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「あとライブまで3日か……」
カチカチとパソコンをいじる。
見ているのはSNSで投稿したスクールアイドル部のライブの閲覧数。
「2週間ちょいで……150、か。」
正直、講堂を満員にはかなり微妙。
浦の星女学院の生徒+親御さん。
さらには沼津界隈の高校生も来てくれなきゃ厳しいだろう。
「こまめにSNSも更新しないと…ね」
ちなみに俺は今、部室に1人。
ほかのメンバーは屋上で練習している。
…噂をすれば。
「たっだいまー!」
「おかえり、千歌。
なんかご機嫌だね?」
「そうかなー?
実はね~……」
「ちーかーちゃーんー!」
「んぐぐ…!……そ、そうだったごめんね曜ちゃん。」
「…?」
何やらこそこそと話2人。
その様子を他の人に聞いてみた。
「梨子、あの2人どうしたの?」
「えっ!?……あ、あー…どうしたのかな?」
「ま、マルも分からないずら!」
「る、ルビィも…!!」
「リトルデーモン…覚悟しなさい?」
「か、覚悟…?」
俺…何かしたか?と心に手を当ててみるが心当たりがない。
見るからに怒ってる感じはない。
「あ、あはは……そ、それはそうと悠くん!
そっちはどうー?」
話を強制的に逸らすように話題を変える千歌。
「あ、ああ…とりあえずこんな感じ」
「閲覧数…150…」
梨子がその数字を見て少し落ち込む。
「まだわかんないさ、やれることをやろう」
すかさずフォローする。
「そうだね、私たちなら出来るよ!」
曜もフォローしてくれる。
「だな…さてと、そろそろ帰ろうか?」
「え?!」
「いや、えっ?!って…もう5時だよ?」
「あ、あー…!そ、そうだったね!」
何やら落ち着かない千歌。
ホントにどうしたんだろうか…。
────────────────────
千歌が焦っていた理由がよくわかった。
帰ってから1時間ほど過ぎた時だった。
「なんで5人がここに居るんだよー!」
「あ、あはは…実はね…」
千歌が説明をし始めた。
ライブまでもう少し。みんなの結束をより深めようとお泊まり会をしようと提案した。
「…俺の是非は?」
「あはは、聞いてなかった~……」
「いや、俺も男だし…みんな女の子だし…抵抗とか…」
他の6人は既に部屋着。
夏も近くなってきたからか、少し薄着。
かなり目のやり場に困る。
しかし、みんなは否定するどころか……。
「ま、まぁ…私は良いよ?」
「私も…悠くんなら?」
「マルも…」
「る、ルビィもお姉ちゃんから気をつけるように言われたし…」
「リトルデーモンのお世話をするのもヨハネの大事な役目よ♪」
「…え、えー…?」
「という訳で、悠くん含めて7人でお泊まり会!」
「いやいや!志満さんが許すわけ…」
「もうOK貰ったよー」
「はや!?」
「それとも…悠くんは、私たちとお泊まりするの…嫌?」
「ご、ごめんね…嫌なら…良いよ?」
曜と梨子が申し訳なさそうにする。
…こういう顔をされると弱い。
「わ、分かった…まぁ、みんながいいって言うなら…」
「ホント!?」
「よろしくお願いしますズラ!」
「さすがね♪リトルデーモン♪」
そんなこんなでハチャメチャなお泊まり会が始まりましたとさ………。
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次回、ライブ前のお泊まり会編