寝そべり曜ちゃんもどこか嬉しそう!!
(自宅で頭をポンポンしつつ)
「えっへへ~悠くん~♡」
朝の通学路…曜が腕に抱き着きながら歩いていた。
完全に甘えん坊モードである。
「よしよし、今日も可愛いな、曜は」
「悠くんもかっこいいよ♪」
「あ、あわわ…梨子ちゃん…何だか見てる方が恥ずかしくなってくるね…///」
「これは~…なんか~…こう…///」
数歩後を歩く2人…その姿を見てアワアワと見たり見なかったりを繰り返していた。
「悠くんっ、一緒にご飯食べよ~♪」
「デザートは…曜にしようかなぁ」
「えっ……///
…あ、うん…いい、よ…///」
「「ひゃ……///」」
恥ずかしさの頂点に達したのか…千歌と梨子が抱きついた。
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「ゆ~う~く~ん~…………」
朝の通学路までの元気はどこへやら…。
「うぅ…英語の授業は苦手であります…」
「あっはは……」
「次は体育とはいえ…やる気が…ゼロであります…」
「しょーがないなぁ…曜ってば……」
俺は曜の唇に軽く口付けをした。
「…っ~~!!!???///」
「…これで頑張れるか?」
「ひゃ、ひゃい…///」
「ネェネェ、リコチャン…コレナンテラブコメ?」
「あぁ!千歌ちゃんがショートしたっ…!!」
顔を真っ赤にした千歌ちゃんの目を急いで梨子が隠す。
…そんなに変なことをしたかな?
しかし、元気をもらった曜は体育の授業中も留まることを知らなかった。
「ゴールと悠くんのハートは私のものであります!」
「そんな恥ずかしいセリフ言うなー!///」
「こ、このリア充ー!///」
いつの間にか…曜が突っ込まれキャラになっていた。
「…いや、既に俺のハートは曜の物だし」
「そ、そこぉ!乗るなぁー!///」
「そ、そうよそうよ!///」
…俺も突っ込まれキャラになったようだ。
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【学校の帰り道…】
「はー、楽しかったー!」
「元気だなぁ…曜は」
「うんっ!♪
…だって、悠くんと一緒に居れて…毎日幸せで…楽しいんだもんっ♪」
「…照れるなぁ…」
「…悠くんっ!」
「…ん?」
数歩先を歩き…こちらを振り向く曜。
「……大好きっ!!///」
「曜」
「…は、はいっ!?///」
「抱きしめていい?」
「あっ……えっへへ…うんっ!///」
道の真ん中でもお構い無しに抱きしめ合う。
「………………………」
「…………//////」
「曜…今度、デートしよ?」
「と、突然だね…っ…///」
「ん…そうかな?」
「…ううん、悠くんとなら…どんな所でも行きたいなっ///」
「じゃあ…家に帰ってどこ行くか決めよっか!」
「うんっ!♪」
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「んー、ここも行きたいなぁ…あっ、ここもいいかも!♪」
椅子に座り…雑誌を片手にあれこれと迷ってる曜。
「決まった?」
「うんっ、だいたい決まったよ♪」
「………っ……」
くるりとこちらを向いた曜。
いつも見慣れたメガネをかけた姿にドキッとしてしまった。
「はあ~~~~~……好きだわ…」
「ちょ、ちょっ…悠くん…?///」
抱きしめられて困惑する曜。
「…ゆ、悠くんは…抱きしめるの…好きなの?///」
「…好き、かも」
「あはは…果南ちゃんと同じだね…///」
「…でも、キスの方がもっと好きだけどね」
「それは…私も///」
その言葉の後…どちらからともなくキスをする。
「…ん、じゃあ…そろそろ寝ようか?」
「うんっ…///」
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手を繋いで眠りにつく…。
しかし、曜が声をかけてきた。
「…ねぇ、悠くん?」
「…ん、眠れないのか…曜?」
「…えへへっ…なんか昔のこと思い出しちゃって…///」
「…昔?」
「…悠くんの隣で…初めて寝た時のこと///」
「あの時は…すっごく…ドキドキしたなぁ…」
「私も…あんなに男の子に積極的になれたの…初めてだったよ///」
「…あの時から…好きだった?」
「…かも………///」
「…へへっ、ありがとな曜」
「うんっ…♪」
「…悠くん…もっとくっついて…いい?///」
「ん、おいで…曜」
「やったぁ♪」
頬と頬が擦り付く位くっつく曜。
もはや胸が当たったりするのは当たり前のようになっていた。
「…悠くん、おやすみ///
…大好きだよっ♪」
「おやすみ、曜…大好きだよ」
そのまま2人で眠りについた。
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【そんなこんなで次の朝】
「悠くん、起きて~♪」
「………もう5分…」
「いいよ~♪」
「…いいんかい」
多分将来あれだな…曜は甘々で許しちゃう性格になりそう…。
それに甘える俺も俺だけど…。
「へへん♪…悠くんの寝顔ならいつまででも見てられるからね♪」
「そんなこと言ってると…朝から襲うよ?」
「……いいよ…?///」
寝ながら腕に抱きついてくる曜。
…しかし、その直後…悪戯っぽく笑う曜。
「…にっしし♪
でも朝はお預けっ♪
…デート楽しんでから…夜に……ね?///」
…俺は曜には逆らえないようだ。
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デートでやってきたのは…意外にも、近場の三津シーパラダイスだった。
「…ここで良かったの?」
「…うん、悠くんには…ちゃんと言っておこうかなって思って」
水槽にもたれ掛かり…曜が静かに話を始めた。
「…梨子ちゃんが、ピアノの発表会で抜けた時のライブ…覚えてる?」
「ああ、もちろんだよ」
「…あの時ね、悠くんが…家まで来て私を説得する前まで…何度かここに来ていたんだ」
「…そう、だったのか…でも、何で…?」
「ほら、悠くんと千歌ちゃんと私の3人で…ここに来たことあったでしょ?
…その時の事とか思い出して…
私は千歌ちゃんの横に居ていいのかな…どうすればいいのかな…って…1人でずっと悩んでて…」
「………………」
「結局、答えは出せなかったんだけどね…あはは」
自虐そうに曜が笑う。
「…もし、あの時…あの場所に…悠くんが居なかったら…私はもしかしたら、ライブができなかった…かも」
「…曜…」
「…だからね、今日はその時の思い出を塗り替えるくらい…ここで沢山楽しい思い出を作りたいのっ!
…大好きな…悠くんと…一緒に…///」
「…そっか
……うん、俺も…曜と楽しい思い出…沢山作りたい
今日も…これからも…ずっと」
「……うんっ!」
手を繋いで水族館を回る2人。
固く握った手は…どんな事があっても離さない。
いつも通り眩しいくらいに笑ってくれる君とずっと一緒にいれる証だから。
曜ルート
Fin
今も昔もこれからも…曜推しは変わりません!
眩しいくらい輝く曜ちゃんをこれからも応援します!
さて、これにて11人のキャラの分岐が終了しました!
次回はエピローグとなります!
エピローグまでご自愛ください!!
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