Aqoursな日々   作:A×K

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「マルインパクトォオオオオオオ!!」
「あべし!!!」
「なんか恒例行事に見えてきたわ…」
「ハグ(スリーパー)、する?」
「果南ちゃん、遠慮なくどうぞずら」
「いや…ほんと、勘弁してください…」




更新お待たせしました…!!


第23話

「─────宿題が」

「──────終わらない…!」

 

その言葉にハッとする8人。

ちなみに今は、やば珈琲にいる。

 

「……へぇ、それは興味深いですわ…?」

「ちょ、ダイヤその震える手を抑えて抑えて…!」

「ゆ、悠くんも千歌ちゃんも決して忘れて遊んでたわけじゃ…!」

 

 

「だまらっしゃーーーーーい!!」

雷を落とされました。まぁ無理もないけど。

俺的にライフポイントに300のダメージ。

 

「それで、どの宿題が終わってなくって?」

「…いやー…そのー…」

「…まさかとは思いますが…全然終わってないと?」

「…あは、あはは…」

 

千歌と顔を合わせながら思わず苦笑い。

「ぶっぶーですわ!!」

…はい、ぶっぶーですよね…。

 

「仕方ありませんわ…突貫工事になってしまいますが…今日は勉強会に致しましょう…皆さん、いいですね?」

 

「は、はいっ!」

「よ、ヨーソローであります!」

「ヨハネにとって造作もないっ!」

「がんばルビィ♪」

 

ダイヤさんの威圧に負けたのか背筋を伸ばし返答する他メンバー。

みんな…すまねぇと合掌。

 

 

────────────────────

 

 

「という訳で、悠さんには果南さんと梨子さんと善子さんに

勉強教えてもらいましょう」

「…これはまた、意外なメンバーだな…というか、善子

お前、頭良いんだな…」

 

「私はヨハネよ?これくらい朝飯前よ」

「説得力がありすぎてなんも言い返せないわ…」

「さっ、勉強始めるよ♪

どこからやろうか?」

「じゃあ…苦手な英語と数学から…」

 

「いいよっ、じゃあ英語からだね」

「…梨子、なんかやる気になってるね?」

「…だって、宿題早く終わらせなきゃライブとか遊びに行けたりしないでしょ?

そんなの、やっぱり嫌だから…」

 

「…よ、よし!頑張るか!!」

何とも言えない気まずい雰囲気になりそうだったのですぐさま宿題に取り掛かった。

 

 

「…鈍いねぇ」

「このヨハネをもってしても…気がつかないとは」

「はぁ…まぁ、そこが悠くんのいい所というか…なんというか…」

 

 

 

「……3人とも、視線が気になるんだけど…」

「「「はぁ…………」」」

「……?」

 

 

 

────────────────────

 

「よし…とりあえず半分くらいは終わったかな…」

やはり、3人に教えてもらうと進みが早い。

毎回こんな風に勉強教えて貰えたらな……いや、ダイヤさんがお怒りになりそうだからやめておこう…。

 

「千歌は……そっちも苦戦していそうだな…」

むむむ…とノートに立ち向かう千歌。

その後ろでダイヤさんと曜が勉強を教えている状態。

 

…あ、ダイヤさん、ルビィちゃんにも教えているのか…。

やっぱりこういう所はお姉さんって感じだな。

 

花丸ちゃんと鞠莉さんは…あれ、ティータイムしてる。

もしかして、もう宿題終わってる…!?

 

 

「こらっ、悠?

手が止まってるよ?」

「す、すいません!果南さん!」

 

…先程からだが、果南さんと梨子の距離が近い。

善子も前のめりになって見てきている。

…コイツ、意外と大きいんだな…。

 

「……モヤモヤ…」

「…モヤモヤ〇まーず…?」

「人の気も知らないで…」

 

「あはは、冗談冗談♪

それで、さっきから視線が泳いでるけど…なにかあった?」

「いや…そのー……」

 

「思ってることがあれば素直に言った方がいいわよ…リトルデーモン?」

「…ですよね~…」

「もしかして、疲れちゃった?

少し休憩にする?」

 

「いや、というか…2人の距離が近くて…色々当たってるのと…善子…前が…。」

その言葉に3人とも、自分たちの位置を確認する……だけ。

 

「それが…どうしたの?」

「いや、どうしたって…女の子なんだし、そういうのはちょっと控えた方が…」

 

「悠くん…嫌、とか?」

「むしろ、悶々して仕方がない…」

「あははっ、意外と可愛い所あるんだね~♪」

 

そう言って、ハグをする果南さん。

お山によるダイレクトアタックで俺のライフポイントはもうゼロよ。

 

「リトルデーモン…ヨハネのここが気になるの?」

鎖骨の下あたりを指さす善子。

正直、夏服だからかなり目立つ。

 

「…………」

「首は横に振ってるけど…説得力ゼロよ、リトルデーモン」

「あはは…やっぱり?」

「まぁ…リトルデーモンがもっとヨハネの事信じてくれたら…考えなくもないわ?」

「いやいや…何言うてんの……あと、梨子いつの間に腕に抱き着いてるの?」

 

「えっ…!?

…あ、あはは…ホントだね、いつの間に…」

千歌と言い、曜といい擦りつくの好きだなぁ…とか思いつつ思い切り腕をホールドしてる梨子を見る。

 

……あ、そうだ。試してみたいことあったんだった。

 

「…よしよし」

「んっ…悠くん…?」

頭を撫でると不思議そうな顔で見つめる梨子。

「ん、女の子ってこういうのやっぱり好きなのかなって」

「…うん、好き、かも…」

恥ずかしそうに呟く梨子。

もちろん、梨子だけではなく果南さんと善子にも。

 

「…あははっ、いつも私がやる方だけど…される方も…悪くはない…ね…っ」

言葉とは裏腹に目をトロンとさせる果南さん。

 

「い、意外と大きい手をしてるのねリトルデーモン…っ!」

借りてきた猫のように縮こまる善子。

こいつもいつも明るく振舞ってるけどこんな顔する事あるんだな。

 

 

 

 

「……あーーーなーーーたーーーたーーーち……?」

 

──────────後ろを振り返ると

仁王立ちのダイヤさん。その姿まさに……ラスボ…。

 

 

「宿題は終わったのですか…?」

あ、まずい。これはかなりお怒りだ。

「は、はい終わりました!!」

即座に返事をし、ノートを渡す。

パラパラとめくり、確認をする。

…気がついたら千歌とか曜もこっち見てるし。

 

「…よろしい、ちゃんと終わってますね」

「はいぃ…」

お許しをもらえたようだ。さすがにハグでダイレクトアタックされた後に雷はキツい。ライフポイント的な意味で。

 

「よく頑張りましたね、悠さん」

にこやかに笑う姿に思わず見入る。

…ダイヤさんも、こんな顔するのか…。

 

 

 

 

「ですが…あまり変な行為はお避けください?」

「…あ、はい…気をつけます…」

 

 

 

 

…というか、まだ梨子腕に抱き着いてるんだけど…。




バレンタインガチャの梨子ちゃん可愛すぎません?

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次回、各キャラの胸の内。

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