Aqoursな日々   作:A×K(アツシくん)

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沼津行ったパワーで書き進めるぜ!


Aqoursな日々 in the MIRROR ②

「うーん……」

街へと繰り出した悠…しかし、顔は浮かない表情をしていた。

 

「……ま、周りの目が…」

不思議そうな顔をしながらこちらを振り返る人はこれで何人目だろうか。

 

セイラーン「当たり前です、アナタの様な青年、そんなに居ませんから」

「いや、聖良の強調も激しい気がするんだが…」

隣でふよふよと浮かれてては気になってしまうのは必然だろう。

 

セイラーン「ですから聖良ではなく、セイラーンです」

「…同じようなもんじゃん」

リ・リアー「姉さま、こいつ馬鹿だから話通じない」

「…手厳しいねぇ…」

 

気を落としてても仕方ない…と、辺りを見渡す悠。

「…世界は違っても…場所とかはほとんど変わらないんだな…」

沼津駅…?っぽい建物が見えた瞬間、悠がそう呟いた。

 

セイラーン「えぇ、ヌマヅですから」

「…とりあえず、内浦地区に行けば何か分かる…かな」

リ・リアー「ウチーラね」

「…う、うん、そこね、そこ」

 

と言いながら、看板を見る悠…しかし。

「…な、なんて書いてあるんだ?」

明らかに記号っぽい文字列に悠は早速頭を悩ました。

 

「も、もはやアンノーン…」

セイラーン「仕方ありませんね、ちょっと待っててください」

そういうと、小さく何かを唱えるセイラーン。

 

セイラーン「…せいっ!」

パッと何か光ったかと思った……が、特に何も起こらなかった。

 

「…い、今のは?」

セイラーン「看板を見てみてください、視認出来るはずです」

「……ええっ!?」

確かに、記号のような文字の下には「ヌマヅ」と書かれていた。

 

セイラーン「簡単な魔法です、この世界では珍しくはありませんよ

…使える方は、限られてますが」

「…それを、俺にかけたって事?」

リ・リアー「姉さまの魔法は、1級品…!」

自分の事のように、誇らしげにする理亜。

 

セイラーン「この世界の文字は全てこのような配列になってるので、視認出来ていた方が良いでしょう」

「…だな、ウチーラは…向こう、か」

 

歩いて向かおうとした……その時だった。

 

 

「…っ……!!」

背筋に冷たい物を入れられたかのような感覚に陥った。

 

「だ、誰だ…っ!!!」

急いで振り返るも、そこには誰もおらず…。

 

「……………」

セイラーン「熱源反応、皆無です」

リ・リアー「遂におかしくなった」

「いや、確かに誰か見てたはず…」

何度も気にかけるように、後ろを振り返りながら歩き始める悠だった。

 

 

 

 

………………………………

 

【???】

 

???「……聞こえる…勇ましい、青年の心の声が」

???「キュー?」

 

???「えぇ、大丈夫よ…ただ、もう少し様子を見ましょ

どこか…人とは違う、何かを持ってそうね…」

 

???「……………アナタは…一体…」

 

 

 

……………………

 

 

しばらく歩き進めて、街を出ようとした時だった。

 

「…あれ…?」

セイラーン「どうしましたか」

 

「あの人物は…」

???「何よ、お出迎えも無し!?」

「…あの!!」

???「…な、何よ」

 

見覚えのある髪型…そしてトレードマークである丸い団子…。

「…善子…?」

善子?「はぁ?…誰よ、それ、アタシにはね、ヨハネって立派な名前が────────」

 

???「着いて早々賑やかだね、ヨハネ」

ヨハネ「ら、ライラプス…っ!」

ライラプス「その人、だぁれ?」

ヨハネ「し、知らないわよ!急に話しかけられたのよ!」

 

「犬が…喋ってる…」

セイラーン「喋ってますね」

 

ライラプス「聞こえるの?」

そう言葉を発し、首を傾げる大型犬。

 

「う、うん…」

ライラプス「凄いね、こんな事初めてだ…名前は?」

「え、えっと…悠」

ライラプス「だってよ、ヨハネ」

ヨハネ「ユウ?…知らないわね、しかもここら辺の人じゃ無さそうね」

 

「…えっと…(な、なんて言えば…)」

セイラーン(東京から来たとでも言えば良いのでは?)

「と、東京から…」

ヨハネ「と、トーキョー!?…き、奇遇ねっ、アタシもトーキョーから来たのっ」

ライラプス「夢敗れて、ね」

ヨハネ「うっさい!」

ライラプス「そんなに故郷が嫌い?」

ヨハネ「ふんっ!」

 

「……な、何か訳ありって感じだな…」

ライラプス「難しいお年頃ってやつだよ」

ヨハネ「あのね、そりゃそうよ、良い思い出もないし、友達も居ないし

私はね、憧れの方が大事なのよ」

 

「じゃあさ」

小走りでヨハネの前に立つ悠。

 

「俺が友達って事にしない?」

ヨハネ「…はぁ?」

「友達になるのに時間は必要ないだろ?」

ヨハネ「……バカなの?」

「良い提案だと思ったんだけど…」

セイラーン(流石に、突拍子も無さすぎたのでは…?)

(やっぱり…?)

 

やれやれと呆れた表情で再び歩き始めたヨハネ。

ライラプス「キミ、面白いね、また会おうね」

しかし、ライラプスの方は何か面白いものを見終わった後のようにクスッと笑うのだった。




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