スクスタのアカウントができましたね。
もうすぐリリースなのかな?
それは、突然のことだった。
部屋で繕いでいると、携帯が鳴った。
連絡をくれたのは意外な人物だった。
差出人 鹿角 聖良
宛先 冴木 悠
お久しぶりです、聖良です。
明後日から3日間東京と沼津に行くことになりました。
もしよろしければ顔合わせてくれると嬉しいです。
…東京に行った時は、案内をして貰えると…助かります。
お返事お待ちしています。
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「だってよ?」
次の日、俺はAqoursのみんなにことメールが来たことを伝えた。
「聖良さん達が遊びにくる~♪」
「理亞ちゃんにも会えるんだねっ♪」
各々、違った反応を見せるがSaint Snowが来ることに関しては大歓迎のようだ。
「問題はここだよ、東京案内だって?」
「東京に詳しい人といえば~………」
鞠莉を続き、みんなの視線が俺と梨子に向く。
「「で、ですよね~……」」
「ここは、悠さんに任せましょう…何かと男性の人の方が安全でしょう」
「リリーが案内しそうな場所はアキバ……」
「よーーーしーーーこーーーちゃーーーん??」
コブラツイストよろしく、関節技を決める梨子。
部室に善子の叫び声だけが響いていた。
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その日の夜………………
「……つーーわけで、東京案内は俺がすることになったよ」
【ありがとうございます、心強いです】
「どこか行きたいリクエストある?」
【そうですね…本戦の会場を見に行くことが本来の目的でしたが…場所は悠さんに任せます。期待してますよ】
「んー………そう、だなぁ…」
動物園や水族館は北海道もあるし…スカイツリー…東京タワー…うーん…。
【…ふふっ】
「ん、俺なんか変な声出てたか?」
【いえ…そうではなくて…こうして出掛けるのは…北海道の時、以来でしたね】
「…ん、そうだな」
【あっ……すいません、1つ行きたいところがありました♪】
「お、どこだい?」
【それは──────────】
「…………………え?」
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そして、Saint Snow東京観光当日…。
「こっちの方がいいよー!」
「え、えぇ…?」
何故か着ていく服を千歌に選別されていた。
千歌曰く…''服選びは戦争だよ!敵は待ってくれないよ!''
との事。
うん、敵なのは間違いないけどそれはラブライブの事であってこの後戦ったりするわけでは…。
結果、パーカーに白ズボンと至って普通の格好になった。
「帰りは遅くなるって志満姉に伝えてあるからね!」
「それは気をつかって貰ってありがとさん…行ってくるよ」
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というのが約2時間前の話。
東京駅丸の内南口に一足先に着いていた俺。
鹿角姉妹の姿はまだ見えない。
【今どこら辺?】
ピンポーン
【す、すいません…迷ってしまって…八重洲…?というところに】
「げっ、真逆じゃんか…」
【すぐ行くからそこで待っててね】
【すいません…】
いかにも東京初めてって感じで逆に新鮮だった。
回り道にして数分。
「おっす、2人とも」
「悠さん!」
「遅い!」
「あはは、まさか逆に行くとは思ってなかったよ」
「す、すいません…東京って広いんですね…」
「…ま、許してあげるわ、ありがとね」
「………」
聖良の私服姿を見て思った…こんなに大きかったっけ?
って!俺なにみてんだ!?
