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「…うーん」
授業中、歌詞ノートにペンを走らす。
夏休みも終わりまた賑やかな学園生活が始まろうとしていた。
しかし、賑やかなのとは一転、テーマやセンターは決まったが歌詞がてんで浮かばない。
「悠くん…悠くんっ」
「ん…梨子、どうしたの?」
「指されてるよ…っ」
「ええっ…!?
…あっ、えっと…その…」
「ここのページだよっ」
横にいた曜が教科書を指さす。
「えっと~……」
突然の事にびっくりしたが事なきを得た。
…いや、まぁ授業中に歌詞考えてる俺がいけないんだけど…
─────────────────
「もー、悠くんったら…びっくりしたんだからね?」
「ごめんごめん…家でやってても浮かばなくて…授業中でもなにか良さそうなヒントあったら書き留めるようにしてるからさ…」
「それで、どんな感じなのっ?」
「衣装は…こんな感じ…テーマもそこに書いてあるよ」
「ふむふむ…なるほどね
ルビィちゃん、衣装は私がやりますっ!って言ってたけど…大丈夫かなぁ?」
「彼女がそう言うってことは珍しいからね…ここは任せてみようよ」
「そうだね、まぁ手先も器用だし…大丈夫だとおもうよっ♪」
「はーっ、次の予選まだかな~♪
悠くん、これっみかんどうぞ♪」
「おお、ありがと…うん、美味い」
「それで、この後はどうするの?」
「ちょっと、生徒会室に行くよ
みんなは?」
「水泳の練習に行くよっ!」
「私もピアノの練習しに行かなくちゃ…」
「私は十千万でお手伝い~…」
「そっか、じゃあ俺一人で生徒会室に行ってくるね」
3人に別れを告げ生徒会室に向かう。
─────────────────
「…ごめんな、ダイヤ
忙しかったか?」
「いえ、ちょうど仕事が終わったところですわ
…ふふっ、急に悠さんが来てびっくり致しました…♪」
紅茶を飲みつつこちらを見て微笑むダイヤ。
その姿に見蕩れつつも話を本題に移す。
「あの…ダイヤ、話があるんだけど…」
「あら、悠さんの方から話があるなんて珍しいですわね…何でしょう?」
「次のライブのセンター…ダイヤにお願いしたいなって!」
「……………………………」
紅茶のカップを持ったまま放心状態になるダイヤ。
「ダイヤ~?手が震えてるわよ~?」
「そ、そそそそ、そんなことありませんわ…っ」
どこからか来た鞠莉にも目もくれずただ目の前の話に震えるダイヤ。
「悠~、思い切ったことしたね~♪」
「ま、鞠莉…相変わらず神出鬼没だな…」
「生徒会室に悠が入っていくの見えたからね~♪」
「な、なんで私なのですか!!??」
我に返ったダイヤがグングンとこちらに歩み寄る。
「わ、理由をお聞かせ願いますわ!」
壁まで追い詰められてバンと壁を叩く音が聞こえる。
「(か、壁ドン…)…あ、あの落ち着いて…」
「これが落ち着いていられますかぁ!
…な、なにゆえ私が…っ!///」
「…嫌?」
「嫌ではありませんが…ぶ、ぶっぶーですわっ」
指で小さくバツ印を作るダイヤ。
なんだか新鮮で少し面白かった。
「…えっとな、ダイヤ…センターに選んだ理由が、今回のテーマにすごくダイヤがぴったりだったからだ。
お前なら…みんなをまとめてすっごいライブに出来そうだって信頼してるから頼んでいるんだ」
肩を掴み真っ直ぐと目を見つめる。
「わ、分かりました…分かりましたから見つめないでくださいますか…?…少し、恥ずかしいので…///」
「…あ、ごめん…」
「…コホン、抜擢されたからには大役、努めさせていただきますわ!」
「2人とも~マリーを忘れてないわよね~?」
足をプランプランとしながら何とも退屈そうに呟く鞠莉。
「わ、忘れてないよ」
「怪しいわね~…まぁ、いいわ
ただーし!悠に1つattentionね!」
「…あ、はい…?」
「私が2年生の教室に初めて連れて行った時なんて言ったかしら~?」
「…えっーと…教室に投げ捨てられた気が…」
「その前よ~!」
「…えっと…ハーレムなんか作っちゃノンノンよ♪ってやつ?」
「All right!…見事に約束破ったわね~?」
「いや、元より破るつもりなんか無かったんだけど…」
「…なんてね、ジョークよ
…まぁ、こんなことになることも予想してたわ、悠って、優しいし」
「…鞠莉もなんでもお見通しなんだなぁ…」
「これでも理事長よ?…まぁ、その好きになった人の中に私やダイヤが入っちゃったのは意外だったけどね♪」
鞠莉がダイヤにウインクすると恥ずかしそうに目線を外すダイヤ。
「それで~?…どこまで行ったのかしら~?」
「ど、どこまでもなにも…キスされたくらい…?」
「oh~!みんな大胆ね~♪」
「…い、いけません!そのようなこと……」
「あ、今ダイヤ少し羨ましいって思った?」
「お、思ってませんわ!…お、思って…」
「悠、ダイヤってわかりやすい性格になったと思わな~い?」
「…ごもっとも…」
「多分、悠のことを気にかけて怒ってたり面倒みたりしてたんだよ、ほら宿題の時とか」
「……あー、好きな人のこと放っておけない、的な?」
「そ、そこまで!ストップですわ!」
掘り下げられるようで恥ずかしくなったのか大きくバツ印を作るダイヤ。
完全に顔が真っ赤だ。
「あははっ、ダイヤ顔真っ赤♪
…さてと、邪魔者はここでドロンしましょうかね~♪」
そう言うとヒラヒラと手を振り生徒会室を後にした鞠莉。
「…な、なんだかどっと疲れましたわ…」
「ごめんな、なんか可愛くて」
「…悠さんは悠さんで意地悪ですわ…」
「好きな子を意地悪したくなっちゃう…的な?」
「…はぁ、でも許してしまうのは…なんででしょう…」
「…ダイヤもダイヤで俺の事信頼してるから…じゃない?」
「ふにゃっ!?///」
「…ふにゃ?」
「き、気のせいですわ…?///」
優しくダイヤの頭を撫でる。
猫のような声を出したような気がするが…気のせいだろうか?
そろそろもっと次のステージに行かせてもいいんじゃないんですかねぇ!
ほらほらほら、見とけよ見とけよ~←
というわけで次の回はR-17.9位の内容で行きやす←
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