Aqoursな日々   作:A×K

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曜ちゃんの誕生日まで1週間を切った!
スクフェスにアケフェス…やることはたくさん…!


第67話

「…うーーん…」

 

夜、1人で砂浜でバク転の練習。

しかし一向に上手くならない。

 

「………うーーーん……」

なんなら、完全に手詰まり状態だった。

 

「こんばんは、張り切ってるみたいだね♪」

「んっ…あぁ、梨子…」

「隣、またいいかな?」

「もちろん」

 

バク転の練習をやめ、座り込む俺の隣に座る梨子。

そよ風が吹く中、手を重ねる梨子。

 

「…どう、した…?」

「ふふっ…成功する…おまじない♪」

「…そっか…ありがと、な…」

 

絡ませた手はしっかりと握られていた。

 

「…こうやってね…手を握り合ったりしてたら…悠くんとの距離が近くなったって思うのは…私だけ…かな?」

「…梨子…ううん、それは俺も同じだよ」

「…両思い…かな?♪」

「…かもなっ」

 

髪をかきあげ、キスをする梨子。

「…悠くんは…学園祭のライブのことを…どう思ってる?」

「…どうって…Aqoursのみんなと…絶対成功させたいって…」

「それは間違っていないけど……………悠くん自身が…''楽しみたい''って…思ってる?」

「楽しみ…たい…」

 

言われてみれば…Aqoursのためにもライブを絶対成功させたいという思いにばかり囚われていたかもしれない。

自分自身の事など全く考えてなかったかもしれない。

考えていたとしても…俺はバク転を決める、という使命感だけだと思う。

 

「何よりも、悠くんがライブを楽しまなきゃ♪」

「…梨子……そう、だな…みんなと出来るライブだから楽しまなきゃ損だよな」

「ふふっ、なんか目が変わったね♪」

「梨子のおかげで気がついたよ…ありがとうな」

 

「…お礼は、ライブで見せて、ね?」

「おうっ!」

 

梨子の助言のおかげで学園祭ライブに対する考え方が変わった気がした。

 

────────────────────

 

「~♪」

「悠さんが鼻歌交じりで練習してるずら…!?」

「な、何かあったのかな…??」

 

「でも、楽しそうに練習してるね♪」

「これならライブもExciteしそうね~♪」

 

「多分、みんなが期待してくれてるからかな?」

「悠くんは出来る子って千歌は信じてるからね♪」

「千歌ちゃんだけじゃないよ~!

私も信じてるであります!」

 

こうして見るとほんと俺ってこの9人から好意を持たれてるんだなぁ…。

「…日本、一夫多妻制にならないかな…」

「叶わない願いは言わないことずら…」

 

「…あれ、そう言えばダイヤさんと花丸ちゃんは?」

「そう言えば来てないね…遅れて来るのかな?」

 

────────────────

 

「…えっ、悠さんの…ですか?」

「え、ええ…衣装なんですが…悠さんだけには内緒で皆さんから聞いています…」

「うーん…悠さんならなんでも似合うと思うずら」

「…やはり、皆さんと同じ衣装の方がいいでしょうか…

私的には黒服とかいいかなと…」

 

「…それはダイヤさんの好みも含まれてる気がするずら…」

 

 

────────────────────

 

「…いてて…」

「ここ…ですか…?」

「あーーー…そこそこ…ルビィやっぱり上手いな…めちゃくちゃ気持ちいいわ…」

「なら、もっと気持ちよくするね…っ♪」

 

「おおおおっ…腰の痛みが全部取れそう…」

練習終わりにルビィからマッサージを受けている。

もちろんいやらしいことなど何もしていない。

そう聞こえてしまうのは幻聴だ←

 

「お兄ちゃん、今日も一日頑張ったもんね…偉い偉い♪」

「えっ…お兄ちゃん!?」

「ワォ…!」

「リトルデーモンルビィも悠の手によって堕ちた…!」

「悠くん…そんな趣味が…?!」

 

お兄ちゃん発言を聞いて驚いた顔をする果南と鞠莉と善子と梨子。

 

「あ、あはは…私達は2回目だから驚くこともないよね…」

「やっぱり妹属性は強いのかな…?

私も三姉妹の1番下だから…妹のような物なんだけど…」

 

「…果南お姉ちゃんって呼んでもらうのも…あり、かな…?」

「……あり、ね…!♪」

何やらモクモクと頭で考えて閃く2人。

 

「…リリィはどう思うかしら?」

「…よ、呼んでみたいとか考えてないよ!?」

「バレバレね…まぁ、分からなくはないわ…」

「あっ…やっぱり善子ちゃんも…?」

「そんな風に呼んでも受け入れてくれるのが悠よ?

…その優しさにとことん甘えたいじゃない」

 

 

 

「……なんか、みんながこっちを見てくるんだけど…」

「みんなお兄ちゃんのことが大好きってことだよ♪」

「あはは……浦の星に来るまでこんな風景全く想像できなかったよ」

 

 

────────────────────

 

 

「あっ、悠くん~!」

「…あれ、曜今帰り?」

「うんっ、ちょっとダイヤさんと花丸ちゃんと話し込んでてね!一緒に帰ろ!」

「うん…いいよ?」

 

何やら上機嫌で先を歩く曜。

 

「ねぇ、悠くんっ明日って用事あるかな?」

「…えっ…まぁ…特にないけど…」

「2人でお出かけしよっ♪」

「…2人、で?」

「あ、これって俗にデートって言うのかな…///」

発言した後に恥ずかしそうに頬をかく曜。

 

「あははっ、変な曜~。

もちろん、断る理由もないし一緒に出かけよ?」

「ほんとっ!?

えへへっ、ありがとね♪」

 

次の日の10時に十千万の前で待ち合わせと約束をし

十千万のバス停で降りた。

 

「…そう言えば、曜と2人で出掛けるのって初めてだな…

なんか緊張する…なっ、しいたけ?」

「わんぅ?」

 

十千万に着いてしいたけに問いただしてみるが首をかしげるだけだった。




次回、曜ちゃんとのデート会!
場所は……どこでしょうか!?←

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