ライブの翌日。
記念すべき、スクールアイドル部の活動開始…だったのだが。
「よーしっ、今日も頑張って部活するぞー!」
「ふふっ、張り切ってるね千歌ちゃん♪」
「…そう言えば」
「どうした?曜」
「あ、ううん。部室行ってから言うね」
「…?」
千歌と梨子がライブの回顧をしてる中、曜がなにか気にしていた。
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「「「スクールアイドル部のグループ名~?」」」
「うん、ライブの時から気になってたんだけど…」
「そう言えば、グループ名ねぇな」
「千歌ちゃん、なにかいいグループ名とかある?」
「そう言えば…ダンスや歌にばっかり気が行ってた…
うぅー…全然考えてない…」
「あの……」
「9人…9人だから…うーん……」
「あの…千歌さん……」
「冴木悠と愉快な女子高生たち!」
「なんで俺の名前が先頭なんだよ…」
「えへへ…リーダーっぽいから?」
「…なぁ、曜。俺ってリーダーっぽいか?」
「…うーん、、、まぁ、そうかなぁ…」
「そうかなぁ…」
「私の話を聞きなさーーーい!!」
「おわっ」
「ぴぎぃっ」
「ずらっ!?」
ダイヤさんの雷が落ちた。
スクールアイドルの雑誌を見ながら案を考えてたルビィちゃんと花丸ちゃんがその声に驚く。
「あはは…まぁ、ダイヤ。落ち着いて…」
理事長…もとい、鞠莉さんに近づき耳打ちする。
「ダイヤさん、すっごい部活に馴染んでません?」
「まぁ、本人はスクールアイドル好きだしね
私も、これが普通の状態だよ~♪」
「…まぁ、それは何となくそれは思ってました」
「それで、ダイヤどうしたの?」
「コホン…私に案がありますの…聞いてくださいますか?」
「ど、どうぞ…っ」
千歌が手を前に出し、どうぞどうぞといいながら俺の後ろに逃げた。
それを見て曜と梨子は思わず苦笑い。
キュッキュとホワイトボードに英語を書くダイヤさん。
「…このグループ名は…いかがでしょうか?」
「ダイヤ、それって…」
「oh…Amazing…」
どうやら、果南さんと鞠莉さんは心当たりがあるようだ。
「あーきゅー…ず?」
「千歌ちゃん、違うよ。
アクア、だよ。」
「アクア…か」
「このグループ名は…私達が活動してた時のグループ名ですわ」
「…3人で活動してた時の…ですか?」
「…まぁ、1つの案、ですわ」
「千歌ちゃん、どうかな?」
「……良い!」
「え?」
「すっごく良い!Aqours!」
どうやら気に入ったようだ。
「じゃあ…他のみんなもそれでいいかな…?」
「る、ルビィも大丈夫です!」
「マルも賛成ずら~♪」
「なんかそう思うと不思議な因果だね」
「果南も嬉しそうだね~♪」
「もう、訴えるよ?」
「……あれ、そう言えば善子は?」
「そう言えば見てないずら…」
「…あ、多分それなら…」
ルビィちゃんが心当たりがあるようだ。
「どこにいるのかな?」
「つ、着いてきてください」
ルビィちゃんを先頭に人気のない教室に連れてこられた。
ちなみに今は俺とルビィちゃんのふたり。
他のみんなは部室で今後の方針を決めているところだ。
「…静かだな」
「…ここです」
着いたのは教室…なのだが。
「…ここだけ、黒幕かかってる」
教室のドアの窓には黒い幕がかかっていた。
中の様子は見えなかった。
「あ、開ければ…わかると思います」
「よし、ならすぐ開けよう」
ガラッ!!と勢いよくドアを開けるとそこには…。
「くっくっく…私の中の堕天力が高まってる…
今宵の夜は…私の聖域よ…!」
「……何やってんだ、善子」
「ふっふっふ……誰かと思えば…盟友リトルデーモン」
「盟友って、しかもこの物々しいやつはなんだ?」
骸骨や魔法陣など怪しい物が所狭しと置いてあった。
「ここは私の聖域よ…?」
「あっ、オカルト部の部室です…」
「リトルデーモンルビィ!余計なことは言わないの!」
「…部室行くぞ?」
「…仕方ない、着いていきましょう」
ちなみに部室に行く時まで黒いマントは身につけたままだった。
…視線が痛い。
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