「こ、こほん…本戦の会場だよね…案内するよ」
「…?…はいっ、よろしくお願いします!」
「ついでに何か食べ歩きたいわ」
「そう言うと思って…ここなんかどう?」
指さしたのはクレープ屋。
女子なら誰でも好きだろう。
「…こ、これがクレープ…」
理亞ちゃんの目がキラキラ輝いている。
「…ま、まぁっ、及第点ね」
とりあえずお許しは貰えたようだ。
「すいません…理亞がこういう感じで…」
「ん、もう慣れてるから大丈夫だよ
それより聖良も肩の力を抜いて…楽しも?」
「はいっ…!♪」
ニコッとした顔に思わず照れて目を背ける俺だった。
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「ここが…本戦の…」
「武道館…」
連れてきたのは…ラブライブ本戦会場…武道館。
もちろん、今は他のアーティストのライブなどやってるが…もうすぐ…本戦が始まる。
自然と拳に力が入る鹿角姉妹。
「…気合十分って感じ…だな」
「ええ…今から本戦が…楽しみです」
「負けられない……!」
やっぱり…Aqoursの好敵手はSaint Snowの2人しか居ない…。
そう思う俺だった。
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続いて聖良のリクエストで向かった場所は…。
「ホントに来たかったのか…?…ゲームセンター…」
「はいっ!」
半信半疑で連れてきたが…即答された。
特に目を輝かせていたのは…理亞ちゃんの方だった。
「あのぬいぐるみ…欲しい…っ」
食い入るように品定めをした後、犬のぬいぐるみが目に入ったようだ。
どれ、せっかくの記念だし…取ってあげるか…。
そう思い、プレイさせてと言おうとした時だった。
グイッと聖良に引っ張られとある場所に連れ込まれた。
「せ、聖良っ…!?」
「ふふっ、ああなるとあの子は周りが見えなくなりますから…♪」
連れてこられたのは…プリクラ。
聖良が来たかった理由はこれだったのだろうか。
「…ふふっ、なんだかいけないことしてるみたい、ですね…♪」
いたずらのように笑う聖良。
「…だな、気がつかれないうちに済まそうか」
硬貨を入れてナビの言う通りにフレームやら設定を変更していく。
恐らくだけど…あの携帯で撮ったツーショットももちろん良い思い出なのだが…こうやって物で残るものが欲しかったのだろう。
そう考えると、ゲームセンターに来て、プリクラを撮るというのは理にかなっている。
言い出せなかったのは恥ずかしさがあったからだろう。
「ゆ、悠さん…最後は自由にポーズを…って…」
「無難にピースにするか?それともSaint Snowのポーズとか……」
そう聞き返すと、聖良は答えなかった。
「…聖良…?」
「………っ……………!//////」
次の瞬間、シャッターが鳴ったと思ったら聖良が口を重ねてきた。
縋るように、俺の服を掴みながら…。
「…せ、いら…っ…」
「…………………好き、です………//////」
「…………えっ?」
「…す、すいません……聞かなかったことに…してください…///」
「…聖良………」
縋って掴んでいた服を離さず、目線を外す聖良。
自分が口に出した言葉が自分でも信じられないのだろう。
そんな聖良を優しく抱き返す。
「…ぁ……っ……///」
「ありがとう、嬉しいよ」
「……っ……///」
「返事がすぐに言えないのが俺の最大のマイナスポイントだよな」
「ふふっ、ライバルは多いほうが燃えます…っ///」
これはAqoursのメンバーに新たなライバル誕生の予感がした。
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「お姉さま、どこに行かれてたのですか?」
「少しお手洗いに…ぬいぐるみ取れたみたいですね、理亞」
「ふっ、私の手にかかればこれくらい…」
「何回プレイしたの?」
「…な、7回…8回?…10回くらい…???」
「…よく頑張ったな」
「ふふっ、次はどこに行きましょうか?♪」
「お腹空いたわ、案内しなさいナビゲーター」
「へいへい…何が食べたいのさ」
「そうねぇ…」
うーんと考え始める理亞ちゃん。
つんつんと突く聖良。
「?」
「これ…大事にしますね…っ♪」
こっそり撮ったプリクラで口を隠すように出す聖良。
センターの大きな写真は不運なのか狙ったのかキスをしているやつだった。
「初めてのキスが…こんな形で写真で残るなんて…♪」
「えっ……初めて!?」
「な、なんの話?確かに東京のお寿司は初めてって今言ったけど…っ」
結局ご飯は寿司になりました…何故か俺持ちで。
次はSaint Snow沼津篇です!
聖良さんかわいいよぉ…
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