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今回はイチャイチャ回です!
「そっか…ついに鞠莉も…」
「これで全員、悠くんのこと大好きって事だよね♪」
果南が嬉しそうにしみじみと呟き
千歌が幸せそうな笑顔を浮かべる。
「(まさか中で…とか言えないし…まぁ、あれは流れでって事にしておけば…いいかな?)…ところで~…千歌っちはそれをどこから知ったの?」
「ダイヤさんからだよ♪」
「…ダイヤ~?盗み見は良くないわよ~?」
「た、たまたまですわ…!…その…うっかり見てしまって…」
「鞠莉ちゃんも大胆だよね~
まさか寝てる時になんて…」
「ふふっ、そういう所は男の子って弱いのよ~♪」
「べ、勉強になるずら…!」
「…ところで張本人は…どこ?」
「曜ちゃんとグラウンドに行ったずら」
「グラウンド?…どうしてまた?」
「体動かしに行ったんじゃない?」
────────────────────
「おーい、曜?いくぞ~?」
「いつでもバッチリであります!」
俺と曜は久々にグラウンドで一緒に汗を流していた。
因みに今日は曜からのリクエストでキャッチボール。
「ほっ」
「ナイスボール!」
「…なぁ、曜?」
「…んっ?どうしたの?」
「いや、なんでもないよ…名前呼んだだけ!」
ふわふわとボールが浮かぶ。
それを受け取る曜。
「…あ、今何考えてたのか分かっちゃったかも♪」
「え、ほんとに?」
「なんで、俺に全部捧げてくれたの~…とか?」
「…ん、ほぼ正解だよ」
曜から返ってきたボールを思わず見つめる。
「…いや、最後は恋人になれるかわかんないような男にさ…初めてとかあげていいのかなーって」
「もー、何言ってんのさ~
…私は、悠くんだからあげたんだよ?」
「…あはは、なんか恥ずかしくなっちゃうな」
「…私は…悠くんが良ければ…いつでもいいのに…」
「なんか言ったかー?」
「なんでもないよ~!…あっ、果南ちゃん!」
「2人ともここにいたの~?千歌が探していたよ?」
「はーい♪…じゃあ、悠くん戻ろっか♪」
「そうだな、いい感じに汗もかけたし…」
「あっ、そうだ…曜ちゃん?」
「ん?何かな果南ちゃん?」
「実はね……ひそひそ……」
「えっ……ホントにっ?」
「しーっ、悠にはまだ内緒だよ?」
「ヨーソロ!♪了解であります!」
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「………」
「えへへ…///」
何故か俺はルビィをお姫様抱っこしている。
と言うのも、遡ること部室に戻った時。
「せっかくなんだから、悠くんにして欲しいこととかみんな言っていこうよ!」
と、千歌が提案した。
すると、食い気味にルビィが。
「あ、あの…!」
「…えーと…ルビィ?
目がマジなんだけども…」
「…お姫様抱っこ!」
「……………………え?」
というわけである。
正直、ルビィはかなり軽い。
小柄だから当たり前だが、ここまで軽いとは思わなかった。
「…どんな気分なの?」
「幸せです…っ///」
「…さいですか」
「いいなぁ~…私も今度してもらお♪」
「まるは一緒に本が読めればいいかな…ほら、背中くっつけて本読んだりするの憧れたりしない?」
「いいね、それ♪
まぁ、私は悠をハグできればいいんだけどね♪」
「…ところで悠くん?
素朴な質問をしていいかな?」
「…ん、どうしたの?」
「もし、この中の1人と付き合うなら…誰がいい、かな?」
偉い鋭い質問が飛んできた。
…誰って言われても…選べないのが正直な意見なんだけど…。
「…み、みんな可愛いから…選べないよ」
「はぁ~…………………まぁ、悠くんらしい答えっちゃ悠くんらしい答えか…」
「さすが鈍感ずら」
「鈍いわね、悠?」
「る、ルビィは恋人になれなくてもお兄ちゃんになってくれればいいからね!?」
「ルビィ!?…あ、あなたそんなこと思ってたのですか…///」
満更でもないような顔をするダイヤ。
…もしかして、ダイヤもお兄様!…とか言いたいとか?
「…ダイヤって…M?」
「…なっ、なんでそうなるんですかぁ!?///」
「…いや、なんとなく…?」
「ぶっぶーですわ!!ありえません!///」
(これはMだね…)
(そう言ってる悠くんはだいぶSだよ…)
(まだ、ルビィちゃんお姫様抱っこしてるし…)
「あはは♪モテモテだね、悠」
「人生に3回は来るって言うモテ期が一気に来たような感じがするよ…」
「…あれ???
そう言えば鞠莉ちゃん、居なくない?」
「ホントだ、今度は鞠莉が居ないよ?」
「理事長の仕事があると言って、理事長に向かいましたわ」
「そっか…やっば理事長の仕事もあるから大変なんだな」
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「…そろそろ、本当のことを伝えても…よろしいでしょうか?」
【そうねぇ…まぁ、あの子の事だから…特に驚いたりはしないと思うけど…ホントに鞠莉ちゃんの口から言ってもらっていいのかしら?】
「そちらも忙しいのは分かってますから…大丈夫ですよ」
【分かったわ…あ、悠によろしく言っておいてくれるかしら?】
「はい、分かりました」
【くれぐれもハメを外し過ぎないように…もね?】
「あはは…大丈夫ですよ…はい、では失礼します」
静かに電話を切る鞠莉。
そして手で顔を塞ぐ。
(言えない!むしろハメを外し過ぎてるのは私の方だったなんて!)
自分がやった事とはいえ…あの夜のことを思い出す。
(…正直…してからというもの…結構疼くっていうか…///)
女の子とは言え、欲はある。
もちろん、気分が高揚することも。
彼にそれを打ち明けたら…多分、優しく包み込んでくれるだろう。
「優しすぎよ…悠は…」
彼の優しさは…時に武器にもなるし、毒にもなる。
そんな優しさに惹かれた私は、多分もう彼の虜なのだろう。
「…それは、みんなも同じ…ね」
ポケットから出した紙。
いつの日か、Aqoursのメンバーと○×を書いた紙だった。
「…ふふっ、ハーレムなんか作っちゃノンノンよ?なんて…ホントにそうなるなんて…♪」
クスリと笑い、その紙を破る鞠莉。
「誰がどうとか…関係ないわね、Aqoursにとって悠は居なくてはならない存在…そして私たちにとっても…」
「…鞠莉?居るか?」
噂をすれば張本人がドアをノックしてきた。
「居るわよ?」
「失礼します…っと、なんか手伝えることあるか?」
「今終わったところよ♪」
今日も彼の周りでは賑やかなことが起こりそうだった。
次のお話はどうしようかなぁ…なんかいいアイデアないかなぁ…←
今のところとりあえず本編を進めようかなと思います!
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