推薦も書かれるかも…!と自分一人で思ってたりします←フリ
「……うー…」
なによ…なによなによ!
リトルデーモンリリィも千歌も曜も…最近マイリトルデーモンにアプローチ激しくして…。
わ、私だってその気になれば…!
「…うーん…」
…と、言っても目の前に居るけど何も出来てないのが事実…。
「い、息詰まってるようね…!リトルデーモン!」
「…うん…中々ねぇ…テーマとかセンターとか決めてるんだけど…」
…そうか!これよ!これ!
「そんなリトルデーモンにヨハネから施しをあげるわ…?♪」
──────────────────
「はぁ?施し?」
そう言うと向かいに座っていた善子は立ち上がり目の前に来た。
「ふふっ、どんな施しがいいかしら…?♪」
指先を少し動かし顎をクイッと持ち上げる善子。
……いつもと様子が変だ。
「あ、あのなぁ…俺は別に…」
「…こういうのが、いいかしら?」
机に座ると足組をし始めた善子。
…チラリと見えるのだけどこれは伝えた方がいいのだろうか……ちなみに黒。
「…善子、どうしたんだ急に」
「べ、別に深い意味は無いんだからね!
…リトルデーモンのお世話をするのも…ヨハネの務めよっ」
「…ふーん?」
善子を押し倒す。
「ふぇぁ…!?」
情けない声とともに机に横になる善子。
少しスカートがめくれニーソックスの強調が激しいことになにか刺さった。
「…お前が誘ったんだからな?」
「そ、それは…そうかもしれないけど…!」
─────意外と攻める割に攻められるのは防御力0なのかもしれない。
「……善子」
「ちょ…ストップストップ!」
「…なーにやってるずら」
「よ、善子ちゃん…?」
「あ、2人とも、お疲れ様」
「はぁ…はぁ…助かった…」
「…忘れたとは…言わせないよ?…続きはまた今度ね?」
「なっ………!//////」
さっきまでの強気な態度はどこへやら。
しおらしく椅子に座り直す善子。
─────続き?するわけないじゃん…。
「それで、悠さんを呼んだのは他でもないずら」
「実はね…次の衣装作り…ルビィ達に任せてもらえないかな…!」
「…随分と急だけど理由を聞くずら」
「ずらを真似しなくていいずら~!」
「え、えっとね…前のライブの時もそうだったけど…ルビィ達…なにもしてないなって…だからスクールアイドル部として…みんなの役に立ちたいって!」
「…そっか、その心意気素晴らしいと思うよ、ルビィちゃん」
「こ、今度は普通ずらっ!」
「よし…じゃあ、今度の衣装担当はルビィちゃん達1年生にしようっ」
「が、頑張りま…!…間違えた…ガンバ、ルビィ!」
「…それは?」
「ルビィちゃんの必殺技ずら♪」
「よ、ヨハネにも任せなさいよね…!
…それで、アイデアまだ出てないんでしょ?」
「おお、そうだった…まだなにも思い浮かばないんだよ…」
「テーマとか…なにか出来たずら?」
「うーん、それも…まだ…」
「あ、あの…」
「ん?ルビィちゃんどうした?」
「な、夏ももう終わるし…夏っぽい衣装とか…どうかな?」
「夏っぽいかぁ…水着とか?」
「それは…恥ずかしいずら…」
「それ、見たいのリトルデーモンだけでしょ」
「あはは、バレた?」
「ほんっと素直ね…」
「となると…浴衣?」
「踊りにくくないずらか?」
「そ、そこは少しスカートっぽくしたりして!」
「なるほど…浴衣のような衣装…と」
出てくるアイデアを書きまとめる。
1つ驚きだったのがルビィちゃんが積極的に発言してる。
「…センターなんだけどさ、仮だけど決まってるんだ」
「誰ずら?」
「…センターは────────」
「えっ…?」
「ぴぎっ…!」
「それ…ホント?」
──────────────────
「ありがとな、ルビィちゃん。
おかげでスムーズにアイデアが出たよ」
「えへへ…お役に立てて良かったですっ」
衣装の完成図を書くルビィちゃん。
「…あの、先輩…?」
「ルビィちゃん、もう先輩なんて付けなくていいからね?」
「えっと…じゃあ…悠、さん…」
「かしこまらなくてもいいのに…」
「お、お兄ちゃん…」
「飛躍しすぎだよ!?」
正直、悪い気はしないが…。
「えへへ…お兄ちゃん♪」
────気に入ってしまったらしい。
俺の隣に座ってたルビィちゃんが頭を寄せる。
「…お兄ちゃんもちゃん付けなくて…いいからね?」
「…えっと~…ルビィ…」
「うん…っ♪」
「よしよし…」
「ふぁ…っ…///」
頭を撫でるとくすぐったいような声を出すルビィ。
しがみつくように体に抱き着く。
「悠さん…大好きですよ…っ」
「あ、お兄ちゃんやめた」
「さ、さすがにみんなの前でそれは恥ずかしいから…」
「まぁ、それもそうか…」
「…だから、これで許してね?」
そう言うと頬にキスをするルビィ。
「…や、やっぱり恥ずかしい…」
「なら無理にしなくても…」
「ゆ、悠さんだからしたんだよ…!」
「そっか…ありがとな、ルビィ」
「はいっ♪」
─────────────────
「みーつーけーたー…」
「…えーっと…校門で何やってるの、善子」
「貴方を待ってたのよ!リトルデーモン!」
先程のことを根に持ってるのか少し鼻息が荒い。
「と、特別に私と帰る権利をあげるわ!」
「…それはそれはありがたき幸せ」
「ふんっ!」
素直じゃないなぁ…と思いつつ善子の後を追うのであった。
「最近、モテモテね」
「あはは……」
「お気楽なもんね…みんな真剣なのに」
「その好意はすっげぇ嬉しいよ…ただ、俺は何もしてないよ?」
「その優しさよ…ホント、なんで気が付かないかしら」
「…ん、今みんなって言ったけど…善子は?」
「…ぎくっ」
「…善子さーん?」
「し、知らないわよ!リトルデーモンがどーーしてもって言うなら教えてあげなくも…!!」
腕組をしながら歩く善子。
そんなことしてたら転ぶぞ…。
「ひゃっ…!」
「あぶねっ」
言わんこっちゃない…。
咄嗟に腕を引っ張りこちらに寄せる。
「そそっかしいんだな、善子って」
「…不幸体質なのよ、私」
「不幸体質ねぇ…」
「…ふふっ、こんなこと前にもあったわね」
「…あったなぁ、そう言えば」
「…その頃から…好きだったのかしら」
「…えっ…今なんて…」
聞こうとするが抱擁がそれを邪魔する。
「…だから…好きよ!貴方の事!
…貴方から…善子って言われても嫌な気がしないし…ああやって話せてるのも嬉しいし…貴方の姿見てると胸が苦しくなるの!」
「……善子」
「やっと…言えた…」
顔を見えないように俯かせてる善子。
善子は……少し…泣いていた。
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