「すまん…ほんとすまん…」
「GWだよ!張り切ろうよぅ!」
「そんなもん無かったんや…はは…あはは…」
更新遅れてすいませんお待たせ致しました…!!
「…もう夕方だね…」
北海道散策をしていたAqoursのメンバーと俺。
楽しい出来事とは時間が経つのが早いもので日が暮れてきた。
「楽しみは明日以降に取っておきましょ♪」
「そうだな…じゃ、ホテル戻るか?」
「はーいっ!」
「ヨハネについて来なさいっ…きゃっ!」
先陣を切って歩き始める善子だったが、誰かにぶつかってしまった。
「い、つつ…ご、ごめんなさい!」
「いえ、私の方こそごめんなさい…大丈夫ですか?」
「………………あっ!!!」
ルビィがぶつかった人の顔を見るや大きな声を上げた。
「…どうした、ルビィ?」
「…こ、この人たち…!」
2人組の…年齢は同じくらいか?
……………………ん?
「もしかして…」
「Saint……Snow……!」
「…貴方達が…Aqours、ですか?(まさか本当に出会えるとは…)」
「……ふんっ」
「は、はいっ!スクールアイドルのAqoursです!」
千歌が自己紹介をする。
「遠路はるばるようこそ、私達はSaintSnow
私が鹿角聖良。こっちが妹の鹿角理亞」
…なるほど、やっぱり姉妹でスクールアイドルを…。
────────────────────
遡ること…出会う1時間前。
「…えっ、東海地区のスクールアイドルが今来てるんですか、姉さま?」
「ええ、もし理亞が良ければ…顔でも合わせておこうかと」
「(珍しい…姉さまがこんなことを言い出すなんて…)…大丈夫ですっ、それでその人たちはどこに…?」
「……今、時計台の方に向かってるとの情報が入ってます、向かいましょう」
「(情報……?)わ、分かりました!」
携帯には…悠の母親のメッセージ画面が表示されていた。
そこには…【今、時計台に向かわせるように手配したよ】とメッセージが入っていた。
──────────────────
「ふっふっふ…楽しみ楽しみ♪」
「また何か企んでる?」
「違うもーん…まぁ、本戦で戦う2組のスクールアイドルが相対するときに何か化学反応があるかなーって」
「それも、ご自慢の息子さん…えーっと…悠くん?だっけ?」
「そ!可愛い可愛い息子だよ~♪」
「(…まぁ、曜ちゃんから…私も聞いているんだけどね…まだこの人私と曜ちゃんがいとこ同士って気がついてないみたいだし…黙っておこう)…親バカ、だね」
「むっ!聞き捨てならない!こうしてやる~!わしわし~!!」
「あっ、ちょ!!///」
人から人に…そしてそこから繋がる線。
これも…悠の人徳、なのだろうか…?
────────────────────
「…それで、一つ質問なのですが、こちらの男性の方は?」
「…あっ、えっと…」
「冴木 悠…Aqoursのリーダーだけど?」
「…っ…そう、ですか…」
鹿角姉がなにか言いたそうに口を塞いだ。
「…悪いけど…アンタ達に負ける気なんか…ないから
そっちは遊び半分でやってるのかもしれないけど…私達は…本気だから」
「なっ………!!!」
反論しようとするダイヤを制する。
「遊び…ねぇ…
名も知られてないスクールアイドルが…地区の代表張ってるんだけど…それでも、そうと言いきれる?」
「…っ………」
反論されると思ってなかったのだろう、鹿角妹が睨んでくる。
「だいたい…っ…男がリーダーって何よ…!
スクールアイドルは…''遊び''じゃない…!!!!!」
そう言うと走り去る鹿角妹。
「あっ、理亞…!!」
急いで追いかけようとする鹿角姉。
しかし、1度立ち止まり…。
「…すいません、悪い子ではないんです…
ただ………その…………」
何か言いかけた鹿角姉だったが、そのまま走り去ってしまった。
「…あれが…SaintSnow」
「随分と言われたわね~リーダー?」
「……………………ああ(それ以上に…言いかけた内容が気になるけどな…)」
「………………………」
「どうしましたか、ルビィ?」
「あ、う、ううん!なんでもないよお姉ちゃん!」
こうして、初の遭遇と少しモヤモヤした気持ちを胸にホテルに帰る俺たちだった。
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ホテルに帰ってからと言うものの…先程の少し暗いムードを何とか明るくさせようと千歌と鞠莉が先導し、場を盛り上げる。
「ほらほら~!一発芸でもやれ~!♪」
「最初は悠からね~っ?♪」
「新歓迎会のノリかよ…っ!!!」
「じゃあ、じゃんけんで負けた人にニックネーム付けて!♪」
なんだその有〇弘行みたいなノリ。
「いっくよ~じゃーんけーん!!」
「うう…まさか最初に負けるなんて…」
梨子……ご愁傷さま…。
とはいえ…梨子のあだ名…?
ずっと前にさっぱ梨子なんて言ったけど…不評だったしなぁ…。
「…リコピン?」
「あっ…い、良いか……………………え?」
「えっ、あっ…すいません…」
「ふふっ、なんてね…二人きりの時はそんな風に呼んでもいいよ♪」
「どんどん行くよ~♪」
「Are you ready~…………!」
「…何故か…善子さんに負けてから…ジャンケンが弱く…」
「ダイヤ……ダイヤ…ダイヤッホー?」
「…ぶっぶーですわ…」
と言うわりには、顔が赤いダイヤ。
今度呼ぶ時にでも使ってみるか。
「ん…?」
携帯が震えてるのに気がつく。
電話の発信者は母親。
「悪い、1回席外すわ」
渡り廊下に出て電話に出る。
「やっほ、北海道はどうかな~?」
「…どうもこうもないよ…SaintSnowって奴らに啖呵切られたし…」
「あははっ、変わらないな~聖良ちゃんと理亞ちゃんは…」
「知り合いなのか?」
「むかしちょっとね…で、その2人に関する情報だよ
茶房 菊泉」
「茶房…菊…なんだって?」
「そこに明日1人で行ってみ?」
「…俺だけで?」
「そっ…多分面白いことになるから♪」
「(嫌な予感しかしねぇ…)…でもなんでまた?」
「それはね~…あっ、ちょ!」
「もしもし、悠くん?」
「えっ…どちら様?」
「君の母親と一緒に行動してる渡辺 月って言います♪」
「あ、ああ…渡辺さん…母がお世話になってます…」
「ふふっ…曜ちゃんによろしく伝えといてね!」
「あ、はい…それはもちろ……えっ?」
「じゃね!♪」
そう言うと電話は切れてしまった。
「…曜に……んんん????」
俺は1人頭の上にハテナが浮かぶだけだった…。
次回は悠くんと鹿角姉妹が相対する!!
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