Aqoursな日々   作:A×K

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そろそろ新作小説作りたいけどどうしようかなぁ…
なんかいいのないかなぁ…(その前に更新ペースを上げろ←)


第91話

「………むむむ……」

 

おかしい……明らかに姉さまの様子がおかしい…。

 

「はい、悠さんお醤油です♪」

「お、ありがとう聖良」

 

姉さまと、アイツの距離感も何だか近いし…それに呼び方も…。

 

(これじゃあ、まるで……………''正妻''…!!)

 

─────────────彼女の感覚はどこか人とずれているのだろうか。

いや、恋愛というものを知らないのであれば無理もないのであろう。

 

ただ彼女が思うことはただ一つだった。

 

(絶対にアイツのボロを剥いでやる……!)

1人静かに闘志を燃やす理亞だった。

 

 

────────────────────

 

 

朝飯を食べ終わり、十千万を出ると、既にルビィや果南が待っていた。

 

「おはよっ、3人とも♪」

「理亞ちゃん!待ってたよ♪」

「あ、朝からテンション高いわね…ルビィ」

 

「じゃあ、早速みんなで案内しようか?」

「そうだねっ、じゃあまずは浦の星女学院にレッツゴー!」

 

こうして千歌を先頭に俺たちは沼津観光を開始したのであった。

 

 

 

────────────────────

 

 

 

「じーーーー…………………」

視線を感じる。それも痛いくらいに。

 

「えっと…どうしたの、理亞ちゃん?」

「なんでもないから、気にしないで」

 

とは言うものの、やはり後ろからじっと見られるのはいいものでは無い。

…俺なんかしたかな?

心当たりを探してみる…。

 

 

(…まさか、聖良と一緒に寝ていたのバレた…とか?)

朝起きたら一足先に聖良が部屋を出ていた。

理亞ちゃんが寝て起きる前までに戻っておくためと説明していたが…。

 

(うーん……わからん、本人に聞いても…教えてくれるわけないよなぁ)

 

「…あ、あの、理亞ちゃん…?」

「ちょうど良かった、ルビィ…あの男、どう思う?」

「えっ…悠さんのことぉ?」

「率直にでいいわ、教えて」

 

「うーん、と…うーん…」

少し先を歩く悠さんを見ながら考える。

今彼は千歌ちゃんや曜ちゃんと話してる。

 

「そういや、鞠莉とか梨子とかは?」

「先に学校行ってるってさー」

「おもてなしの準備してるって!」

「ふふっ、Aqoursの皆さんはホントに仲良しなんですね♪」

 

「優しくて…かっこいい人だよ♪」

「他には?」

「ほ、他っ!?……え、えーっと…気が利くし…一生懸命だし…」

「…そっ」

 

「突然聞いてきて…どうしたの?」

「別に…なんもないわ」

そう言いきったが…その表情はどこか腑に落ちない様な顔だった。

 

 

 

────────────────────

 

 

そのあとも、三津シーパラダイスや果南のダイビングショップなどに行ったが…やはり、理亞ちゃんからの視線は何度も感じていた。

 

 

みんながワイワイと話してるなか、俺は理亞ちゃんを呼び出した。

最初は嫌そうな顔をしていたが…渋々ついてきた。

 

 

「…それで、話って?」

さざ波の音に耳を傾けながら静かに海を見つめる。

 

「…あの、さ…俺なんか…した、かな?」

その質問に理亞ちゃんはただ一言言い放つ。

 

 

「あんたの''目的''は何?」

──────────目的。

それは多分Aqoursのことに関してだろう。

 

 

「…ははっ、最初はなんで俺がリーダーなんだよ…上手く務まるか不安だぞ…ってすっげー思った。」

 

昔のことを懐かしむように思い出す。

部員がいなくて…ライブやって…時には衝突もして。

 

「…でも、さ…アイツら見てたらさ…めげないで前だけ見て…もし、後ろ向きになってもそれでも前に進もうとする姿勢に…ああ、俺もやると決めたらからには…最後まで全力でやろうってさ」

「……………………………………」

 

「確かにさ、女の子しかいない学校で女の子しかいないアイドルグループに俺だけ男って凄い違和感するけど…これがAqoursだって、俺は胸を張れて言えるよ」

「……………なんか…」

 

「…ん?」

「…ふふっ」

 

理亞ちゃんが少し微笑んだ。

「アンタの事…少しは分かったかも」

「それは良かった」

「…でも──────────」

 

ビシッと指を差される。

「……認めた…わけじゃないわ」

「あくまでも……そこは本戦で…ってか?」

 

その返事に理亞ちゃんは得意げに笑みを浮かべた。

「AqoursがAqoursらしくやるなら…Saint SnowはSaint Snowらしくやるわ」

「…ふっ、それでこそライバルだ」

 

「あー!2人ともこんな所にいたー!」

千歌に発見されてしまった。

こほんと濁すように咳払いをする理亞ちゃん。

 

「…ま、そういうことだから…」

理亞ちゃんが俺のことを少しわかったと言っていたが…それは俺も同じなのかもしれない。

 

「理亞ちゃんも…本気って事だよな」

 

 

 

 

────────────────────────

 

「理亞…?」

「モヤモヤしていた気持ちが…晴れました

姉さまのように特別な感情は抱いてはいませんが…少し…ほんの少し、見直しました。」

 

「ふふっ、気がつかれていましたか…幻滅しましたか?」

「いえ、それで姉さまが幸せになるなら…理亞は何も言いません」

 

「ですが、もしそういう関係になったら貴方は義理の妹になるわけですよ?」

 

 

 

 

 

「なっ──────────────//////」

 

 

 

 

 

 

今日一、顔を赤くし、絶句する理亞だった。




これにてSaint Snowは本戦まで出番無しです←

次回は本戦前最後の回です。
2月は女の子達の戦の月?らしいです???


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