Aqoursな日々   作:A×K

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推薦も書かれるかも…!と自分一人で思ってたりします←フリ


第34話

「……うー…」

 

なによ…なによなによ!

リトルデーモンリリィも千歌も曜も…最近マイリトルデーモンにアプローチ激しくして…。

 

わ、私だってその気になれば…!

 

「…うーん…」

…と、言っても目の前に居るけど何も出来てないのが事実…。

 

「い、息詰まってるようね…!リトルデーモン!」

「…うん…中々ねぇ…テーマとかセンターとか決めてるんだけど…」

 

…そうか!これよ!これ!

 

「そんなリトルデーモンにヨハネから施しをあげるわ…?♪」

 

──────────────────

 

 

「はぁ?施し?」

そう言うと向かいに座っていた善子は立ち上がり目の前に来た。

「ふふっ、どんな施しがいいかしら…?♪」

 

指先を少し動かし顎をクイッと持ち上げる善子。

……いつもと様子が変だ。

 

「あ、あのなぁ…俺は別に…」

「…こういうのが、いいかしら?」

 

机に座ると足組をし始めた善子。

…チラリと見えるのだけどこれは伝えた方がいいのだろうか……ちなみに黒。

 

「…善子、どうしたんだ急に」

「べ、別に深い意味は無いんだからね!

…リトルデーモンのお世話をするのも…ヨハネの務めよっ」

 

「…ふーん?」

善子を押し倒す。

 

「ふぇぁ…!?」

情けない声とともに机に横になる善子。

少しスカートがめくれニーソックスの強調が激しいことになにか刺さった。

 

「…お前が誘ったんだからな?」

「そ、それは…そうかもしれないけど…!」

─────意外と攻める割に攻められるのは防御力0なのかもしれない。

 

「……善子」

「ちょ…ストップストップ!」

 

「…なーにやってるずら」

「よ、善子ちゃん…?」

 

「あ、2人とも、お疲れ様」

「はぁ…はぁ…助かった…」

「…忘れたとは…言わせないよ?…続きはまた今度ね?」

「なっ………!//////」

 

さっきまでの強気な態度はどこへやら。

しおらしく椅子に座り直す善子。

─────続き?するわけないじゃん…。

 

 

「それで、悠さんを呼んだのは他でもないずら」

「実はね…次の衣装作り…ルビィ達に任せてもらえないかな…!」

「…随分と急だけど理由を聞くずら」

「ずらを真似しなくていいずら~!」

 

「え、えっとね…前のライブの時もそうだったけど…ルビィ達…なにもしてないなって…だからスクールアイドル部として…みんなの役に立ちたいって!」

「…そっか、その心意気素晴らしいと思うよ、ルビィちゃん」

「こ、今度は普通ずらっ!」

 

「よし…じゃあ、今度の衣装担当はルビィちゃん達1年生にしようっ」

「が、頑張りま…!…間違えた…ガンバ、ルビィ!」

「…それは?」

「ルビィちゃんの必殺技ずら♪」

「よ、ヨハネにも任せなさいよね…!

…それで、アイデアまだ出てないんでしょ?」

 

「おお、そうだった…まだなにも思い浮かばないんだよ…」

「テーマとか…なにか出来たずら?」

「うーん、それも…まだ…」

 

「あ、あの…」

「ん?ルビィちゃんどうした?」

「な、夏ももう終わるし…夏っぽい衣装とか…どうかな?」

「夏っぽいかぁ…水着とか?」

 

「それは…恥ずかしいずら…」

「それ、見たいのリトルデーモンだけでしょ」

「あはは、バレた?」

「ほんっと素直ね…」

 

「となると…浴衣?」

「踊りにくくないずらか?」

「そ、そこは少しスカートっぽくしたりして!」

「なるほど…浴衣のような衣装…と」

 

出てくるアイデアを書きまとめる。

1つ驚きだったのがルビィちゃんが積極的に発言してる。

 

「…センターなんだけどさ、仮だけど決まってるんだ」

「誰ずら?」

 

「…センターは────────」

 

「えっ…?」

「ぴぎっ…!」

「それ…ホント?」

 

 

──────────────────

 

 

「ありがとな、ルビィちゃん。

おかげでスムーズにアイデアが出たよ」

「えへへ…お役に立てて良かったですっ」

 

衣装の完成図を書くルビィちゃん。

 

「…あの、先輩…?」

「ルビィちゃん、もう先輩なんて付けなくていいからね?」

「えっと…じゃあ…悠、さん…」

「かしこまらなくてもいいのに…」

 

「お、お兄ちゃん…」

「飛躍しすぎだよ!?」

正直、悪い気はしないが…。

 

「えへへ…お兄ちゃん♪」

────気に入ってしまったらしい。

俺の隣に座ってたルビィちゃんが頭を寄せる。

 

「…お兄ちゃんもちゃん付けなくて…いいからね?」

「…えっと~…ルビィ…」

「うん…っ♪」

 

「よしよし…」

「ふぁ…っ…///」

頭を撫でるとくすぐったいような声を出すルビィ。

 

しがみつくように体に抱き着く。

 

「悠さん…大好きですよ…っ」

「あ、お兄ちゃんやめた」

「さ、さすがにみんなの前でそれは恥ずかしいから…」

「まぁ、それもそうか…」

 

「…だから、これで許してね?」

そう言うと頬にキスをするルビィ。

 

「…や、やっぱり恥ずかしい…」

「なら無理にしなくても…」

「ゆ、悠さんだからしたんだよ…!」

「そっか…ありがとな、ルビィ」

「はいっ♪」

 

 

─────────────────

 

 

「みーつーけーたー…」

「…えーっと…校門で何やってるの、善子」

「貴方を待ってたのよ!リトルデーモン!」

 

先程のことを根に持ってるのか少し鼻息が荒い。

 

「と、特別に私と帰る権利をあげるわ!」

「…それはそれはありがたき幸せ」

「ふんっ!」

 

素直じゃないなぁ…と思いつつ善子の後を追うのであった。

 

「最近、モテモテね」

「あはは……」

「お気楽なもんね…みんな真剣なのに」

「その好意はすっげぇ嬉しいよ…ただ、俺は何もしてないよ?」

「その優しさよ…ホント、なんで気が付かないかしら」

 

「…ん、今みんなって言ったけど…善子は?」

「…ぎくっ」

「…善子さーん?」

「し、知らないわよ!リトルデーモンがどーーしてもって言うなら教えてあげなくも…!!」

 

腕組をしながら歩く善子。

そんなことしてたら転ぶぞ…。

 

「ひゃっ…!」

「あぶねっ」

言わんこっちゃない…。

咄嗟に腕を引っ張りこちらに寄せる。

 

「そそっかしいんだな、善子って」

「…不幸体質なのよ、私」

「不幸体質ねぇ…」

 

「…ふふっ、こんなこと前にもあったわね」

「…あったなぁ、そう言えば」

 

「…その頃から…好きだったのかしら」

「…えっ…今なんて…」

 

聞こうとするが抱擁がそれを邪魔する。

 

「…だから…好きよ!貴方の事!

…貴方から…善子って言われても嫌な気がしないし…ああやって話せてるのも嬉しいし…貴方の姿見てると胸が苦しくなるの!」

「……善子」

 

 

 

「やっと…言えた…」

顔を見えないように俯かせてる善子。

善子は……少し…泣いていた。




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