ぴぎゃああああああ!!!←
1話は完全ルビィ視点です
ルビィルート① ~募る想い~
【ルビィ 視点】
「……………はぁ」
悠さん……まだ…返事してくれない…なぁ。
…まぁ、悩んでるって事…だよね…。
「…分かっている…けど…」
辛い…よぅ…。
「うっ…ぅ…うええっ…んっ…っ…」
1人…ベットの中で泣いてしまった。
こんなにも…誰かを想って…苦しくなって…。
悠さん……っ…。
「ルビィ、学校の件でお話…が………ルビィ…?
泣いてる…の、ですか?」
「あ、うぅっ…おねぇ…ちゃん…」
布団にくるまっていても…さすがに分かってしまった。
泣くのをなんとか堪えて…お姉ちゃんに話を打ち明けた。
「…なるほど…それは辛かったですね…
…私から提案、なのですが…もう一度、本人に…
想いを伝えてみてはいかがでしょうか?」
「……ふぇ…っ…?」
「あの人も…きっと、伝えられて…初めて気がつく事もあると思いますわ」
「……わか…った……そうして、みる…」
自信が無いよ……お姉ちゃん…。
(……ああは言ってましたが…私は、一歩…後退させていただきますわ…悠さん。
……どうか、ルビィの想いを受け取ってあげてください)
──────────────────
次の日…。
私は放課後に屋上で話がしたいと…悠さんに伝えた。
それまで…どうやって想いを伝えようと…必死に考えていた。
(……ルビィも…変われた、のかな……
男の人に…こんなに必死になって……でも…分かった…
彼のことが……本当に…好き、なんだと…)
「ルービィーちゃん!」
「ぴきゃっ!……あ、は、花丸ちゃん…どうしたの?」
「ルビィちゃんが必死に考えていたから…心配になっちゃって…どうかした…ずら?」
「……う、うん……じつはね…」
………………………………………………
「なる、ほど…………」
うーん…と、顎に手を当てて考えてくれてる花丸ちゃん。
「…やっぱり、そのまま想ってくれてることを伝えた方がいいと思う…ずら」
「…そう、だよね…」
「大丈夫っ、ルビィちゃん…ね?」
「う、うんっ……がんば…ルビィ…っ!」
決意も新たに…放課後を待つことにした。
────────────────────
そして、放課後になった。
夕陽が校庭を照らす中……私は1人…待ち続けていた。
…すると、ドアの開く音がした。
「………っ…………」
「悪い…遅れた、ルビィどうしたんだ?」
「え、えっと……その……」
「………………………うん?」
どうしよう……言葉が…出てこない…。
…うう、怖気付いても…ダメ、だよね……っ。
「ゆ、悠さんっ…!」
「…う、うん…」
「…その…悠さんが…今…悩んでいる、のは…分かります…
そんな時に…こんな、事…言うのは…ダメかなって…思ったんですけど…っ……!」
「…ルビィ…?」
「…悠さん……大好きです…っ!///」
目を瞑り、思い切り大きな声で想いを伝えた。
しばらくの沈黙が屋上に流れる。
「…あ………う…っ…」
「…その、ありがとう…ルビィ
ごめんな、答え出せなくて……もう少し、待って欲しい…
でも、ルビィの気持ちは…十分伝わってるよ」
そう言うと…悠さんは頭にポンと手を置き…はにかんだ。
でも……………………………ホントに…。
──────────これで良かった…の…?
次回は悠くんが答えを出します!
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