…おや、誰か来たようだ。
「…あれ、梨子は?」
「部室にはいないよ?…音楽室にも居なかったよ?」
部室に入っていの一番に梨子の居場所を聞いたが居なかったようだ。
果南の頭を撫でながら素朴な質問をしてみる。
「…果南は、今回の件…どう思う?」
「んっ……そうだなぁ…私も、家の事とかあったら…ライブを取るか…自分の方を取るかって…かなり悩むと思うよ
…もともと、梨子ちゃんがそういう約束でスクールアイドル部に入ったのなら…梨子ちゃんの意見を優先させてあげたいな」
「……やっぱ、そうだよなぁ…」
頭では分かっている。
しかし、そんな簡単には物事は進まない。
特に千歌は未だに難しい顔をしている。
無理もないだろう、歌詞も衣装も''9人''を想定して作っているのだから。
「…とりあえず、梨子を探してくるわ」
「うんっ、行ってらっしゃい♪」
部室をあとにし、宛もなく梨子探しに向かった。
────────────────────
「…ううーん…居ないな…」
当然、見つかる訳もなく1人廊下でモヤモヤしながら歩いてた。
「…連絡してみるのが早いかなぁ」
携帯を取り出した……その時だった。
【さぁ、祈りなさい!リトルデーモンリリーよ!】
…聞きなれた声が後ろの方からした。
この声絶対善子だろ…。
声のする教室のドアを思い切り開けた。
「ひぃっ!…な、何奴!…って、悠じゃない?」
「あっ…悠くん…ど、どうしたの?」
「もしかして~…今の聞いてた?」
驚いた顔をした善子だったが、直ぐにいつもの善子に戻った。
梨子はなんか見られてしまったみたいな顔をし、口元をピクピクさせている。
…と言うか、鞠莉もいたんだね。
「…なにしてんの?」
「これは堕天使ヨハネ式の儀式よ…」
「儀式?」
レベルは1くらいだろうサ〇リファイス的な。
「よ、善子ちゃんがどうしてもって言うから…」
「私は~楽しそうだから着いてきた♪」
「…儀式ねぇ…ホントは善子、梨子のことが心配で元気付けようとか考えていたんじゃないの?」
「…え、エスパーなの!?貴方!」
図星かい。
…まぁ、善子って不器用だから、こういうやり方しか出来ないのは分かってたけどさぁ…。
「…な、なによ!心配しちゃダメなの!」
「善子ちゃん…っ」
「んな事は言ってないよ…ただ、不器用なやり方してるなって」
「な、なんですって~…!?」
「…ぷっ…あはは…っ!
二人とも漫才みたいね~♪」
「「どこが!」」
「…ふふっ…2人とも、ありがとうね…」
「…べ、別にヨハネは……」
「…り、梨子のためだし…」
「…でも、大丈夫だよ
千歌ちゃんとは、しっかり話をつけるし…ピアノの演奏会をしてても…遠く離れてても…ずっと一緒だよ」
こちらを見てウインクする梨子。
…あの時の言葉…覚えていたんだ…。
「…ふふっ、そうね♪
今回は随分と悠が活躍したみたいじゃな~い?」
「…鞠莉…顔をわしゃわしゃしないでくれ…」
「鞠莉ちゃん、今回は、じゃなくて…今回も、だよ♪」
「それもそうね♪
…じゃあ、いつも頑張ってくれてる悠に…ご褒美、あげないとね?」
「…えっ…え…?」
「…さぁ、誰から…するの…?♪」
妖艶な笑みを浮かべながら顔を近づける鞠莉。
オカルト部(仮)の部室…つまり、入ってくる人もいない。
…これは…そういうこと、だよな…?
「…だ、誰からって…」
「…私、よね…?…リトルデーモン…?」
「わ、私からが…いい、な…」
「もちろん、マリーからよね~?」
逃げ場は無い…まぁ、もちろん逃げるつもりもないが…。
「…でも、オレ…あれ持ってないよ…?」
「ああ…大丈夫よ、私は最後までしてるし♪」
「最後まで…って!悠と鞠莉は何をしたの!?」
「あれ~…?
…何って……………もにょもにょもにょ…」
「なっ──────!///」
「え、ええっ……!?///」
事情を知った善子と梨子。
顔を真っ赤にしながらロボットのようにカクカクと首を動かす2人。
(…あ、まずいな…)
「……ず、ずるい!…わ、私だって…その…!」
「あう……あうあう…鞠莉ちゃんと…悠くんが…///」
結局、捕まった俺は為す術なく3人にされるがままだった…。
…しかし?
部室出る頃にはなぜか俺以外の3人がフラフラで顔も真っ赤だった。
「うう…こんなことって…///」
「な、生意気よ…リトルデーモン…っ///」
「ふふっ、2人とも未知との遭遇みたいな顔してるわね♪」
「鞠莉は顔色ひとつ変えてないね…」
「手の内は晒さないわよ…?♪
(…とか言っておいて…まだすごく疼くんだけど…ね…///)」
Guilty Kiss回でしたね。
予告で梨子ともう1人って言ってたけど許してちょ!
評価・感想・お気に入り登録よろしくお願いします!