誤字脱字が目立つ…。
急遽始まった(?)お泊まり会。
いつも通りのテンションではしゃぐ千歌と曜。
それを注意しつつも楽しむ梨子。
そして独特のポーズをし、参戦する善子…もとい、ヨハネ。
その光景をあわあわしながら見ているルビィちゃん。
そして、モグモグと間食をしている花丸ちゃん。
…ちなみに今は何をしているのかと言うと…。
「ヨーソロー!」
「うわっ!…やったわねー!
ヨハネ奥義!インフィニットエターナル!」
「あははっ!善子ちゃん、当たんないよーっ!」
「ちょ、ちょっと!危ないよ!」
「リトルデーモン・リリィよ!お前もそっちの味方か…!!」
「リリィって何よ!それに、私は逃げ回ってるだけで味方とかなってないし!」
…食後の運動?なのか。
枕投げ大会、絶賛開催中である。
俺は椅子に座りながらそれを観戦している。
(元気だなぁ、コイツら…飯食べて少し練習して。
で、今枕投げ大会やって風呂はいって寝る…だっけ?)
千歌から夕食の時に説明があったが、この後お風呂に入り、明日の朝はまた朝練をする予定だ。
枕投げ大会は、千歌曰く
【修学旅行、お泊まり会と言えば枕投げ大会だよ!
これは戦場!サバイバルだよ!】
と言う。
それに乗るかのように善子が。
【戦場…!
つまりはヴァルハラ!ヨハネが求めてた地!】
と乗っかってきた。
そして今に至る。
…というか流れ弾に当たっていつの間にかルビィちゃんと花丸ちゃんも参加してるし。
「隙あり!」
完全に丸腰だったのか千歌から枕が飛んできた。
「ぶへっ」
もちろん、避けれる時間もなく直撃。
「へへーん、悠くん油断してたなー!」
「……やったな~?」
男と女の子じゃさすがにハンデがあるが、やられたらやり返す。
これぞ倍返しイズム。半〇直樹もビックリだ。
バスっ。
しかし、意外にも後ろからも直撃を食らった。
振り返るとそこにいたのは梨子。
「あ、あはは……わ、わざとじゃないよ?」
多分千歌から目で合図でも送られてたんだろう。
それが証拠に千歌から送られるGoodポーズ。
こやつら…。
「悠くん、今ここは6対1の状況だよ?」
「なん…だと…?」
そんな馬鹿な~…、と周りを見ると枕を持って獲物を捉えたような目をする6人。
「…や、待て…話せば分かるぞ?…な、な?」
「それっ!いっけー!」
次の瞬間、バスバスと枕の全弾集中砲火を食らったとさ。
ちなみにその後、千歌を捕まえてくすぐりの刑に処した。
────────────────────
「ふぅ……」
6人が先に風呂に入って出た後、俺も湯船に浸かり、1日の疲れをとった。
時刻は10時前。
なんだかんだ言って時間が経つのは早かった。
他の6人は俺が出るまでライブの打ち合わせをすると言っていた。
「思えばあと数日か……」
ライブの件もそうだが、他に考えることは山ほどあった。
例えばライブが成功したとして、次にすること。
その他にも、果南さんのこと。
まだライブに来てくれるのか明確な答えももらってない。
そして次の曲や振り付け、衣装のこと。
考えれば考えるほどキリがなくなってきた。
「……まあ、まだライブがどうなるかも分からないしな…」
やれることを精一杯やろう。
そうは言ったが、不安がないとなれば嘘になる。
もちろん、サポートする身としてそんな姿は見せないようにしてきた。
それはもちろん、今もこれからも続けていく。
「…今はライブのことを考えよう。」
湯船から上がり、モヤモヤする気持ちを洗い流すようにシャワーを浴びた。
────────────────────────
【※千歌視点】
「それで?」
打ち合わせの最中、善子ちゃんが突然口を開いた。
「それでって…どうしたの、善子ちゃん?」
「だから、ヨハネって…まぁ、今はいいわ」
「善子ちゃんが呼ばれ方を気にしなくなってるズラ…!」
「ズラ丸!そこは触れなくて良いわよ!
