いきなり寒くなってしんどい…
風邪には気をつけてくださいね…!!
スクスタUR曜ちゃん…欲しい…!
(すでに50連なう)
「あ、ダーイーヤー!」
「ちょっ、悠さんっ!あまり大きな声を出すのではありません!」
「あはは、ついつい」
週末、俺はダイヤを遊びに誘った。
…思えば、こうして2人で出掛けるのは初めてかもしれない。
「…それで、急にどうされたんですか?一緒に出掛けようなんて…」
「ダイヤと出掛けたかったから!それだけ!」
「…もうっ、相変わらず強引ですこと…」
と言いつつも顔はどこか嬉しそうなダイヤだった。
「それで…どちらに向かうのですか?」
「…実はー…決めてなくって…」
「…………………………は?」
ところが一転、いきなり嬉しそうな顔から怪訝そうな顔をするダイヤ。
…いや、何もそこまで露骨に表さなくても…。
「あーれーほーど、計画はしっかりと立てておくようにと学生の頃から───────」
「うわあああ、違う違う!…決して決めるのが面倒とかなんも考えてないとかそういう事じゃないから!」
「…じゃあ…なんですの?」
「…だ、ダイヤと一緒に…色々決めて…出掛けたい、なって…」
「…悠さん…」
「……無理、今の恥ずかしいから忘れて…」
「…そ、それは出来ないお願いですわ…っ
…なるほど、なら……一緒にどこに行きたいか…決めましょう?♪」
「……ああ、そうしようっ!」
────────────────────
「………気になるから様子を見に来たものの…」
「意外と上手くいっているんじゃないかしら~?」
物陰から2人を見つめる2つの視線。
なんだかんだ言いながらも昔からの縁。
様子が気にならないといえば嘘になる。
「ふふーん?♪
ダイヤって、ああなると燃えるタイプだから恋愛もそうかなーって思ってたけど…ビンゴね~♪」
「鞠莉…ぃ…なんか、楽しんでない…?」
「あら、そんなことないわよ?
…って、果南に言ってもお見通しよね
…まぁ、どういう意図なのかは…後々分かってくるわ♪
後は恋にはスパイスが必要…ってね♪」
「…なんか、すっごく嫌な予感しかしない…」
「ふふっ、なかなか一歩踏み出せない2人に少し刺激を与えるだけよ♪」
「ホントかなぁ……あ、2人とも歩き始めたよっ」
バレないようにこっそりと後をつける2人だった…。
────────────────────
「ん、うまっ!」
街を散策がてら食べ歩きをする。
しかし、隣からは…。
「いけません!そのようなはしたない行為は!」
「あはは、元生徒会長は厳しいなぁ…ならこうだっ」
「んぐっ…!」
大きく口を開いて説教をしていた途中で食べてた物を口へ運ぶ。
ちなみ食べてたのはクレープ。
曜と東京行って食べてからハマったんだよなぁ…。
「…お、美味しい…ですわ…///」
「ふふーん、これでダイヤも共犯ってことで!」
「…な、何故かすごく悔しいですわ…」
「あはは、ごめんねダイヤ」
「…もう…///」
拗ねたのかプイっと顔を背けるダイヤ。
…こんな素直で可愛げのある表情にドキッとしてしまう。
「…ん、許して?」
頭を撫でると、ふにゃんと顔が緩む。
「わ、わひゃりましたから…やめてくだひゃいまし…///」
「ごめん、気持ちよくってつい」
「…それは…夜のお楽しみ…ですわ…///」
「……え?」
「なんでもありませんわ!///」
そう言うとテクテクと先に歩いていくダイヤ。
………あんなに積極的な子だったっけ?
