「なにやってるずらぁあああ」
結果発表まであと5日。
今日ものんびりと過している中…。
「お祭り行こ!」
「……お祭りぃ?」
千歌が立ち上がり、そう叫んだ。
「あー、明日…あるんだっけ?」
「梨子ちゃんも初めて参加…かな?」
「うんっ、お祭り楽しみだな~♪」
「じゃあ、決定!
明日の3時に十千万に集合!」
「…前にも聴いた気がするけど…俺の是非は?」
「無いよ!!」
「デスヨネー」
────────────────────
「さて…3時に集合はいいけど…」
それまで時間あるな…どうしよ。
「あ、そうだ…果南?」
「ひゃぁっ!?///……あ、な、なにかな?」
…そんな驚くか?別に大きい声なんて出てないけど…。
「明日の午前中さ…空いてる?」
「うん…空いてるけど…?」
「泳ぎ、また教えてくれない?
そろそろ泳げそうな気がするし…」
「…う、うんうんっ!もちろん!」
嬉しそうに頷く果南。
何かいいことでもあったのだろうか?
「……あ、そうだ、みんな少しいいかな?」
立ち上がり、みんなの前に立つ。
「どうしたの?」
「な、なにか重大な発表な気がするずら…」
「いや、大したことじゃないけどさ…」
「…悠くん、いいの?」
「うん、やっぱ隠しっぱなしは嫌だからさ
…というわけで、曜…例のものを」
「ヨーソローっ!」
敬礼をし、とあるものを取り出す曜。
「あっ………!!」
「これって…!」
「ライブ…衣装…?」
取り出したのは3着のライブ衣装。
それは、講堂で行ったライブの時の衣装。
「でも…私たちのとは違うけど…悠くん、これは?」
「うん…これは、3年生3人のライブ衣装だよ」
「私たち…」
「3人の……」
「ライブ衣装…ですか?」
「…ほら、講堂でライブしたじゃん?
あの時は6人でやったけど…やっぱりAqoursになったから9人で…あの曲をライブで披露したいなって」
「だから悠くんにお願いされたから3人の衣装を作ったのであります!」
「る、ルビィも手伝ったんだ!」
「あれ、そうだったの?
…ありがとうね、ルビィちゃん」
「はいっ!♪」
「それならそうと言ってよ~」
「いやいや…やっぱりサプライズしたいじゃん?」
「それは分かるけど~………って!果南ちゃん泣いてるよ!?」
「えっ…!?……あっ…ほ、ホントだ…」
ポロポロと涙を流す果南。
本人も気がついてないのか慌てて目頭を抑える。
「ごめん…なんかすごくうれしくって…悠やみんながそんな風に考えてくれてるんだって…思ったら…涙が出ちゃって…」
「それで…これを次のライブで…披露、ですか?」
「ううん…これは…宣伝用にって…あ、もちろん考えるのが面倒とかじゃないよ?
…ただ、この曲とライブが…今のAqoursを繋げてくれたから…みんなでやろうって」
シーンと静まる部室内。
…もしかして…不満が…?
「…素晴らしいですわ。感服致しました…!」
「まるも張り切るずら!」
「ヨハネも協力するわ、リトルデーモンのお願いならなおさらね♪」
「みんな、ありがとう…いいライブにしようね!」
「「「おー!」」」
「あと…曜もありがとうね、ハードなスケジュールで大変な思いさせちゃって…」
「ううん、悠くんのお願いならどんなことだってやっちゃうよ!」
「心強いなぁ……」
感心しつつ曜の頭を撫でる。
「えへへ…照れちゃうね…♪」
「あ、ごめん…嫌だったか?」
「むしろもっとやって欲しいかも♪
あ~……でも…2人きりの時がいい、かな…?」
「…え?」
「ううん、なんでもない♪
ほらほら、みんな明日のお祭りの話してるよ!」
「お、おう………っ」
2人きりって…曜も積極的なこと言うな……。
…………もしかして……。
………………………………いや、勘違いだろう…。
そう自分に言い聞かせた。
まだ、その気持ちを口にしてはいけない気がした。
スクールアイドルとして頑張ろうとしてる最中にそんなこと言ったら……迷惑かけてしまう。
そんな気がしたら、胸が苦しくなった。
「…悠、くん…?」
心配そうに梨子が見つめる。
「………えっ…ああ、ごめん、なにかな?」
「凄い怖い顔してたけど…何かあった…?」
「……ううん、何も無いよ。
心配させてごめんね」
「う、うん…ならいいんだけど…何かあったなら言ってね…?」
「ありがとう、梨子」
今は変な心配させないように気をつけないと…。
…この気持ちは…胸の奥底に閉まっておこう…。
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次回:夏祭りと本音と