……悠の事よ、悠の事」
「悠くんがどうしたの?」
「ヨハネアイが見るからに…そこの3人!」
指をさされたのは、私と曜ちゃんと梨子ちゃん。
「直球で聞くわ。
悠のこと、どう思う?」
「悠くんの事?
楽しい仲間だよ!いつも支えてくれるし!」
「私もそうだな~。
やっぱり頼りになるし、優しいって思う!」
「わ、私も…悠くんから、勇気を貰ったから…」
「''ゆう''だけに?」
梨子ちゃんもダジャレを言うのかー。
「も、もー!千歌ちゃん、そんなんじゃないよー!」
あれ、違った?
「…ふっ…そう、ならいいわ。
変な事聞いて悪かったわね」
「善子ちゃん、もしかして…」
「ふふっ、リトルデーモン・ルビィ。
これは面白いことになりそうよ」
「…あ、ルビィも…リトルデーモンなんだね…」
────────────────────
「ただいま~」
「あ、悠くんおかえり!湯加減どうだった?」
「うん、ちょうど良かったよ」
「そうだね、疲れもしっかり取れたよね!」
「明日も早いし、もう寝ましょう?」
「ヨハネの時間はこれから…!
キング・オブ・ダークネスワールドの時間が……ふぁ、ぁ…」
「善子ちゃん、大きいあくびズラ…」
「ヨハネよ!
しょ、しょうがないじゃない!たくさん練習したんだから!」
「おかげで善子もそうだけど、みんな振り付けも良くなってきたしね」
「ところで、千歌ちゃん?」
「ん?なーに、曜ちゃん?」
「寝る場所はどことか決まってるの?」
「…あ、決めてなかった。」
「俺はどこでもいいよ、端っこでもいいし」
今の状況を説明すると、布団が右側に3個。
左側に4個あるような状態。
どこじゃ寝れないとかないし、端でもいい言ったのだが千歌は…。
「だーめーだーよ!悠くんは上座じゃなきゃ!」
…あ、布団にも上座とかあるのね、しかも指さされたのは真ん中だし。
「あとの6人は…ジャンケンで決めよう…!」
千歌の一声を先頭にみんなが頷く。
…え、なんでこんなに緊迫するような状況になってる?
「いくよ………ジャーンケーン!!」
結果的に布団は
ル 梨 善
曜 俺 千 花
の配置になった。
ちなみに花丸ちゃんと善子は既に寝ている。
俺はと言うと…。
(…寝れねぇ!!!)
当たり前である。
よくよく冷静に考えてみたら女の子に囲まれて寝ようなんて無理難題に決まっている。
東京にいた頃の俺だったら考えられないだろう。
(…え、なに…モテ期?)
とか考えてみたりしたが、勘違いも甚だしい。
流石にそれは周りから見たら、無いわー。と言われるに違いない。
「…悠くん、眠れないの?」
曜の声だ。
横をむくと、布団から少しだけ顔を出してこちらを見ている。
…正直ドキッとするのが止まらない。
「えへへ…私も、眠れないんだ…」
「…珍しいね、いつも早起きなのに」
朝練の時も一番乗りで居る曜。
きっと、いつも規則正しい生活をしてるからだろう。
「うん……なんか、今日はね……あ、そうだ…悠くん?」
「…ん、なに?」
「…そっち、行っていいかな…?」
「…え、こっち?」
「…ダメ、かな?」
ダメじゃない!と即答したいが…それはつまり…隣でって…事、だよな?
…やけに曜が積極的に来る。何かあったのだろうか?
