キン肉マン~レオパルドン達がオメガケンタウリの六槍客に立ち向かうようです~   作:やきたまご

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グオゴゴゴ!!


特攻の戦車(レオパルドン)!!の巻

『レオパルドンの放った弾丸がヘイルマンをとらえた――――――っ!!』

 

「俺の名前の由来であるレオパルト(ヒョウ)の通り、俊足なのも売りなんだぜ!」

 

『レオパルドン! ヘイルマンに追撃をくわえにいく!!』

 

 レオパルドンが右ストレートをヘイルマンに当てにいった。

 

しゅっ

 

 レオパルドンの拳がヘイルマンのほほをかすった。

 

「調子に乗るなよ、雑魚が! ブリザードハンド!」

 

『ヘイルマン! 自身の右腕を氷の武器に変えた!』

 

ザシュ

 

「グオオ!!」

 

 ヘイルマンのブリザードハンドがレオパルドンの胸に、斜めの切り傷を作った。

 

「ここはあついな、そろそろ涼しくさせてもらうぜ! フリージングリング!!」

 

 ヘイルマンがブリザードハンドをマットに突き刺し、リング全体を凍らせた。

 

『あ――――――っと! リングがヘイルマンの技によって一瞬で凍り付いたぞ!』

 

「グオッ!」

 

 レオパルドンがバランスを崩す。

 

「ここからはヘイルマンのアイスショーだぜ!」

 

 ヘイルマンがアイススケートの如く、リングの上を滑っていき、レオパルドンにブリザードハンドをきりつけた。

 

ザシュ

 

「グオゴォ!」

 

ダダン

 

『レオパルドンダウン! このまま王位争奪戦の汚名を晴らせず散っていくか――――――っ!』

 

「カキカキ、しょっぱなこそ面くらったが、お前の実力では所詮こんなもんよ!」

 

 レオパルドンが立ち上がってきた。

 

「俺がどれだけ多くの奴に馬鹿にされたか分かるか! 長い間味わってきた屈辱を思えば、この程度なんてことはないわ!!」

 

 レオパルドンが銃である左腕をかまえた。

 

「カキカキ、お前のちゃちな大砲はもうくらわないぜ!」

 

「それはどうかな、ホーミングキャノン!!」

 

ドゴォン

 

 レオパルドンの左腕から砲丸が発射された。

 

「あらよっと」

 

 ヘイルマンはしゃがんで砲丸をかわした。

 

「思わせぶりな事言っときながらざまあないぜ」

 

ドガァン

 

「カキャア!!」

 

 ヘイルマンの背中で何かが爆発した。

 

「馬鹿な! よけたはずなのに!?」

 

「俺のホーミングガンは追尾機能もあってな。狙った獲物にあたるまでおいかけていくんだぜ!」

 

 レオパルドンが左腕を自分の後方に発射した。

 

ドゴォン

 

 その勢いを利用して、レオパルドンがヘイルマンに向かってもの凄いタックルでせまる。

 

「レオパルドン流! 強力タックル!」

 

ドガァ

 

「カキャア!!」

 

 レオパルドンの体当たりで、ヘイルマンが上方に吹っ飛ばされた。

 

「ここらでフィニッシュといこうか!」

 

 レオパルドンが空中へジャンプし、ヘイルマンをとらえて技をきめていく。

 

「キャノンバックブリーカー!!」

 

グキグキグキ

 

『レオパルドン! 自身の背中の大砲にヘイルマンの背中をひっかけ、両手でヘイルマンの頭と両脚をとらえ、背骨を折りにいく!!』

 

 ヘイルマンも冷や汗をかく。

 

「お前が侵略者とはいえ、命を奪うような事はしたくない! ギブアップすれば命だけは助けてやるぜ」

 

「けっ、舐めた事聞いてんじゃねえぞ!」

 

 ヘイルマンはギブアップする気はさらさらない様子を見せる。

 

「お前は自身の雪辱のために闘っているかも知れないが、俺達はお前よりも重い物を背負ってこの地球にやってきたんだ!」

 

 ヘイルマンが決められていない両腕でレオパルドンの頭をとらえる。

 

「凍り付いてしまえ!!」

 

カッキン カッキン カッキン

 

「ぐおお!」

 

『あ――――――ッ! レオパルドンが脚から凍り付いていくぞ――――――っ!!」

 

「くっ! この技だけは外しはせん!!」

 

『レオパルドン、凍り付きながらも技を外さない!』

 

 やがてレオパルドンは完全に凍り付いた。ヘイルマンは難なくレオパルドンの技を抜けてしまった。

 

「秒殺超人にしてはよく頑張ったな。ご褒美にとっておきの惨殺をプレゼントしてやるぜ!!」

 

