今回は善子ルートです!
千歌→果南→花丸→聖良→善子
統一性が無いのでお馴染みのA×Kです。
善子ルート① ~不幸体質~
「朝付けていたキーホルダーが…ないっ、ない!!」
「………」
「あれっ…飲み物買ったのに出てこない!」
「……………………」
「コンビニの自動ドア…毎回…ヨハネだけ反応しない…」
「……………………………………」
…毎度思うが…なぜ善子はこんなにも不運に見舞われるのだろうか?
…まぁ、幸い…キーホルダーは俺が帰り道に見つけたし…
(いや、まさか…帰りになにか蹴ったと思ったらそのキーホルダーだったし)
飲み物は俺が次に買ったら2本ちゃんと出てきたし。
自動ドアは単に故障みたいだったし。
それにしても善子は運が無い。
本人も自覚はしているようだが…。
「ふっ……これは神が与えし…堕天使ヨハネへの…罰に過ぎない…っ!」
と言う、何ともいつもの感じである。
「…なぁ、これっていつからこんな感じなんだ?」
「んー、少なくとも…まるが幼稚園時代に一緒だった頃からこんな感じだったずら」
「…幼稚園時代からかい」
「そうずら
工作で作ったねんどの作品が善子ちゃんのが真っ先に壊れて…
外で遊ぼうと1番に外に出たら雨が急に降ってきたり…」
「…………………」
もはや聞いてるだけで同情したくなってきた。
「ふふん、ヨハネは…罪な堕天使…そのくらいではめげないわ」
「…ホントーかー?」
「ほ、ほんとよ!…というか、ずら丸も余計なこと言わなくていいの!!」
「わわっ、善子ちゃんが怒る前に…まるは図書室に逃げるずら~っ」
その言葉を言い残し花丸は図書室に逃げた。
「…全く…ヨハネはこんな事、年がら年中だから…もう慣れたわ」
「…なあ」
「なぁに、リトルデーモン…?
…ふふっ、さては…ヨハネの虜に………」
「お前……''無理して無いか?''」
「…何よ、急に…」
「…そりゃあ……善子は慣れたって自分で言ってるけど…
やっぱり…その…不運に見舞われるのは…嫌、だろ」
「…私は昔から…不幸体質なの
遠足の時も雨…おみくじは常に大凶
…さっきみたいなことも…何回もあるわ」
「…いや、自分で決めつけてるだけであって…そんなことは…」
「あるの。
……まぁ、強いて言えば…貴方が一緒にいると…不運なことも…あんまり、起きないかな…って…」
「…えっ?」
「ふっ…なんてね、ヨハネの気のせいよ
変な話に時間使わせて悪かったわね、リトルデーモン」
「い、いや…俺は別に…」
「それじゃあ、次の授業があるし…教室に戻るわね」
「ああ、わかった」
「…………………待ってっ」
「…ん、どうした?」
「…その…話聞いてくれて…ありがとう」
「…どういたしまして、不幸体質でもそんだけ素直なら良いのにな」
「う、うっさい!!!」
──────────────────
【昼休み】
「…えっ、善子ちゃんの不幸体質?」
今日のお昼はルビィと一緒に食べている。
その際、話題の一つとして善子の事について聞いてみた。
「…確かに、ルビィも何回も見てるよ
ドッチボールの時に顔に思い切りボールが当たったり
悠さんのボールペン足で踏んで折っちゃったり…」
「…通りでひとつ少ない訳だ…」
「ご、ごめんなさい!…隠すつもりは無かったの…」
「いや、ボールペンひとつでそこまでは怒らないよ
…まぁ、隠した本人は今いないし…」
「…でも、ね…ルビィも思うの…」
「…?」
「いつか……本当に不幸な事が起こるんじゃないかな…って
…きっと、今までとは比べ物にならないような…」
「……確かに………な」
本人が気づいていれば……いいんだが…。
「ところで…なんで悠さんは善子ちゃんの事を?」
「ん?……あー…いや、なんでだろ…」
「ふふっ、悠さん…善子ちゃんのことが気になってるんだね♪」
「気になってる……のかな…」
ただ、アイツのことが心配な…だけ、だと思う…。
───────────────────
放課後、善子の姿は教室には無かった。
部室にも行ったが…鍵が閉まっていた。
「んー、今日はもう帰ったのかな…」
特に用って用は無かったけど…何故か善子のことが気になって仕方なかった。
「まぁ、せいぜいあるとすればボールペンの件は1つ物申ししないとな…」
なんて、1人で笑っていると、坂を下った所を辺りに善子が居るのが見えた。
「あ、いたいた…っ
ふふーん…少し驚かせてやろうかな…」
俺も少し早歩きで坂を下り、善子の後を追った。
あと、数メートルの所辺りで善子の後ろを歩く。
本人に…気づかれないように…そろりそろりと…。
(ふふっ……きっと驚くんだろうなぁ……
……………………ん?なんの音だ?)
何かが─────────切れそうな音がした。
視線を向けると…。
(……………っ…!!!
木材が…っ!)
建設現場に立てかけてあった木材がメキメキと音を立てて…こちらに倒れ込んできた。
────────────善子は気付いていない。
「……っ…!」
カバンを投げ捨て一目散に善子目掛けて走る
間に合うか…っ…!?
畜生…っ…間に合え……っ!!
「善子、あぶない!!!!!」
「えっ…………………?」
次の瞬間、ガラガラと木材が倒れる音と…
…ドサッと人が倒れる音がした。
今回はシリアスです。
果たして2人の運命は……。
【ここで作者からお知らせです
まだ3割程度ではありますが…新作小説の案を練っているところです。
Aqoursな日々を全分岐ルート+作者からの総括を経て…新作に移る予定でいます。
もちろん、ジャンルはラブライブの恋愛小説です。
残りのAqoursな日々も新作小説もぜひお楽しみください。】
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