Aqoursな日々   作:A×K

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スクスタにハマって更新滞った訳では無いぞぉ!
なんで君ここの曜ちゃん出ないんだよォ!(既に60連)

ぴぴぴのぴーー!!←


花丸ルート、始まります。


花丸ルート
花丸ルート① ~あの本~


「…寝れない…」

 

結局、俺は答えが出なかった。

誰が1番…とか、正直考えたことも無かったからだ。

しかし、明日の学校で言わなきゃと考えると…眠れずにいた。

 

「…はぁ…」

ベットから出てふと、本棚に目がいく。

 

「…これ…花丸が持ってきてくれた本」

それは、俺が熱を出した時に花丸が持ってきてくれた本だった。

まだ中は一度も読んでなかった。

 

 

 

「返さなきゃいけないし…眠れないから本でも読むか…」

暖かい緑茶を持ってきて椅子に腰掛ける。

 

 

 

タイトルは──────────

 

「…昨日の夕日は…綺麗…か…」

いかにも花丸が選びそうなタイトルだ。

 

「………ふむ…」

目を通し…1ページ1ページ本をめくる。

…しかし、どこか違和感がしていた。

 

「…なんか…これ…」

その本の内容はこうだ。

 

【ある想い人が居た。

その人はずっと毎日…その想い人の事を目で追っていた

しかし、想いを伝えられずにいた。

自分には良いところがない、むしろ地味だと自分で否定をしていたからだ

しかし、彼に本を渡した…どうか、この意味をわかって欲しい…気がついて欲しい…本当の気持ちを…という願いを込めて】

 

「…似てる……これ…」

俺の思い込みだろうか?

しかし、どうも共通点がありすぎる。

 

「……」

携帯を開き、検索をかけてみる。

本には様々な訳し方がある。

小説家・夏目漱石の月が綺麗ですねがその一例だ。

そして、そのような言葉に似たような訳し方もあるようだ。

 

「星が綺麗ですね…雨やみませんね…寒いですね…か」

その時、俺の指が止まった。

 

「──────────っ……」

夕日が綺麗ですね

という類語がある事を知った。

意味は…。

 

「あなたの気持ちを…知りたい…」

…二つの考えが頭の中で揺れる。

たまたまなのか…それとも…遠回しな…告白、なのか…。

 

「…花丸…」

そう思うと…胸が苦しくなった。

花丸の……気持ちに応えたい…。

本を途中で閉じて…俺は眠りにつくことにした。

早く朝よ来い…そして、学校に向かいたい…そう思いながら。

 

 

 

──────────────────

 

朝。

俺は千歌達より一足先に浦の星に向かった。

 

「は、花丸っ!」

「ずら?…あ、悠さん♪

おはようございますっ♪」

 

その理由は…花丸が今日は日直だとルビィと善子から聞いたからだ。

 

「…花丸…」

「…?

悠さん…どうかしたずら…?」

「…ええいっ…花丸、はっきり言う!

昨日の夜…あの本を見た!」

「…あっ…///」

「…その…なんというか…読んでて…ちょっと胸が苦しくなったり…でも、何故か暖かくもなったり…花丸が…どうしてあの本を選んだのか…ずっと考えて…!」

 

「は、はい…っ…///」

「…お前は…花丸は…俺にとっての陽だまり…

そして、俺はその陽だまりを支える太陽になる…

どんな時でも…花丸の事を照らしてやる…

たとえ…どんな所にいてもだ」

 

これが俺の精一杯の想い。

''好き''と言う言葉を言えば簡単だろう。

ただ、俺は……俺が抱いてる気持ちを…ありのままにぶつける。

それが間違ってるのか…合ってるのか分からない。

でも、一つ言えるのは…自分の気持ちは…固い、ということ。

 

「…悠さん…詩的で…素晴らしいずら…///」

「…その…返事…は…」

「…その夕日を…まるはずっと見ていたい…です///」

「じゃ、じゃあ…!」

「…こんなまるですが…ずっと、そばにいてください…///」

 

「やっ………たああああ!!!」

俺も渾身の叫び声が浦の星に響いた。

ずっと燻ってた想い。

きっと花丸が本を渡してくれなかったら…気がつかなかっただろう。

…いや、もしかしたら…花丸はこの本を渡してくれた時から…俺のことを待っていてくれたのかもしれない。

 

「…ごめんな、花丸

もっとお前の気持ちに早く気がついてあげれば…」

「悠さんのその鈍いところも…大好きずら…///」

「…花丸…」

「…悠…さん…///」

 

 

 

 

 

 

 

誰もいない…1年生の教室。

俺と花丸は…そこでキスをした。

これはまだ…俺と花丸の恋人としての…冒頭に過ぎない。

2人で作る物語は…きっと、色とりどりで…何事にも変えられるない物になるだろう。




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