 ヘイルマンがブリザードハンドをフェンシングのような細く長い形状に変える。

 

「くらえ、アイスフェンシング!!」

 

ドシュウ

 

『ヘイルマン! 自身の右腕をフェンシングのごとく変えて、レオパルドンの胸を貫いた!! これは、レオパルドンがマンモスマンに秒殺されたときと同じやられ方だ――――――っ!!』

 

 凍り付いたレオパルドンの胸から出血がみられる。

 

「待っていたぜこの瞬間を!」

 

パキィン

 

『レオパルドン! まだ死んではいない! 最後の力をふりしぼって、両腕だけを氷から脱出させた!!』

 

 レオパルドンは両腕でヘイルマンの身体をとらえた。

 

「なんのつもりだ! もう貴様に逆転の道はない!!」

 

「ふふふ、意地の悪い貴様の事だ。フィニッシュは俺の胸板を刺し貫くと予想していた。その時を待って、この技を最後まで温存していたのだ」

 

チチチチチ

 

「こ、この音は!?」

 

「俺の体内には強力な爆弾が仕込んであってな、俺の好きなタイミングで爆発させる事ができる」

 

「なんだと!? は、離しやがれ!! 俺は心中する気はねえ!!」

 

「元から死ぬ気でこのリングに上がったんだ。一緒に地獄へ行こうじゃねえか」

 

『あ――――――っ! レオパルドンの身体が発光し始めたぞ!!』

 

「ビッグボディの兄貴ぃ! 後は頼んだぜぇ!!」

 

チュドォォォォォン

 

 巨大な爆発音とともに、両者の行方は分からなくなった。火柱がたち、砂煙があたりの風景を見えづらくしている。あちらこちらにリングの破片が飛び散っていた。

 

「レオパルドン!」

 

 ウルフマンがルナイトに張り手をしながら、レオパルドンの自爆に衝撃を受けていた。

 

「パゴパゴ、秒殺超人にしては上出来な最期だったぜ」

 

 マンモスマンがパイレートマンと力比べをしながら、レオパルドンの特攻精神に敬意を表した。

 

「ギシュ!? あの野郎! まさか死んだというのか!?」

 

 ギヤマスターがヘイルマンの生死不明の状態に心配していた。

 やがて、砂煙が晴れて、一人の超人の姿が現れた。ヘイルマンであった。

 

『なんと――――――っ!! ヘイルマンが生きていたぞ!!』

 

 その結末に一部の超人を除いて、誰しもが驚いていた。

 

「ムマムマ、あいつはあぶなっかしい場面が多いからな」

 

 パイレートマンはこの展開を予想していたようなそぶりであった。オメガマンアリステラやマリキータマンも同様の態度である。

 

『あ――――――っ!! ヘイルマンの右腕に巨大な氷の盾がついていた!! 恐らく、この盾でレオパルドンの自爆を防いだのでしょう』

 

パッキン パキーン

 

 ヘイルマンの右腕の盾にヒビが入り、砕け散った。

 

「カキカキ、危うく足をすくわれるところだったぜ。俺のアイスシールドを破壊するとは、まともに食らったらあの世いきだったところだぜ」

 

 リングにはレオパルドンが死んだ証拠と言わんばかりに、レオパルドンの背中の砲台だけが残っていた。

 

カン カン カン

 

『レオパルドン! 無念の敗北です! 王位争奪戦の汚名返上のため健闘しましたが、ヘイルマンをあと一歩で道連れに出来ませんでした!』

 

「そんなぁ! レオパルドンの奴無駄死にじゃねえかちくしょう!!

 

 ウルフマンが悲しみと怒りをこめて叫ぶ。

 

「レオパルドンと交流も深いわけでないのに、よくまあそんな気持ちになれるもんだな」

 

 マンモスマンがウルフマンに冷たい言葉を投げた。

 

「なんだと!」

 

「ウルフマンよ、俺達は遊びに来たわけじゃないんだ」

 

 そう言ったのはバイクマンだった。

 

「俺達は殺し合いに来ているんだ。だからどっちが死んでもおかしくない。今回死んだのがレオパルドンの方だったということだ」

 

「バイクマン! てめえまで!」

 

「ウルフマン! だからレオパルドンが死んだからといって悲しむな! 怒るな! そして俺が死んでもだ!!」

 

「バイクマン……」

 

 ギヤマスターがバイクマンに感心した態度をとる。

 

「ほう、はなっから死ぬ気でいくとはな! それなら俺も全力で答えてやらんとな!!」

 

ギュワアアアア

 

 ギヤマスターがバイクマンを惨殺しようと、歯車の回転をより一層強くした。




事故るバイクは歯車と踊る!?
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