「…い、いいよ…?」
結局、了承することに。
…まぁ、断る理由もないけど…。
「えへへ…お邪魔しまーす♪」
遠慮なく隣に入る曜。
顔と顔の距離、わずか10数センチ。
「顔…近いね…///」
「お前が恥ずかしそうにすんなよ…」
「でも…暖かい。」
こっちは体が触れそうで身動きがあまり取れない。
「…なんか、これなら寝れそう…」
「…そ、それは良かった…」
そのまま服を掴んだまま眠りについた曜。
…しかし、俺の方は当然寝れる訳もなく。
(いい意味での拷問に近い…)
シャンプーの匂いだろうか、いい匂いがする。
しかし、ここで変な行為をしたら変態というレッテルを貼りかねない。
じっとし、眠りにつくのを待つ………すると。
ガシッ。
左側から何か来た。
何かは、分かっている。
「んん~……ミカンのステージに…ミカンの衣装~…」
犯人は千歌だった。
あろうことか、自分の布団を押しのけてこちらよ布団に来た。
…こんなに寝相悪かったっけ?と疑いつつも今ある状況に困惑してるのは自分だけだと気づく。
(な、なるほど…両手に花ってこういう状況の事ね…)
いつしか眠気が来るのを待つのではなく、理性との戦いに時間を費やしていた。
結果、最後に見た時間が3時を過ぎた頃で眠りについたのは覚えている…。
────────────────────────
「…朝起きてみたら…」
「悠くんの横に……」
「「きゃーーーーつ!」」
「…朝から賑やかだな……」
寝不足オンザミーな状態で朝からの賑やかな声に答える。
「最初見た時はリトルデーモンが誑かしているのかと思ったわ。」
「んなことしねぇよ…」
「でも、2人とも気持ちよさそうに寝てたよ?」
「梨子も叫んでただろうが…」
「そ、それは朝からそんなの見たらそうなるよ…!
……でも、今度私もしてもらいたい…かなって…」
「なんか言ったか?」
「う、ううん!なにも!」
ちなみに今は砂浜に来ている。
朝練の1番最初のメニューはストレッチ。
体を動かすのは基本中の基本である。
「…ふぁ、ぁ…」
それどころではないのは俺だけだが…。
すると、曜が近づいてきて耳打ちした。
「悠くんの横、すごく寝やすかったよ♪」
「なっ……」
敬礼をし、行ってまいります!と言い他の5人のところに行った曜。
「ぜ、絶対からかわれてる…」
ポカンとしつつその姿を目で追う俺。
確かに体勢的に腕枕っぽくなってたけど…。
(はぁ…いい想いをしたような…なんというか…)
悶々とする気持ちが行ったり来たり。
正直耐えられそうにない…。
「さてと、じゃあ走りますかー!」
千歌の掛け声と共に走り出す6人。
見てる限り6人とも、結構体力がついてきた。
ライブをするには体力も必要だ。
(そろそろ新しいメニューも考えなきゃな……あ、そうだ水分補給用の飲み物買ってきてあげよう)
歩いてすぐのところにあるコンビニへ向かった。
6人分の飲み物が入った袋を片手に、さっきまでいた場所に戻ろうとすると。
1人、砂浜を眺めている人物が。
「…あれ、果南さん?」
「…えっ?……あぁ、悠。おはよう」
「おはようございます、朝早いですね」
「まぁ、たまたまね……悠達は、朝練?」
「はい、そうです」
「…そっか」
走っている千歌を見て、どこか寂しそうな目をする果南さん。
「…あの、この前の…」
「ねぇ、悠」
「えっ…あ、はい」
ライブのことを聞こうと思ったが、話の腰を折られてしまった。
「大切な人が目指すものを側で見るって…どんな気持ちなんだろうね…」
「…え?」
「……ううん、なんでもない。
私、今日から学校登校するから、会ったら声でも掛けてよ」
「あ、はい。分かりました…」
「じゃあね」
最後に少し走っている6人を見てその場を後にする果南さん。
「大切な人が…目指すもの…」
それって…………。
「千歌と……スクールアイドルのこと…?」
今回は少し長めでした。
甘えてくる曜ちゃん、めちゃ可愛い(自画自賛)
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よろしくお願いします
次回、ライブ本番