かなりの甘さになってるゆえ(多分)
血糖値上がりまくりに注意されたし!刮目せよ!
………それは、夜の事だった。
千歌が布団に忍び込んできた。
それは、いつもしている事だったので、大して気にしていなかったが、その日だけは…様子が違った。
「……う、ううん……千歌…?
…はぁ…また忍び込んでるし…」
時刻を見たら0時過ぎ…眠りについてから1時間半くらい経っていた。
「……………」
「千歌…?」
呼びかけに応じない。
寝ていない…?
「…千歌…?」
「……っ…んっ…」
背中越しだが、なにか声が聞こえる。
細々とした声で全て聞き取れないが起きているようだ。
「…はぁ…ぁ…っ…」
背中を丸め、所々ピクっと反応する千歌。
…なにか様子がおかしい。
様子が気になり千歌の方を振り向こうとした次の瞬間、異変に直ぐに気がついた。
「…はぁ……ぁ…悠、くん…っ」
「………っ……」
千歌が手にしていたのは俺の制服。
抱きしめながら自分の体を触っていた。
(これってあれだよな…俗に言う──────)
「悠くん…っ…好き…っ…///」
本人に聞こえてないと思っているのか、身を捩りながら心の内の言葉を発する千歌。
…当の本人は寝たフリをするしかなかった。
(お、落ち着け…見なかったことにすれば明日の朝何事も無かったかのように…過ごせるはず…っ)
と言うものの、興味がないというと嘘になる。
年頃の男の子、そう言うのは特に過剰に反応してしまう。
「…悠くん…起きて、る…?///」
「…………………」
静かに首を縦に振る。
必死に頭の中を考えを巡らせていたが見事に爆散した。
「…え、えへへ…見られちゃった…♪」
恥ずかしそうに背中に抱きつく千歌。
こちらも恥ずかしくて顔を見れないでいた。
「…どこくらいから知ってたの…?///」
「忍び込んできた辺り…から?」
「…あははっ、結構見られたね…///」
「…ぎゃ、逆に千歌はいつからこんなことを…?」
「…なんか…今日は凄くドキドキして…気分が舞い上がったって言うか…///」
女の子にもあるんだ…そういう欲が…と思いつつも平然を装う。
「ねぇ…悠くん…」
「な、なにかな…?」
「………えいっ!」
突然身を寄せられ千歌が馬乗りになる。
「…えへへ、悠くん捕まえた…♪」
「…ち、千歌…」
いつも見る千歌の姿とは一転、どこか大人っぽく色っぽく見えた。
「…ここからは…本当の話、だよ…」
「ほ、本当の話…?」
「いつか、悠くんには…言おうって思ってたの…
…私の全部を…見て欲しいって…」
そう言うと部屋着の胸元を少しさらけ出す千歌。
顔は恥ずかしそうにしつつも目は本気のようだった。
「…千歌、お前…」
「…悠くんは…私の全部…受け取って…くれる、かな?///」
ついには部屋着の上を全て脱いでしまった千歌。
初めて見るであろう彼女の下着姿に思わず目が食い入る。
形の整った胸もさらに強調さを増していた。
「…本気…なのか?」
「…本気、だよ…っ///」
ここまで来て夢オチ…とも思ったが、千歌が乗っかってる重みやドキドキしてる鼓動を感じる事にこれが現実だと知らされる。
「…千歌…」
首元をなぞるように指を這う。
「ひゃ…っ…///
くすぐったいよ…///」
「ごめん…可愛くって、つい…」
「…いいよ、もっと触って…?///」
彼女の甘い言葉と吐息が俺を制御してた枷を取り外してくような気がした。
「千歌…っ…!」
千歌の体を寄せ、抱き締める。
そして奪うようにキスをする。
「んんっ……!
はぁ…はぁ……ドキドキしちゃうよぉ…///」
お互いの顔を触りながらそう呟いた千歌。
俺の方はとっくに我慢の限界だった。
「…確認するけど…本当に、良いんだよな?」
「…悠くんになら…良いよ///
初めからそのつもりだったし…///」
指を這う位置を太ももに移す。
「んっ……///」
ピクっと反応する千歌の顔がなんとも魅力的すぎて手はやめることを知らない。
「…千歌…お前、魅力的すぎ…」
「え、えへへ…そう、かな…?///」
二人の関係は1歩先に進んだような気がした。
それを確認するように問いかける。
「……千歌…いいな…?」
「うん…っ…おいで、悠くん♪」
月明かりが窓から差し込む中…千歌の気持ち…想いを全て受け止めた。
────────────────────
「…えへへ、すっかり寝不足になっちゃうね…♪」
布団の中でそう呟く千歌。
愛おしそうに抱き着く姿に思わず頭を撫でたくなった。
「…えへへっ、悠くん大好き…っ///」
「…体は大丈夫か?」
「悠くんが優しくやってくれたから…平気だよっ♪」
そう言うと嬉しそうに顔を擦り寄らせる千歌。
「…でも~…曜ちゃんや果南ちゃんにも相談したんだけどね~…」
「えっ、そうなの!?」
「そしたらね、2人とも悠くんなら優しく受け止めてくれるって言ってたよ♪」
「…買い被りすぎな気も…」
「だから、2人からもそんなふうに言われる、かもね♪」
「……え?」
「なんでもなーい!おやすみっ♪」
布団を思い切り被ると千歌は眠りについた。
時刻は1時を過ぎていた。
「トホホ…これはほんとに寝不足になるな…」
そう言いつつも俺も眠りについた。
────────────────────
「おはヨーソロー!
……って、2人とも眠そうだね…?」
「あはは…ちょっとな」
「大丈夫大丈夫っ♪」
昨日の深夜に話してた出来事が思い出される。
…曜も果南も…俺に…?
「…ぶっっっ」
「ちょ、悠くん!?
鼻血出てるよ!!」
「…朝から何想像してるんだろう…」
「あ、あはは…」
笑って誤魔化すしかない俺だった…
ふっふっふ……(後悔してない)
多分R-17.9(くらいのつもり)です。
千歌ちゃんかわゆす。
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