改善していきたいです。
それと、過去作も更新していくつもりなので頑張ります。
「ねぇ、ここから学校に通うのって大変じゃないの?」
突然母親から投げかけられた言葉だったが前から思うことはあった
「確かに、相当な時間がかかるな」
「そうよねぇ……うん」
「そんなこと聞いて急になんだって言うんだよ」
「……」
「…………」
「やっぱり止めた方が良いかもしれないわね」
「ああもう、母さんらしくもない。いつもみたいにズバッ!と切り出せばいい話だろ?」
「まぁ、アンタがそういうなら……その、おばあちゃんの家で一人で暮らしてみない?」
「え?」
「だから、亡くなったおばあちゃんの家があるでしょ?そこで独り暮らししてみたらどう?って言ってるのよ」
「いや……でも、お金とかは?」
「私がある程度は月ごとに振り込んであげるわよ、それ以外はアルバイトでもなんでも見つければいいでしょ」
「見つければいいって……んーまぁ、頑張ってみるよ。そんな急に言い出すってことは何か事情でもあるんでしょ?」
「事情って……アンタが言ってたことでしょ……もう忘れてるかもしれないけど」
「僕が……?」
「いいから荷物まとめてきちゃいなさい。おばあちゃんが亡くなってから向こうの荷物は全部移動しちゃったんだから」
「あ、ああ、じゃあ準備してくるわ」
●
「にしても一人暮らしなぁ…」
理由は予想がつく。祖母が亡くなって空いた家に一人暮らしをさせ社会経験を積ませようということだろう
それに今は夏季の長期休みに突入している。そういった点でも都合が良かったんだと思う……がな
「もっとなんかあっただろ……」
理解と納得は別物だ
一人で文句を言いながら僕は荷物をまとめていった
●
……そして今に至る
「じゃあ、行ってらっしゃい。たまには連絡よこすのよ?縁を切ったわけではないんだから」
「それくらいわかってるって。じゃあ、母さん行ってきます」
「なんか軽いわねぇ」
「別に縁を切るわけでもないしな」
「まぁ、それもそうね」
「じゃあ、今度こそ行ってくるよ…」
●
祖母の家は自宅から少し遠い田舎にある
周りには田畑や山が広がっていて相当家も広いらしい
らしいというのも最後に行ったのが小学校のころで記憶が曖昧なのである
そういう点では内心ワクワクしている自分もいる
「えーっと、ここで………あってるんだよな?」
母からもらった地図の場所に確かについたはずなんだが
「デカ過ぎないか……?」
そこには5~6人は住んでもなお居住スペースが余るのではないかと言うほど大きな木造の家が建っていた
「小さいときに来ただけとはいえここまで覚えてないなんてな、こんな家見たら忘れないだろ普通は」
自分の記憶力のなさに驚きを隠せないがとりあえず中に入ろう、手荷物を下ろしたい
「……」
自分がこれから住む家だというのに緊張してしまう
「お、お邪魔しまーす…」
横引きの玄関を通り家に上がると正面には長めの廊下、左手には2階へ続く少し急な階段がある。それらはどれも木でできており都会で暮らしていた僕には新鮮だった
「これだけ広いと僕一人だってわかってても誰かいるんじゃないかって感覚に襲われるな……」
「私もわかりますよ、その気持ち」
「だよなぁ、それに木造ってのもそういう雰囲気にさせるし」
「私自身も、もう幾度も私以外の誰かがいるんじゃないかって思うことがあって……ですか、実際にいらっしゃったのは今日が初めてですよ」
「へぇ……それで、僕はこの家に人がいたことに驚きなんだが、
君はなんで人の家にいるんだ?」
「私たちはそういう種族ですから」
「種族って……ごっこ遊びかい?君みたいな子供は親の家にいると思うんだが」
「まあ、普通の人間ならそうですよね」
「まるで自分が普通の人じゃないみたいな言い方だなぁ…」
「大正解です」
「えっ?」
「申し遅れました。座敷童の小町と言います。これからよろしくお願いいたします」
新生活開始早々にとんでもないものに僕は出会ってしまったようだ
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