残念ながら夢までは見れません←
「……………」
「…………………………」
「………………………………………」
部室で椅子に座る全員。
目の前にあるパソコンを見つめながらみんな沈黙を貫いていた。
今日は地区大会の合否発表。
…もし、ここに名前があれば…代表という事になる。
…無ければ……そういうことになる。
「…だ、誰が見ますか…?」
以前もやったようなやり取りをするダイヤ。
もちろん、進んで手を上げる人は居ない。
「…よし、俺が見るよ…」
「さすがリーダーずら!」
「…悠くん…お願い…っ!」
パソコンが目の前に置かれる。
画面にはラブライブ 東海地区大会 結果発表のリンクがあった。
既に地区大会を突破してるのは…北海道のSaint snowただ一組。
…大丈夫、みんなやれることはやってきた…。
困難もあったし、衝突することもあったけど…Aqoursの結束はどのチームよりも…強いと信じてた。
…マウスを操作する手も少し震えていた。
「…大丈夫だよ、悠もきっと考えてる事は…一緒だよ♪」
「…果南………………うん、ありがとう」
俺の考えてること……それは…………
─────もっとAqoursのみんなと…輝きたい。
もっともっと…上を目指したい。
1番大きな舞台で輝く彼女たちを…この目で見たい。
カチッ。
─────────────────
ラブライブ 東海地区大会
優勝 Aqours
─────────────────
「……………」
静寂が部室を包む。
しかし、俺の目には確かに見えていた。
優勝……………Aqours、と。
「……………っ…!!!」
握りこぶしを作る千歌。
押し寄せる感情を一気に爆発させた。
「やっ……たああああああ!!」
「す、凄いよ…地区代表だよ…っ、お姉ちゃん!!」
「…えっ…あっ…ほ、ホントですわ……!!!」
あのダイヤですら状況が飲み込めないほど放心状態になっていた。
「…やったね♪」
「ノンノン、まだまだゴールじゃないわよ?♪」
タッチを交わす果南と鞠莉。
「その通り!堕天使ヨハネの名をまだまだ広めさせてやるんだから!!」
「善子ちゃん、前にも言ったけど椅子の上に立つのは危ないずら」
「えへへ、やったね千歌ちゃん♪」
「これで、約束通り9人でライブが出来るね♪」
「うんっ!…それで…本戦は…一体…?」
「来年の…2月、ですわ」
「これはまた随分と期間が空くね」
「…まぁ、1年の総決算と言うことでしょう
前にも説明しましたが…」
キュッキュとペンを走らすダイヤ。
「本戦は2回ライブを致します
…とは言え、1回目のライブで上位2位までに入らないと意味はありませんが…」
「つまり、それも考慮してライブの曲と衣装を作らなきゃってことか…」
「…ええ、ましてや本戦…一筋縄ではいきませんわ」
「今までとは違った切り口のライブをするって言うのも…手って事か」
他のチームを出し抜くにはそれくらい必要、ということか。
「…燃えてきたな、千歌?」
「うん…ここまで来たら…狙おうよ、優勝!」
「ヨーソローっ!♪」
「ふふっ、千歌気合十分だね♪」
「もちろんだよ!
…だって…作れないって思ってたスクールアイドル部が…ライブが出来て…ここまで走ってこれた。
その一歩一歩が…奇跡だよ!」
「ははっ、奇跡…か…千歌らしい例えだな
…でも、そうだな…見せてやろうぜ、俺たち…Aqoursの奇跡を」
ここまで来たら…狙うはただ一つ。
いつか少女達が見た…夢。
輝きたいと願った…あの舞台へ。
優勝に向かって……………突き進むだけ!
次回はアイデアを貰ったので小説にしたいと思います!
1日2話投稿!!