Aqoursな日々   作:A×K(アツシくん)

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評価が増えるように…!
もっとたくさんの人に見て貰えるように頑張ります…!


第48話

そして、いよいよ迎えた当日。

 

俺は予選会に向かおうとする9人を見送りに来ていた。

「…ほんとうに…大丈夫?」

「ん、学校説明会は任せな…みんなも、予選会頑張るんだぞ!」

 

「…うん」

「すいませんが…悠さん、よろしくお願い致しますわ…」

不安からか寂しそうな顔をする千歌と申し訳なさそうにするダイヤ。

しかし、これは俺が選択した方法。

9人には…予選会に出て予選突破して欲しい。

 

言えなかったが…それが俺の本心だった。

…もちろん、不安がないといえば嘘になる。

しかし、9人の前ではそれは見せないようにしようと決めた。

 

「千歌ちゃん、ダイヤさん!バス来たよ!」

 

「わ、分かった!…じゃあ…悠くん、いってきますっ」

「おうっ!頑張れよ!」

「終わったら…すぐ向かいますから…!」

 

そう言うと9人を乗せたバスは坂道を登り見えなくなった。

 

 

「…さてと、原稿の確認でもしようかね」

 

この時…まだ知らなかった…この後、学校説明会で自分が窮地に立たされる事を…。

 

 

 

────────────────────

 

1人静かに部室で原稿に目を通す。

いつもは賑やかなメンバーは今日は誰一人として居ない。

 

「……千歌…みんな…」

ポツリと弱気な言葉を零しそうになった。

振り払うかのように頭を振り原稿とにらめっこを続けた。

 

ちょうど学校説明会が始まるくらいにラブライブの予選が終わる。

バスも1時間に1、2本しか来ないし…。

「…なんの因果関係かねぇ…」

 

1人、誰もいない部室でポツリポツリと呟き続ける俺であった。

 

 

────────────────────

 

 

一方、バスの中では。

 

「…悠くん、ああは言ってたけど…やっぱり無理させちゃったかなぁ…」

座席にもたれながら千歌がそう呟く。

 

「終わったら、直ぐに向かってってあげないとね…とにかく、今は悠がラブライブの予選に集中してって言われたからしないとね…っ」

「…ヨハネが作った原稿…役に立つといいんだけど…」

「…善子ちゃん?」

 

「…いえ、ちょっと嫌な予感がするのよ……こういうの当たるからね…私」

「…大丈夫ずら、悠さんならきっと!」

 

「…そう、だね……よーしっ、元気よく予選会に臨まないとね!」

「千歌ちゃん!その意気だよ!」

「あははっ、いつも通りの千歌になったね♪」

「ですが、張り切りすぎるのはいけませんわよ?」

 

「はーいっ♪」

いつも通りの9人が笑い合った。

彼が頼んだことを成し遂げるために頑張ろうと一致団結したようにも見えた。

…気がつくと、予選会場に到着していたのであった。

 

 

────────────────────

 

腕時計を確認する。

恐らく、予選会は終わったと思う。

…しかし、あえて連絡はしないようにと伝えておいた。

みんなの口からどうだったのか聞きたかったからだ。

 

 

「…よしっ…」

気合を入れ直し壇上に上がる。

この幕の先には…春から入るであろう学生とは父兄がいる…はず。

 

しかし…幕が上がった瞬間、俺は言葉を失った。

 

(……なんだ…これ…)

そこには確かに人がいた。

だが、その人たちが一斉に視線をこちらに向けるその姿に思わず言葉を失った。

 

(千歌達は…いつもこんな中ライブを…っ)

自分には到底無理なことだった。

人前で…しかもこんな大勢いる中で話すなんてことが。

…いや、出来ると思って自分がとんと見当違いだったのかもしれない。

 

 

「…ぁ…こ、こんにちは…っ…」

────続きが出てこない。

あんだけ練習した原稿も頭から消えた。

口を開こうにも上手く言葉が出ない。

 

さすがに異変を感じたのか幕の袖にいた生徒も声をかける。

 

(……だめだ…やっぱり、俺は…)

もう逃げだしたい…そんな考えすらするようになった…その時だった。

 

 

 

 

 

 

「──────全く…情けありませんわね」

「…………えっ………?」

 

いつも聞いてる声、振り返ると、そこにはいつもの9人が居た。

 

「お待たせ♪」

「もうまる達が来たから大丈夫ずら♪」

「悠くんは1人で抱え込みすぎだよ!」

「…言ったよね?頼ってねって…ふふっ、悠くんは素直じゃないからなぁ♪」

「予選会はバッチリであります!」

「ヨハネの施しを貴方は…!…と、言いたいけど…悠も頑張ったから免じて許しましょう」

「ゆ、悠さん…後で…衣装の感想…聞かせてください、ね…?」

 

「みんな…なんで…?」

「マリー達も気持ちは同じよ、みんな頼って欲しかったし…助けてあげたいって」

「…鞠莉…」

 

「さぁ、ここは理事長と生徒会長とAqoursのみんなに任せなさい?」

 

「…………………ごめん、みんな…ありがとう……」

幕の袖に下がる。

 

理事長と生徒会長が話を続ける。

内容も予め考えていたのだろうか、テキパキと話す。

 

…そして…そこでAqours9人の…ライブを見た。

俺が作詞をし、センターを決め1年生組が衣装を担当した……''MY舞☆TONIGHT''を

そのライブは息を呑むほど綺麗で凄いライブだった。

 

────────────────────

 

部室に帰り、静かに口を開く。

 

「…なんで…みんなが学校説明会に…?」

「えへへ…それがねっ」

 

…………………………………………

 

「…と、トロッコ~?」

「そう!みかんを運ぶやつなんだけどね♪

それを使っていいって!」

 

「たまたまですが、浦女の近くに止まるルートがありまして…」

「それを使って来たってこと♪」

「果南ちゃん、途中でレバー壊してさ~♪」

「だ、だってあれは取れちゃって…!」

「でも、楽しかったずら♪」

「ジェットコースターみたいでberry fanだったわ~♪」

 

「何とかだけど…学校説明会に……って!悠くん!?」

「…ごめん…っ……みんな…!」

泣いていた。

悔しいとかそういう感情が入り交じり気がつくと涙を流していた。

 

 

「もう…これからはちゃんと頼ってよ?」

「ありがとう…梨子…」

 

「…もう、悠くんは1人じゃないんだよ」

「そうですわ…貴方も私達Aqoursを支えてくれているのと一緒で…悠さんのことを…支えたいのは皆さんも同じですわ」

 

「……………ダイヤ…」

「ゆ、悠さん…!」

ルビィが抱きついてきた。

 

「…どう、ですか…?」

「うん…みんなすごく可愛いよ…めちゃくちゃ似合ってる」

「えへへ…♪」

「ルビィちゃん達すごく頑張ってたんだよ!こういう衣装も好きだなぁ~♪」

 

「じゃあ、打ち上げでもしようか♪」

千歌の一言にいつも通りの部室に戻った。

さっきまで聞こえなかった賑やかな声が聞こえて…どこかホッとした俺だった。

 

 

 

 

そして、1週間後…Aqoursがラブライブの予選突破した合格通知が来た。




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もっともっと頑張らんとなぁ…。
そういえばスクフェス6周年ですね…!
アケフェスのフラワー衣装めちゃくちゃ可愛いし…曜ちゃん欲しい…(っ´ω`c)
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