Aqoursな日々   作:A×K

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寝そべりぬいぐるみが増えてきた…。
今部屋にタワーができてる状態なうです←


聖良ルート③ ~見つけた幸せ 気づいた答え~

ピピ……ピピ……ピピ……ピピ………。

 

 

「う……ぅん…っ…」

眠い目を擦りながら鳴ってるアラームを探す。

…しかし、見当たらず音だけが鳴り止んだ。

 

「…ふふっ、意外と朝…弱いんですね♪」

腕枕をした中に聖良が寄り添うようにこちらを見上げていた。

どうやら、アラームは聖良が止めてくれたらしい。

 

「…起きてるなら言ってくれればいいのに…」

「悠さんの寝顔が可愛らしくて…つい…♪」

「…なんか…良いな、こういうの…」

思わず抱き寄せる。

驚いた声を出した聖良だが、抵抗はしなかった。

 

「…んっ…そう…ですね…///」

「…2度寝…しそう…」

「だ、ダメですよ…ちゃんと起きてください…っ」

「…はぁい…」

 

抱きしめていた聖良を離し、頭に手をポンポンと置き、ベットを出た。

「いやー…理亞ちゃんが羨ましいよ…」

「…それは…どうして、ですか?」

 

聖良の厚意で朝ごはんをご馳走して貰ってる中…。

俺は唐突に話を切り出した。

 

「だって、こんなお姉ちゃんがいるなんて…ねぇ?」

「悠さんは…一人っ子ですか?」

「うん、だからこういうの…良いなって」

「じゃあ…今日は…悠さんのお姉さんになってあげますっ///」

「………え?」

「まだゴールデンウィークはありますし…その…一緒にお出かけ…したいんです!///」

「…うん、俺もしたい…な」

「…ふふっ…良かったです…///」

 

嬉しそうに笑う聖良。

俺にもこの光景が…当たり前のように思えてきた。

 

 

 

──────────────────

 

 

 

札幌の街を聖良と共に歩き回る。

東京とはまた違った良さがあり、聖良の説明のおかげで

より一層良さが伝わってきた。

 

「…そう言えば、お店の手伝いは大丈夫なの?」

「ええ、そもそも手伝いは時間に余裕がある時にしているので……それに…」

「…?」

「今は…悠さんと一緒に居る時間を…増やしたいので…///」

「…ん、俺も同じ気持ちだよ…」

 

…何故だろう。

こんな会話も違和感がない。

まるで…………俺と聖良が恋人のような気がしてきた。

(いや……のような…って言うのは…間違ってる、よな)

心のどこかで…分かっていた。

俺は……聖良のことが…。

 

 

 

「…ちょっと、お茶してこ?」

「はいっ♪」

 

2人で喫茶店に入る。

向かい合った聖良の目を見て…話を切り出した。

 

「……なぁ、聖良」

「…?

…はい?」

「……お前…大学出たら…どうするんだ?」

「……………………」

 

店員が持ってきた紅茶を目の前に…ただ、聖良が俯く。

「…すいません、まだ何も決めてなくって…」

「…いや、急な話だったよな…ごめんな、変な話をして」

「……いえ…」

 

2人で黙り込む。

…ええい、黙ってるだけじゃ…埒が明かない。

 

「…俺、さ」

「…はい…」

「浦の星…卒業したら…東京に就職するつもりでいる

…母さんにも…もう話はしてある」

「そう……なんですか……東京……」

「…聖良っ」

聖良の手を握る。

そして、驚いた目をした聖良に想ってる事を包み隠さず伝えた。

 

「…俺と……一緒に…住んでくれないか?」

「……えっ!?!?///」

聖良は吃驚した顔のまま言葉を失った。

顔は少し赤く…それでも目を逸らそうとはしなかった。

 

「…大学卒業したら…俺と一緒に東京で住んでくれ…

その…朝はお姉さんのようにって言ってくれてたけど…

俺はそんなの…嫌だ…だって…俺は…聖良のことが…

1人の女の子として…好きだから!」

「……………………っ……!!///」

「…ようやく…分かったんだよ…

なんで…聖良の声が聞きたくなったか…

なんで…聖良と一緒に寝たり…ああやって抱きしめたりするのが…当たり前のように感じてたか…

それは…どうしようもないくらい…聖良の事が好きだからだよ!

遠距離恋愛なんて無理だ!」

「悠…………さん……っ…///」

「…!

ご、ごめん!俺一方的に話して…!」

「……いいえ…私も…同じです…っ///」

頬を伝う涙…。

そしてより一層力を込めて握られる手。

 

「…ごめんなさい…私…悠さんに先に伝えてたんです///

昨日の夜…悠さんが寝た…後に…大好きって…っ」

「えっ……そうなの!?」

「ごめんなさい…今の私には…そう言う伝え方した…出来なくて…///

でも…今なら言えます…っ…悠さんの事が…大好きだって!」

「聖良…っ」

「卒業したら…会いに…行きます…っ

その時は…力いっぱい…抱きしめて…下さいね…?///」

「…ああ、ガンガン働いて

聖良の事…待ってるから!」

 

指切りげんまんをする俺と聖良。

ようやく…伝わった気持ちと…変わった関係。

それが嬉しくって…少し恥ずかしくって…。

でも、隣で一緒に歩いてくれる聖良を見てると…。

 

「…これが…俺たちの幸せ…だな…」

「?

何か言いましたか?」

「んいや、なんでも…次どこ行こっか?」

「あ、私おすすめしたい場所があるんです!」

「OK、そこにしよっか!」

 

幸せって…実は身近にあるのかも…と思う俺だった。

 

 

 

 

 

 

 

────────────────

 

 

【3年後……】

 

俺は東京のプログラム系の会社に就職した。

毎日多忙だったが…何とか過ごしていた。

 

 

 

ピーーーーンポーーン。

呼び鈴が鳴り、玄関を開けると……。

 

「…悠さん…っ!」

「うおっ………っ!?」

一目散に抱き着いてきた聖良。

 

「…ただいま…///」

「…ん、おかえり…聖良」

「約束通り…卒業して…東京に来ましたよ…///」

「…待ってたよ…ずっと…」

玄関先にはそこそこ大きめのバックがあった。

 

「…ははっ、準備万端だな」

「この後…また宅配で服とか来るのですが…場所は…大丈夫ですか?」

「当たり前だろー?

…この日のために…ちゃんと聖良の場所も取ってあるよ」

「…ふふっ…嬉しいです…///」

「…やっと…2人で居れる時間が…出来たな」

「…はい…っ…これから…いっぱい…いっぱい一緒に居てくださいね///」

「…聖良…っ」

「…っ///」

抱き着いてた聖良が唇を塞ぐ。

突然の事で押し倒されそうになったが、受止めた。

 

「…ごめんなさい…もう一個…嘘をついてました」

「…嘘?」

「悠さんが寝てた時に…大好きって言ったと言いましたが……実はその時に…キスも…///」

「…そ、そうだったんだ…」

 

寝ている時の俺…無防備なんだな…。

「…もう…私の全ては…悠さんの物…ですよ///」

「…うん、これから…ずっと…貰い続けるよ」

「…はいっ…大好きです……悠さんっ///」

 

 

 

 

 

2人の生活は…まだ始まったばかり。

決して楽でスムーズな道では無いだろう。

しかし、生活用品を整理する2人の顔は……………

どこか幸せそうだった。

 

 

 

 

 

 

聖良ルート

Fin




次回はーーーだーーーれっかなーーー←

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