Aqoursな日々   作:A×K

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恋になりたいAQUARIUMの限定SR曜ちゃん可愛すぎません…?
秒で絆メーターMAXにしました←


第25話

「悠くん!」

「お出かけ行こ!」

 

「……え?」

金曜の昼下がり、千歌と曜からの提案に気の抜けた声が出た。

 

「ほら~、朝練の時ダイヤさんが言ったでしょ~?」

遡ること朝の7時前。

 

【皆さん残りラブライブ予選まで1週間ですが…思ってるより順調ですので…明日はリフレッシュも兼ねてお休みに致しましょう】

 

「あー…言ってたね」

すっかり忘れていた。

 

「だから~、お出かけしようよ~!」

「いや、いきなり明日はって言うのは…」

モゴモゴしてると千歌がヨヨヨと泣きまねをし始めた。

 

「悠くん…そんな…ひどい男の子になっちゃったの…よよよ…」

「ああっ…千歌ちゃん…!泣かないで…!

あなたに涙は似合わないわ…!」

 

──────────なんか始まった。

曜が演技に参加しつつもこちらにウインクを送る。

…いや、答えはもう決まってるけどさぁ…。

 

「いいよ、お出かけ行こう?」

「よよよ………………ほんと!?」

「さっすが悠くんであります!」

 

目を輝かせながらこちらを見つめる千歌と曜。

見られてるこちらが恥ずかしくなり目をそらす。

 

「それでねー♪行くところなんだけど~♪」

「楽しみだな~♪」

 

YESと言うや否や、腕に抱きつき擦り寄る千歌と曜。

…周りの視線が痛い。

だいたいこういう時は決まって……。

 

「あの~…3人とも、そろそろ離れた方が……」

「あ、梨子いたの?」

 

 

 

「け、結構前から居たけど…なんか空気的に入りずらかったし…」

「あはは…ごめんごめん…」

 

 

────────────────────

 

「…じゃあ、明日の8時起きね!」

「了解であります!」

「…うん、千歌?色々と質問したいんだけど~…」

 

夜、千歌の部屋で明日の予定を確認したが…。

 

「…なんで曜が居るの?」

「あれっ?言ってなかったっけ?

今日は曜ちゃん泊まっていくんだよ~」

 

「…うん、なんかもう驚かなくなってきたわ…」

「まぁ、昔からよく泊まってたりしてたからね」

「…部屋着に着替えてるあたりからそうとは思ってたけどね…」

「あと、3人でこの部屋で寝よ~♪」

 

「……はい?」

さすがにそれは聞き返す。

''3人で''…?

 

「……俺も?」

「他に誰がいるのさ~」

「いやいや、さすがに……」

ちらっと曜を見る。

1回一緒に寝ているから彼女の意見を仰ごうかと思ったが…。

 

「賛成ー!」

「はいっ、というわけで多数決で賛成多数ってことで!」

…是非を問う前に可決されてしまった。

可決、超ショック。なんつって。

 

 

────────────────────

 

「…まぁ、こうなるよねぇ…」

 

3人ではいるベット。さすがにぎゅうぎゅう詰めだった。

しかし何故俺が真ん中なのだろうか?

 

両隣を見ると可愛い寝息をたててる2人。

 

「…ったく、襲われても文句言えねーぞ…いや、そんなことはしないけど」

さすがに警戒心が薄れ過ぎではないだろうか。

それとも俺だから…OKとかなのだろうか?

 

「…いや、考えるのやめよう……静かに目を閉じれば…寝れ………」

「んんっ……ぁ…」

「んにゃ…にゅ……」

 

「……ね、寝れない…というか足乗っけてるし…」

肌の密接がどんどん強くなる。

顔の近くで寝息をたてられるとさすがにゾクゾクッと来るものがある。

 

 

「あーーーーーーむっ…………♪」

「ぎっ……………!?」

なんということだろうか、千歌が耳を甘噛みし始めた。

 

思わず変な声が口から漏れる。

曜に助けを求めようとするが………。

右手の異変に気づく。

 

──────────柔らかい。

2度3度確認するように手を動す。

 

──────────やっぱり柔らかい。

そして隣から聞こえる曜の甘い吐息。

 

「……や…あっ…///」

 

…うん、これはー…あれだな…曜のむn………。

 

 

 

(うわあああああ!忘れろ~忘れろ~!!)

とは思いつつも動かない右手と咥えられたままの耳。

正直、ご褒美と言うにはハードすぎる。

 

ダイヤさんが居たらぶっぶーのラッシュだろうな。

…いや、まずこの状態をなんとかしないと…。

 

とは言うものの身動きが取れない。

もういっそのことこのまま朝を迎えようか…そんな考えをし始めた時…。

 

「…ぁ…悠…くん…?」

顔を紅潮させた曜が目を覚ました。

どうやら状況を理解したのだろうか。

 

「…ごめん、なんというか…不可抗力っていうか…」

怒鳴られたりするんだろうか…と考えていたら。

 

「…いいよ、ハグーっ♪…なんちゃって?」

頭掴むや否や、胸元にダイブさせられる。

珍しく(?)曜が積極的になる。

 

「な、なにしてんの…!」

「悠くんに…特別に?」

「特別に?……じゃないよ、千歌が起きたらどうするの…!」

「起きてるよ~…?」

 

寝ぼけ眼で俺と曜を見る千歌。

…終わった。南無三。

 

「悠くんも男の子なんだね~…♪」

よしよしと頭を撫でられる。

なんともこそばゆい。

 

「じゃあ、後ろからぎゅーってハグしよ~♪」

力いっぱいに抱き着く千歌。

前と言い後ろと言いまったく身動きが取れない。

 

「…ちょ、二人とも…!」

「…すぅ…んにゃぁ…♪」

「へへへ~…悠く~ん…♪」

 

抱きついたまま再び眠りにつく2人。

…はぁ、まったく…。

 

 

 

結局、そのまま眠りにつくことにした。

…まぁ、ぶっちゃけ…凄い寝心地はよかった…。

他言は出来ないけど…。




…R-15だよね?←今更気にするやつ。

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次回、お出かけという名のダブルデート(下)

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