いよいよラブライブ予選当日。
会場となるホールへ向かうと…かなりの数のグループが居るように見えた。
「…結構居るんだな…」
「グループの数は星の数くらいありますわ
…もちろん、有名グループはひと握りですけど…」
「…な、なんだか緊張してきた…千歌ちゃんは大丈夫…?」
「…………………」
「千歌ちゃん…?」
梨子の応対に答えない千歌。
「………ご……い」
「語彙?」
「すっごーーーーーい!!」
目を輝かせながら辺りを見渡す千歌。
大声を発したせいか、他のグループがこちらを見てくる。
「…あは、あはは…千歌、舞い上がりすぎ」
「だってラブライブだよ!予選会だよぉーっ!」
ホントこいつはスクールアイドル好きなんだなぁ…と感心しつつも他のメンバーの緊張も和らいだようだ。
「はぁ…なんか緊張してたのが変みたい…」
「えへへっ、さすが千歌ちゃん!」
「ま、マルも…練習通りにやれば…!」
「う、うんっ!大丈夫だよね…っ
ガンバ……ルビィ!」
「はうっ!」
…ダメージ(?)を受けたのか力なく倒れるダイヤ。
(………姉バカ?)
────────────────────
ステージ裏。
ライフ衣装に身を包み、9人が待機していた。
「……よしっ」
深呼吸をし、まっすぐステージを見つめる千歌。
「…みんなっ!手を出して!」
「「「???」」」
「こう…かな?」
訳も分からず手を出す1年組。
確認しつつ手を出す果南とダイヤと鞠莉。
笑いながら手を出す曜と梨子。
「1!」
「2!」
「3!」
千歌・曜・梨子の順で番号を言ってゆく。
チラッと横目で見て番号が進んでいく
「4っ!」
「…5!」
「6っ!」
そういうことね。と納得したような顔をする3年組。
「7!」
「8!」
「9ーっ!」
「さぁっ、悠くんも!」
「お、俺も…?」
「悠くんもAqoursの一員だもん!」
「わ、わかった………10っ!」
「Aqours~………サ~ンシャイン~!!!」
「…あれ、今…サンシャインって……」
「そうだよ、ふふっ悠くんが歌詞ノートにあんな大きく丸印してあったから取り入れてみたの!」
これは一本取られた。
千歌からとんだサプライズをもらったものだ。
揃った掛け声ととも9人はステージへと駆け出した。
────────────────────
揺れるバス車内。
全員揃って肩の荷がおりたのか深い息を吐く。
「「「はぁ~…ぁ」」」
決して失敗した訳では無い。
どこか緊張から開放されたような声だった。
「みんな、ステージめっちゃ良かったよ
後は人事尽くして天命を待つ、だ」
「ライブ楽しすぎてあっという間だったよ~…
悠くんの作った歌詞凄く気持ちが伝わってきたよ!」
「あはは…無事大役を果たせたかな」
「ダイヤさん、結果はいつ出るの?」
「来週、ですわ」
「そっか…長いようであっという間にきそうな1週間だね…」
ここで曜に耳打ちする。
「''アレ''、出来てるよね?」
「もちろんっ!…でも、まだお披露目しなくていいの?」
「うん…結果が出てから、だからさ」
「うん、分かったっ
悠くんがそういうならそうするよっ」
「今度から悠くんに作詞してもらおうよ~」
「千歌さん、いつも任せっきりにするおつもりで…?」
「あ、あはは…そんなこと……あるかも?」
あははっとバスの中で笑い合う。
確信はないが…この9人なら予選も突破できそう。
そう感じた俺だった。
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