Aqoursな日々   作:A×K

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立て続け投稿!

悠くんは果南ちゃんに声をかけることに…!


第61話

「果南は、どこに行くの?」

「ん、私?

私はダイヤと花丸ちゃんと一緒に浅草と…花丸ちゃんのリクエストでスカイツリーに行くよ♪」

 

「…スカイツリーって…どんなところだか知ってる?」

「…え?…わ、わかんないけど…」

「…そ、そうか…」

静岡にあんな高いタワーないし…驚くよね、絶対…。

 

「そうですわっ、悠さん案内してくださいますか?」

「え、俺?」

「浅草は人が多いと聞きまして…ここは土地勘のある方がいるので心強いと…」

「まるからもお願いするずら…」

 

「俺は全然構わないけど…それなら梨子でも…」

「もう梨子ちゃん達も千歌達も別のところ行ったよ?」

「えっ、はや!」

「それだけ皆さん、東京巡りを楽しみにしてたのですわ

…さぁ、悠さんエスコートよろしくお願い致しますわ♪」

「…OK、3人ともはぐれないでね?」

 

「ありがとうございます♪」

「よしっ、じゃあ行こっか♪」

「出発ずらー♪」

 

────────────────────

 

「…ここが、浅草の入口…雷門!」

電車を乗り継ぐこと、30分。

無事に雷門前に到着。

 

「おっきいずら~…!」

「雷門は…天慶5年に設立されて…重さは…700Kgあると言われてますわ」

「さすがダイヤ、博識だね♪」

「…って、東京のガイドブックに…///」

 

恥ずかしそうにガイドブックで顔を隠すダイヤ。

なんだかんだ言っても生徒会長さんも東京に来てみたかったのだろう。

 

「それで、ここにいる2体の像が…風神と雷神だよ」

「お疲れ様ずら!!」

最敬礼をする花丸。

…うん、確かに年は上だろうけど最敬礼なんかされたら2体の像もびっくりすると思うよ…。

 

「仲見世通りおっきいね~♪」

「どら焼き美味しそうずら~♪」

早速、食べ歩く花丸。

 

「…こ、これが…名物の雷おこし…っ!」

「あはは…みんな気になったのがあったら言ってね

ご馳走するからさ」

「えっ!?」

「よ、よろしいのですかっ!?」

 

「…え、いいけど…?」

「さっすが悠、太っ腹♪」

…ありがとう、母様のおかげでいい所が見せれそうだよ。

…さすがに3人の女の子とデートとは言えないけど…。

 

────────────────────

 

 

「お腹いっぱいずら~♪」

「大変おいしゅうございました…♪」

「じゃあ、次はスカイツリーだね♪

…それで、どこにあるのかな?」

 

「…えーっと…着くまでのお楽しみ…かな?」

既にてっぺんは見えているけど…あえて内緒で。

 

 

浅草・浅草寺から移動すること10分。

3人は天高く上を見上げた。

 

「…え…あ…っ…」

特に果南は空いた口が塞がらない状態。

「未来ずら~っ♪」

「634m…実際見ると…やはり圧巻ですわね…」

「…わ、わわわわ、私やっぱりやめておく…っ!」

逃げようとする果南を抱きしめて捕まえる。

 

「なんで?」

「…だ、だだだだって…!」

…ピンと来た。

 

「果南…もしかして…''高いところ苦手?''」

「べっ…!………べ、べべ別に大丈夫だよ!?

ほ、ほらっ!みんな行こ…っ!」

足と手が一緒に出ながらも歩き始める果南。

 

「…大丈夫か、果南のやつ」

「あれは絶対に苦手なタイプずら…」

「長いこと一緒にいますが…初耳でしたわ…」

 

引きつった笑いを浮かべながら歩く果南を追う俺たちだった。

 

 

────────────────────

 

エレベーターが高速で進み、画面に現れたのは地上350mの文字。

 

「地上350mって言ってもあんまり実感無いずら…」

「悠さんは、来たことがあるのですか?」

「うん、1回だけね…母親と

…果南はいつまで隅っこに…」

 

「えっ、べっ別に大丈夫だからね!?」

「…まぁ、この景色見たら高いところもへっちゃらだよ」

 

目の前に広がるのは一面ガラス張りの窓。

そこからは豆粒みたいに小さい建物や車の姿が見えた。

 

「凄いずら~!!」

「高いですわ…!」

食い入るように外の景色を見つめる2人。

…しかし、果南は。

 

「…こ、ここ…ガラス壊れないよね…!?」

「壊れないよ…」

「ちょっと少し傾いてない!?」

「傾いてないよ!」

 

「あ、果南ちゃんの下の床透けてるずら」

「ええっ!?」

よくある透けてるガラスの床。

東京タワーとかでもあるが、流石に果南にとっては初めての体験…悲鳴をあげるのかと思われたが…。

 

「…こ、こんなのへっちゃらだよ…っ」

しかし、じーっと下に目線をずらした果南。

その高さと恐怖からへなへなとこちらに抱きついてきた。

 

「はぐぅ~…」

「か、果南…よく頑張った…」

「ちょ、ちょっと~!」

ダイヤが周りの目もあるからだろうが注意する。

しかし、果南は離れないようとしない。

結局、回る時は俺の腕をしっかりと掴んでいた。

…まぁ、俺的には柔らかい胸の感触が腕に来て役得だったんだけど…。

 

そんな姿を見てジト目をしながらジュースをすする花丸。

 

 

「…あ、そういえばさらに上の450mってあるけど…」

「…も、もう無理~!」

「行ってみるずら!」

「私も賛成ですわ!」

「…え、ええええ~っー?!」

 

果南の拒否も虚しく、450mの展望台にも登ることに。

着いた瞬間から果南の足はすくみ、まるで怯えた猫のように腕にぎゅっとしがみついていた。

…あ、でも少し涙目で悠ぅ…って言われた時は正直刺さった…めっちゃ可愛かった…。




次回はGuilty Kiss回!
善子があるものを召喚(?)します。

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