更識深雪さん、お腹壊してばっかで辛いさん
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──────次の日のお昼休み。
俺と千歌は意気揚々と生徒会長の元へ向かった。
千歌の手には入部届けがしっかりと握られていた。
「出すだけなのになんか緊張しちゃうね~」
「まぁ、相手が生徒会長だからな」
「もしかしてまだ部として認められなかったりして」
「あはは、無い無い」
──────────この時まさかこの後そんなことになるとは思ってもみなかった。
────────────────────────
「───────確かに5名以上集まりましたね」
「じゃあ、部として…!」
「ですが、生徒会長である私から1つ課題を出しましょう」
「課題?」
嫌な予感は的中した。
どうやら部として認めてもらうのは容易なことではないらしい。
「じゃじゃーん、理事長マリー、参☆上♪」
どこからともなく鞠莉さんが現れた。
「鞠莉さん!あなたという人はいつもいつも…!」
「ノンノン、ダイヤ、スマイルスマイル~」
生徒会長を制止し、鞠莉さんが話の続きを喋り始める。
「ダイヤも含めて、色んな人にスクールアイドル部がやることを発信する、それが課題よ?」
「発信……つまり」
「今から……そうねぇ、1ヶ月半の猶予を与えましょう
その間に歌やダンスを覚えて披露するのよ~♪」
「い、いきなり歌とダンス…!?」
少し驚きを隠せない俺に生徒会長がさらに追撃。
「本気でやるんですわよね、スクールアイドル部」
「……くっ」
「…やります!」
千歌がまっすぐ生徒会長と鞠莉さんの方を向いて言った。
「私はなりたいので…スクールアイドル!」
「oh!いい返事ね~♪
因みに場所は……………講堂デース!♪」
「講堂…か、たしかに壇上は大きいけども…
ただライブやっておしまい、じゃないですよね」
「察しがいいわね、悠
条件はただ一つ、満員にしなさい」
いつものトーンではなく真剣に言う鞠莉さん。
…上等だ、目に物見せてやる。
「分かりました、絶対に成功させてみせましょう
…行こう、千歌。失礼しました。」
「あ、う、うんっ。失礼しました!」
2人が居なくなった室内はシーンと静まり返った。
「…鞠莉さん、本当に出来ると思ってますの?」
「それは彼……悠次第ね。
さて…どう考えて実行するか、見物だわ♪」
────────────────────
「うう…緊張したし疲れた…」
「未だに(仮)部…って感じだな」
「でも講堂で満員ライブって…本当に出来ると思うの…?」
いつになく心配そうな声で聞く千歌。
スクールアイドルを絶対にやりたいと言ってたが彼女もまた不安な気持ちがたくさんあるようだ。
「やれることはやろう、スクールアイドル…続けたいだろ?」
優しく頭を撫でる。
「…っ///…うんっ!そうだよね…よーし、やるぞー!」
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「…と言う段階まで話が行ってる。」
放課後、部室に6人が集まった。
部室は鞠莉さんが用意してくれた。
さすがに練習場所などは自分たちで探したりしなくてはいけないが。
「講堂でライブか…初ライブにしては充分すぎる、かな?」
「で、でも満員にしなきゃ部として認められないんだよね…」
曜はやる気満々だが、梨子は条件が気になるようだ。
「講堂意外と広いからなぁ…400…500人は必要か?」
「リトルデーモン、この学校は全校生徒で200人くらいよ?ましてや全員来れるとは思えないし。」
「他の部活とかやってる人も多いから難しいずら…」
「そ、それに曲とか…」
1年生トリオも各々思ってることを話す。
しかし、その思ってる事や不安を千歌が跳ね返した。
「やれるだけやってみようよ!
問題は沢山あるけど…一つ一つ解決していけば絶対に上手くいく!」
「…賛成だな、俺も」
「千歌ちゃんやる気満々だね!」
「わ、私も作曲出来るから…出来ることは精一杯やってみる…!」
「ふっ、堕天使ヨハネがこんな所で立ち止まるわけ無いでしょ?」
「オラも一生懸命やるズラ!」
「が、頑張ルビィ!」
「よーし、みんな…ライブ絶対に成功させようね!」
「「「おー!!!」」」
部室に7人の掛け声が響いた。
「とりあえず…詞だな、そこから振り付けとか曲をあてたりしなきゃだし」
「千歌ちゃん、詞はどうする?」
「………へ?」
「いや、だから詞だよ」
「しまった……なんにも考えて無かった」
「「「…えぇーーーー!?」」」
先行きは困難……だらけ?
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次回は千歌ちゃんと主人公が作詞作りに励みます。