────────────────────
「んー、遊んだー!」
「ふふっ、充実した一日でしたわ♪」
バスを降りて俺とダイヤは砂浜で夕日を眺めていた。
「…結局のところ、砂浜が1番落ち着くかも」
「悠さんもすっかり内浦の一員になりましたわね♪」
「……んなぁ、ダイヤ」
「……はい?」
「…悩んでた事、少しは紛れさせれた?」
「…っ……お見通しでしたか…」
「何となく、はね…まぁ、最後までは言わなくていいよ
ダイヤにだって言いたくないこともあるだろうし」
「…そ、そうではなくて──────────!」
…人の気配…っ。
「…誰だ…っ!」
背後を振り返ると…そこには黒いスーツを着た男が数名。
…ここは逃〇中のステージじゃねぇっ…つの…。
「…あんたら…誰?」
「………………………………」
黙秘か、ますます怪しい。
「…ダイヤ、俺の後ろにいろ」
「…け、警察に言った方が…っ」
「いや、迂闊にそんな事したら何をされるかわかんね…
それに、そんなヤワじゃねぇよ、俺」
…って、啖呵は切ってるけど…コイツら強そうだな…。
「…目的は…ダイヤって所か?」
「……」
1人が距離を縮める。
……先手必勝!
「…っ……!!!」
側頭部目掛けて放ったハイキックが……防がれた。
「くっ……!」
体勢を立て直す間もなく、距離を一気に詰められる。
「ちっ……!」
いつの間にかダイヤの周りに数名男が近寄っていた。
「ダイヤ…っ!」
【ま、まずくない?さすがに暴力は…っ】
【ノンノン、手荒にするつもりは無いわ♪】
【そーじゃなくって…悠、怒ったらすごく怖……】
【あ、もう遅いみたい♪】
「…くっそ……………」
冷静に冷静に…って思ってたけど…無理だな、これ…。
「悠さん!私のことなど気にせずに…!!」
「だあああああ!馬鹿かお前は!」
「……………えっ…」
大きな声を上げると思ってなかったんだろう、ダイヤが驚いた表情を浮かべる。
「なんでお前はそうやって!」
1人、また1人と倒し、ダイヤに近づいていく。
考えるよりも先に…体が動いていた。
「1人で抱え込むんだよ!」
相手の出す拳が…見切れる。
まるで、周りがスローになったかのように。
「…そんなの、俺は見たくねぇ…」
じりっと身構える男たち。
「…放っておけねぇよ…ダイヤの事が
だから…俺に守らせろ…お前は!俺の後ろに居ればいい!!」
「…悠さん……」
「…好きだ、ダイヤ
どうしようもないくらい…お前が…好きだ…!」
「…っ……!…わ、私だって…悠さんの事が…大好きです…!///」
「Congratulation~っ!♪」
「……は?」
いざダイヤを助けようと思った瞬間…随分聞き慣れた声が後ろからした。
「…鞠莉…それに、果南も…!?」
「んんー、凄くかっこいい告白だったわよ~悠~♪」
「ご、ごめんね…私は止めてたんだけど…」
「…まさか………………」
「そうっ♪この人達は小原家のボディーガード達よ♪」
「んなっ…!」
ダイヤが確認するように前に立ちはだかっていた男たちを見る。
「…………………はぁ、どうしてまたこんな…」
「あらぁ、素直になれないふたりにちょーっとスパイスを加えたのよ?♪」
……ありがた迷惑…ぅ…。
「あのなぁ、そんな事しなくても……」
「そ、その前に!鞠莉さん!貴女、私に宣戦布告を…!」
「…宣戦布告?」
「…いえ、こちらの話ですわ」
「んー、したけど…あれは本意的な元じゃないわ?
譲れない思いは強かったけど…それ以上にダイヤが悠の事を思う気持ち、マリーはしっかり分かっていたわ♪」
「…鞠莉さん」
「もー、鞠莉ってば、やり方が大掛かりすぎなんだよーぅ」
「きゃはは、sorryっ」
「…ありがとうございます…鞠莉さん、果南さん
…やっぱり、私は…悠さんのことを…お慕えしております///」
「んー♪具体的にはどのくらーい?」
「…て、手篭めにされてもいいくらい…///」
「「きゃーーーーっ!///」」
鞠莉と果南の叫び声が響く砂浜だった…。
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