Aqoursな日々   作:A×K

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雪見だいふく・さん、DAIKINさん、高倉瑞姫さん
お気に入り登録ありがとうございます。

ラブライブACがスクフェスと若干違うなぁと感じながらもプレイしてるA×Kです。


第8話

 

 

ライブまで残り3週間程となったある日。

 

時刻は15時30分。帰りのホームルームも終わり生徒達は帰る支度をし始めた。

 

「じゃあ、千歌ちゃん、梨子ちゃんまた明日ね♪」

敬礼をし、曜が教室を出た。

 

「曜、今日なんか予定でもあるのかな?」

「曜ちゃんは、部活だよ~」

もぐもぐとミカンを食べながら答える千歌。

…そのミカンはどこから出てきた…?

 

「そういえば、兼部してるんだっけ?」

「水泳部だね」

「スクールアイドルと水泳の兼部なんてすげぇな

通りで体力もあるわけだ」

体育の長距離走で負けた。女子相手に負けた。

いや、見くびってたわけじゃないけど、ほんとに早かった。

なんなら、そんなに息切れとかしてなかったからね?

 

「良かったら見てくれば~?」

「え、俺が?」

千歌からの提案に思わずキョトンとしてしまう。

 

「私達はこれから曲作りの続きだから」

「え、だったら俺もいた方が…?」

「悠くんには~…ライブ当日まで秘密にしておきたいって言うか…」

少し顔を赤くして視線を泳がす変な千歌。

 

「?…まぁ、楽しみはとっとけって言うならそうするけど…」

「千歌ちゃんも大変だね…」

「あはは…」

「?…???」

 

 

女の子同士の会話には裏がある……のか?

この時俺はどういう意味だったのかさっぱり分からなかった。

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

屋外プールに着いた。

 

夕陽がプールサイドに差し込む中、プールにはバシャバシャと水の跳ねる音だけ響いた。

 

「さすが水泳部…はや…」

しかし、泳いでいるのかこちらには全く気がつかない曜。

…よくよく思えば、女の子と俺がここに居るって傍から見たら変な光景…なのか?と今更ながら気にしてしまった。

 

曜の水着姿に興味が無いと言えば全くの嘘になる。

もちろんマジマジと見るのは男として嫌われる…。

 

「あれ、悠くん?」

「う、うわあああ?!よ、曜?」

プールサイドからひょこっと顔出す曜。

知らぬ間に目の前に現れていた。

 

「どうしたの?」

「あ、いや…曜の部活姿見てみたかったな~…って?」

疑問形で言葉を濁すと曜は思わず吹き出した。

 

「ぷっ…あははっ!変な悠くん、いいよ見てても大したものじゃないけど」

「いやいや、そんなことないって…めちゃくちゃ早かったし」

「昔から泳ぐのは好きだったからね」

「そ、そうか………」

 

会話は成り立つものの、次の問題が出てきた。

彼女はもちろん水着姿。色々と強調されている。

(き、着痩せするタイプなのかな…?)

 

もちろん女の子にしかない2つの山も強調しまくりだった。

 

「悠くん?」

「なっ、なんでございましょう!?」

「なんで敬語?」

「あ、あはは……咄嗟の言葉だから?」

「さっきからキョロキョロしてるけど…どうしたの?」

「いや…ほら…ここにいるの曜と俺だけじゃん…?

誰かに見られたらまずいかなって…」

 

「?」

俺が気にしてることに曜はポカンとしていた。

「まずいも何も、この学校に居る男の子は悠くんだけだし…」

「あ、そうだった……」

すっかり忘れてたけどそうだった。

ここに居る男は俺だけだった。

 

「だからここに悠くんがいても驚いたりしなかったんだよ」

「あー……納得です」

それもそうか、知らない男とかだったら悲鳴のひとつもあげるか。と冷静に考えてたら肩の荷が降りた。

 

「あはは…ごめんごめん、曜の水着姿がちょっと刺激的で…」

「……え?」

 

思わず本音が出た。完全に失言だった。

「あ、ああああ!違うの!今のは変な意味じゃなくて…!」

急いで訂正するが時すでに遅し、グッバイ俺の学園生活。

 

 

 

…と、思いきや。

「…あ、ありがと…///」

「え……?」

怒ったり軽蔑の目で見てくるのかと思ったら少し恥ずかしそうにする曜。

いつも見ない表情に少しドキッとしてしまう。

 

「あ、う、うん…」

………シーーーン…。

さっきまで跳ねてた水の音もせず、プールサイドは静まってしまった。

 

「そ、そうだ!悠くんもプール入ろうよ!」

「えっ、あ、俺…?」

話を繋ごうとする曜。

今からプールに入るというのは多少無理がある…それに。

 

 

「ごめん、曜…………………俺、泳げないんだ」

「ええええっ!?そうなの…?」

こればっかりは昔から治らない。

俺は足が着くとこでもかなり危うい位のカナヅチである。

 

「あ、あはは…面目ない…」

「そっか…うーん、でももったいなぁ…すぐ近くには海もあるのに…」

確かに、内浦にある海も1度は行ってみたい。

ホントに浅瀬しか行けないと思うが…。

 

「あ、そうだ!」

曜が何か閃いた。

「知り合いにね、ダイビングやってる人がいるんだ!

その人に教えてもらおうよ!」

「だ、ダイビング…?」

 

いきなりハードルが上がった感がする。

「大丈夫大丈夫、最初から潜ろうってことじゃないから、ね?」

「………わ、分かった」

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

結局、曜に勧められ今週末にダイビングに行くことに。

それを千歌に話すと。

 

「あー、果南ちゃんのところかぁ…私も行こうかな?」

「知ってるの?」

「うん、幼馴染だからね」

今はダイビングのお手伝いで学校に来てないらしい。

聞くと1つ上の先輩らしい。

…つまりフリーダム理事長と堅物生徒会長と同じってことか…。

「はぁ~♪果南ちゃんに会える~♪」

千歌は上機嫌だった。

(……千歌がスクールアイドルしてること、幼馴染はどう思ってるんだろ…?)

 

 

 

 

 

色々と気になる点はあったが、今はカナヅチを少しでも直そうと考えることにした。




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次回は4人で海へ!

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