理亞ルートでございやす!!!
理亞ルート① ~鹿角姉妹、内浦に来たる~
「……えっ、鹿角姉妹が東京に来るの?」
「ふぉーみたいだひょーー?(そうみたいだよー?)」
「なるほど、来週からゴールデンウィークだからか」
「ひゃのしみだねーぇー♪(楽しみだねぇー♪)」
ミカンを頬張りながら千歌が答える。
…そうか、本戦以来か…。
「と言うか、なんで千歌に連絡したんだろ…」
「聖良さんがねー……理亞ちゃんが悠くんに知られたらまた不機嫌に…ってことで…」
「あ、あはは……」
とりあえず、夜連絡してみようと思う俺だった。
──────────────────
【その日の夜………】
「ん、聖良か?
夜遅くに連絡して悪いな」
【いえ、大丈夫ですよ
…千歌さんから、お話は聞きましたか?】
「うん、聞いたよ…東京に来るなんて、急にどうしたんだ?」
【…あっ、それが……】
「うん?」
どうも歯切れが悪い。
なにか隠し事でもあるのだろうか。
【…あの…それは…''嘘''です】
「…嘘?」
【…実は…東京ではなく、沼津に行こうと思ってまして…】
「えっ、そうなの?」
【ええ…ですが、理亞に言ったら…激しく拒絶するかと思いまして…】
「あはは…俺絡みだから…か…」
【ご、ごめんなさい!!】
「大丈夫大丈夫…まぁ、来たら理亞ちゃんからは俺が説得するよ…悪い子じゃないしさ」
【お手数お掛けします…】
「ううん、大丈夫だよ
…じゃあ、当日…待ってるからね?」
【はいっ】
会話も終わり、電話を切る。
時刻は22時半を回っていた。
「…しっかし…理亞ちゃんが俺を毛嫌いする理由がわからない…まぁ、男だからかな…」
考えても仕方ないので当日まで待つことにした。
──────────────────
【聖良 視点】
悠さんに連絡を入れて…っと…。
あとは新幹線で目的地まで行けば良いのですが…。
「理亞、用意はできましたか?」
「姉さま、私は準備万端です!」
「えぇ、では行きましょうか」
…あとは怪しまれないように…っ。
……………………………………
新幹線に乗ること…数時間。
車内の電光掲示板には東京と出ていた。
「そろそろですね、姉さまっ
長旅でしたが…疲れてないですか?」
横でいそいそと用意をし始める理亞。
「え、えーっと…理亞…その…」
「?……どうしました、姉さま?」
「……あー!!!急にお腹がー!!」
「ね、姉さまっ??!!
東京着きましたよ…!?…姉さま!?!?」
こうしてあたふたする理亞と
痛がるフリをした聖良は…無情にも東京駅を通り過ぎてしまった…。
そして…着いた先が……。
「あの…姉さま…こ、ここは………」
「…ふ、ふふ…そうです…っ…沼津ですよ……!」
「……………ええええええ!?!?」
次回 Aqours & Saint Snow
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