Aqoursな日々   作:A×K

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第12話

「あとライブまで3日か……」

 

カチカチとパソコンをいじる。

見ているのはSNSで投稿したスクールアイドル部のライブの閲覧数。

 

「2週間ちょいで……150、か。」

正直、講堂を満員にはかなり微妙。

浦の星女学院の生徒+親御さん。

さらには沼津界隈の高校生も来てくれなきゃ厳しいだろう。

 

「こまめにSNSも更新しないと…ね」

ちなみに俺は今、部室に1人。

ほかのメンバーは屋上で練習している。

…噂をすれば。

 

「たっだいまー!」

「おかえり、千歌。

なんかご機嫌だね?」

「そうかなー?

実はね~……」

「ちーかーちゃーんー!」

「んぐぐ…!……そ、そうだったごめんね曜ちゃん。」

「…?」

 

何やらこそこそと話2人。

その様子を他の人に聞いてみた。

 

「梨子、あの2人どうしたの?」

「えっ!?……あ、あー…どうしたのかな?」

「ま、マルも分からないずら!」

「る、ルビィも…!!」

「リトルデーモン…覚悟しなさい?」

「か、覚悟…?」

 

俺…何かしたか?と心に手を当ててみるが心当たりがない。

見るからに怒ってる感じはない。

 

「あ、あはは……そ、それはそうと悠くん!

そっちはどうー?」

話を強制的に逸らすように話題を変える千歌。

 

「あ、ああ…とりあえずこんな感じ」

「閲覧数…150…」

梨子がその数字を見て少し落ち込む。

 

「まだわかんないさ、やれることをやろう」

すかさずフォローする。

「そうだね、私たちなら出来るよ!」

曜もフォローしてくれる。

 

「だな…さてと、そろそろ帰ろうか?」

「え?!」

「いや、えっ?!って…もう5時だよ?」

「あ、あー…!そ、そうだったね!」

何やら落ち着かない千歌。

ホントにどうしたんだろうか…。

 

 

 

 

 

────────────────────

 

 

 

 

 

千歌が焦っていた理由がよくわかった。

帰ってから1時間ほど過ぎた時だった。

 

 

「なんで5人がここに居るんだよー!」

「あ、あはは…実はね…」

千歌が説明をし始めた。

ライブまでもう少し。みんなの結束をより深めようとお泊まり会をしようと提案した。

 

「…俺の是非は?」

「あはは、聞いてなかった~……」

「いや、俺も男だし…みんな女の子だし…抵抗とか…」

 

他の6人は既に部屋着。

夏も近くなってきたからか、少し薄着。

かなり目のやり場に困る。

 

しかし、みんなは否定するどころか……。

「ま、まぁ…私は良いよ?」

「私も…悠くんなら?」

「マルも…」

「る、ルビィもお姉ちゃんから気をつけるように言われたし…」

「リトルデーモンのお世話をするのもヨハネの大事な役目よ♪」

「…え、えー…?」

 

「という訳で、悠くん含めて7人でお泊まり会!」

「いやいや!志満さんが許すわけ…」

「もうOK貰ったよー」

「はや!?」

 

「それとも…悠くんは、私たちとお泊まりするの…嫌?」

「ご、ごめんね…嫌なら…良いよ?」

曜と梨子が申し訳なさそうにする。

…こういう顔をされると弱い。

 

「わ、分かった…まぁ、みんながいいって言うなら…」

「ホント!?」

「よろしくお願いしますズラ!」

「さすがね♪リトルデーモン♪」

 

 

 

そんなこんなでハチャメチャなお泊まり会が始まりましたとさ………。




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次回、ライブ前のお泊まり会編

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