…感慨深いなぁ。
「ほら、ここ間違ってるよ」
「うゅ…ぅ………」
俺はダイヤが大学から帰ってくるまでの間…ルビィに勉強を教えていた。
「またダイヤに怒られるぞー?」
「うゅ…がんばルビィ…」
「ただいま帰りました……わ…?」
ガラガラと玄関のドアが開いた音がした。
どうやらダイヤが帰ってきたみたいだ。
「あ、お姉ちゃん!♪」
勉強を途中で抜け出して迎えに行ったルビィ。
俺も後を追うことにした。
「おかえり、ダイヤ」
「悠さん、いつもありがとうございます♪」
「えへへ、悠さんの教え方凄く上手なんだよっ♪」
「もうっ、ルビィはいつまでも悠さんに甘えて───」
「どうどう…落ち着いてダイヤ…」
笑いながらカバンを受け取る。
ここからは選手交代でダイヤがルビィに勉強を教える。
俺はその間に夕飯を作る。
最初はダイヤから''わ、私がやりますわっ!''と言ったが…これくらいのお返しはしたい。
…正直、寝泊まりする回数も増えてきたし…。
「今日は何がいいー?」
「あっ、ルビィはハンバーグが良い!」
「ルビィ!あまり困らせないの!」
「あはは、じゃあハンバーグだな」
「あっ…悠さん…何かお手伝いしましょうか?」
勉強が一段落ついたのか、隣にダイヤが立っていた。
「…んー、じゃあフライパンに油敷いておいてくれるかな?」
「わかりましたわ♪」
流石に2人だと効率も早くなる。
今日あった事をお互いに話し合う。
他愛も無い話や、面白かった話を言って2人で笑い合う。
その姿を、じーっと見つめるルビィ。
「…ん、どうしたルビィ?」
「なんか…お姉ちゃんと悠さん…新婚さんみたい!」
「なっ…ぁ……あ…っ…!!//////」
突然のことすぎて言葉を失うダイヤ。
…そして…次の瞬間、顔から火が出るくらい顔を真っ赤にする。
「ぶ、ぶっぶーーーーーですわっ!!///
そんなの…気が早すぎますわ…//////」
「じゃあ…そんな風になりたくないの?」
「うっ………………//////」
ルビィからの純粋な質問にタジタジになるダイヤ。
どう答えていいか分からないダイヤはこちらに視線を送る。
…やれやれ、助けてやるか…。
「俺はなりたいよ」
「なっ──────────!/////」
「…ん、何か変な事言ったか?」
「…………本気……ですの……?//////」
視線を合わせず、袖をきゅっ…と掴みながら呟いたダイヤ。
「…本気じゃなきゃそんなこと言わねぇよ…」
「…わかり…ましたわ……///」
深々とお辞儀するダイヤ。
「…若輩者ですが…よろしく、お願いしますわ…///」
「わぁー、ルビィ…こんな告白…目の前で聞けちゃった…///」
この後、ハンバーグが焦げそうになってることに気がついて
あたふたする俺とダイヤだったが…目が合う度にドキドキして…それがどこか面白くって笑い合ってしまう。
…後日、この告白していた内容をガッツリ両親に聞かれていたみたいだった…。
お父さんは号泣していたみたいだけど…。
ダイヤルート
Fin
いよいよ、次は曜ちゃんルート!
待ってましたって人も多いのかな?
そして、この作品も曜ちゃんのルート3話で…完結となります…!
駄文ですが…最後までお付き合いよろしくお願いします!
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