…R-17.9くらいになるかもなぁ…←
「えっへへ~…どこにお出かけ行こうかな~♪」
「ここはどうかな、千歌ちゃん?」
「うーん…ここも捨て難いなぁ…」
「何してるの?」
部室で千歌と果南と曜が賑わっていた。
「今度の祝日にね!みんなでお出かけ行こうって!」
「あー、そっか今度の月曜日は祝日か」
文化の日、お出かけ日和だろう。
まだ、地区大会の結果は来てないし、みんなで出かけるのはいい事だ。
「それで、どこにするか決めた?」
「まだだよ~♪」
あの日のことは後日鞠莉から聞いた。
鞠莉の口からも言うつもりだったが、母に先を越されちゃった、てへっ♪と言ってたので軽くチョップしておいた。
「…まぁ、俺にとってはいい事だらけだし…むしろ感謝しないとなぁ…」
「…あ、あのっ…悠さんっ」
ダイヤが耳打ちしてきた。
「ん?どうしたの、ダイヤ?」
「…あ、あの…これを…渡しておきます…///」
渡してきたのはリモコンのようなもの。
弱 中 強の三段が書いてあった。
「…なにこれ?」
「…そ、それは……あ、あれですわ!…エアコンのリモコン…ですわ…///」
「…なんでまた俺に?」
「よ、予備ですので…無くさないように…///」
「んー…まあ、分かったよ」
「(ふふっ…ダイヤったら…冗談半分で渡して顔真っ赤にしてたのに…ほんとに使うなんて…♪
…まぁ、ダイヤも構って欲しいもんね…でも…どうなるかな~♪)…ふふ~ん…♪」
「(うう…下に違和感を感じますわ…)…そ、それで場所はお決まりで?」
「静岡じゃないところがいいから…やっぱり東京かな~って♪」
「な、なるほど…それはいいですね…っ」
ふと渡されたリモコンを見ると少し違和感を感じた。
「(これ…温度の上げ下げとか…タイマーとか…普通のリモコンじゃないよな…?)…ふーん…」
中を押す。
しかし何も起こらない。
「…あ、今エアコン付いてたわ…。」
「…っ…くっ…///」
「…ダイヤさん?」
「ダイヤ?」
「えっ…あ…く、くしゃみが出そうなだけですわ…!///」
「風邪~?…ダイヤが風邪なんて珍しいね?」
「だ、大丈夫ですわ!///」
「……………?」
ダイヤがピクっと動く。
心無しか顔が赤い。
「…なぁ、鞠莉…ダイヤなんかあったのか?」
「ふふっ…さぁね~?♪」
「……んー…?」
何か隠してそうだが、それ以上は聞き出せなかった。
「…まぁ、いいや…」
机の上にリモコンを置いておいた。
そしてそのまま千歌達の会話に参加することに。
「…や、やっぱり…これはいけませんわ…///」
誰にも気が付かれないようにダイヤはリモコンを回収した。
「(あ、やっぱりダイヤには少し刺激が強すぎたかな~?)…ふふっ、悠はモテモテね~…♪」
会話してる姿を見て嬉しそうに笑う鞠莉。
…どこまでが、計画通りなのかは…鞠莉のみぞ知る、だけだった。
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「あ、いたいた…ダイヤ~!」
「な、なんですのっ?!大声出して!」
「いやいや…リモコン無くしちゃって…見てない?」
「…あ、ああ…あれは私が回収致しましたわ…///」
「回収?なんで?」
「…ぁー…えっと…で、電池入れわすれていたので…!///」
「あ、そういうことか」
モジモジしながら答えるダイヤ。
…何か様子がおかしい。
「…なんかあったなら…聞くよ?」
「…に、ニブすぎですわ…あんなに激しく乱したのに…///」
「…え?」
「…わ、私は…っ!」
ぎゅっと抱きつくダイヤ。
「…もっと…貴方に…構って欲しい…ですわ…///」
「…あ…ダイヤ…」
「…嫌とは…言わせませんわよ…?///」
「…でも…部室に戻らないと…」
さすがに長い時間居なくなると、千歌達も気にし始めるだろう。
しかし、ダイヤは抱きついたまま離れようとしない。
「…もっと…こうしていたい…ですわ…///」
「…分かった…ただ、人目につかないところの方が…」
そう言うとダイヤは俺の手を引いた。
着いたのは保健室だった。
「…今は先生方は会議をしてるので…保健室は誰もいませんわ…///」
「…ダイヤ…」
「…私の寂しさを…埋めてくださいまし…///」
「…分かった…ダイヤ…気が付かなくて…ごめんな…」
「んっ…貴方は時にニブくて…時に鋭くて…変な人ですわ…///」
「あはは…精進するよ…」
ベットに腰掛けたダイヤを優しく押し倒す。
…保健室に出る時、ダイヤは先程と同じようにモジモジしながら歩いていた。
…小声で…
「垂れそう…っ…///」
と呟いていたのは…気のせいだろうか?
さあさあ…伝われ…!←ナニを
次回はお出かけデート!(アイデアありがとうございます!)
色々考えてありますのでお楽しみ!
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