これはシャイニークオーツで交換かなぁ…←
──────昼休み。
ここ最近、昼休みは決まって図書室に行くことにしている。
理由は2つある。
ひとつは…本を読む回数が増えたということ。
そしてもうひとつは…。
「おっす、花丸いるか?」
「あっ、悠さん♪」
眼鏡をかけた花丸がこちらを見て笑いかけた。
「今日はどんな本読もうかなぁ」
「それならこれがおすすめずら♪」
昼休みは花丸と一緒に読書をすると俺は決めた。
もちろん、時々話したり、手を握ったり…恋人になってからスキンシップも増えた。
ルビィは恥ずかしそうに見たり
善子はやれやれと頭を抱えたりと…なんだかんだ言いながらも祝福されていた。
「…あっ、悠さん♪」
椅子に座り本を読もうとする俺を花丸が止めた。
「ん、どうした?」
「今日はこっちの畳で本を読もうずら♪」
花丸が指さしたのは、2畳程の畳が置かれたスペースだった。
「そういやこんなスペースあったな」
「本を読む時は畳ずら♪
これぞ日本の和の心ずらっ♪」
本を抱えながら上機嫌に花丸が座る。
「…ふむ、今日オススメしてくれた本はこれまた難しそうな…」
ペラっとめくる…そして、1ページ前に戻ったりと俺の読むスピードがいつもより遅かった。
「まるが好きな文豪の本ずらっ」
「こんな難しい本を読んでたとは…関心するなぁ」
「読んでみると面白いずら♪」
背中を合わせた花丸が後ろからそう呟いた。
時計の針の音と本をめくる音だけが図書室に響く。
それが俺とっては心地よく…花丸にとっては幸せな一時になっていた。
「…なんだか、夢みたいずら」
「…ん?」
「…正直、悠さんへの想いは…みんなの方が伝わってて…まるはあんまり、見てもらえてなかったんじゃないかって…」
「そんなことないよ…みんな一人一人見ていたよ
でも、俺の中で花丸が1番だった…ってこと」
「お、おら……じゃない、まるはそんな大層なこと…」
「んー、そうかな?
俺は花丸の一生懸命なとこ…好きだけど」
「ま、真っ直ぐ言われると照れるずら…///」
「んー…事実なんだけど…」
「じゃあ…証拠…欲しいずら…///」
「…誰か来るかもしれないよ?」
「…鍵は閉めてある…ずら……あの時みたいに…///」
「…やっぱり…あの時…」
「ご、ごめんなさい…でも…悠さんと二人きりになりたくて…///」
「怒ってなんかないさ…ただ、少し驚いてる、かな
…花丸がこんなに積極的になるなんて…ね」
「…ゆ、悠さんの前だけ…ずら…///」
「…好きだよ…花丸」
「…悠さん…///」
誰もいない図書室…そこで俺と花丸は唇を交わした。
縋るように服を掴んだ花丸の手をそっと…重ね合わせて。
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