他の方々はやっぱり凄いですね…
座敷童の小町と過ごすようになった僕だったが正直、大した変化は起きて無い
●
「往人さん……」
クイクイッと小町が裾を引っ張る
「ちょっと待ってくれ……もう少しで出来るから」
朝食を二人分作り
●
「あ、往人さんリモコンとってもらえますか?」
「はいよ」
「ありがとうございます」
昼まで屋内で過ごし
●
「おーい、小町ちゃーん、出来たぞー」
「わかりました、今行きます」
二人分の昼食を作り
●
「ちょっと買い物に行くけど一緒にくるか?」
「いえ、私は遠慮しておきます」
「そっか、じゃあ留守番宜しく頼むわ」
「ええ、わかってます。行ってらっしゃい」
「行ってきます」
夕飯の買い出しをして
●
「じゃあ、食べよるか」
「では…」
「「いただきます」」
夕飯を食べ
●
「んー……そろそろ眠くなってきたな」
「そうですね、私もです」
「僕はそろそろ寝るわ」
「なら私も部屋に戻りますね」
「了解、じゃあ、おやすみ」
「おやすみなさい」
眠りにつく
●
自分の生活を振り返ってみるたが
「何か適応力って問題じゃ解決できない気がするんだが……」
人間の適応能力の限界を超えている気がする
「急にどうしたんですか?」
「いや、僕たちって一応種族を超えて同居しているわけだよな……」
それも今まで空想上のものだと思っていた存在と同居している
「その通りですね」
「でもさ、食費が少し増えただけであとは何事も無かったかのように過ごせてるんだよ」
それに小町ちゃんは小食らしく食費もそこまでかかっていない
「ええ、私は妖怪の中でも特に人間に近い種ですからね」
「でも……特殊なんだよな?この状況」
「その通りですけど私たち座敷童は幸運を呼ぶこと以外は普通の人間の方々と大差のないものですし、私はその幸運を呼ぶ力もあまり強く働くことは無いので往人さんからするといつもと変わらないのかもしれませんね……」
「そうなのか……まあ、いつも通り暮らせるならそれに越したことはないね。ありがとう小町ちゃん」
「いえ、こちらこそありがとうございます」
「ああ、良かった。妖怪と暮らすってだけでも上手くやれてるかわからなくてさ……これで更に何か異変でも起こったら正直対処しきれるか不安だったからな……」
実際空想上の物とされていた種族との生活だったので他の妖怪との云々や出会うべきでないのに出会ってしまったことによる歪みがどうこうなどと言ったいかにも中学生が考えそうな内容を想像していた自分もいた。
……いや、忘れよう。あれは間違いだ。
「不安、ですか……」
「ん?どうかしたの?」
小町ちゃんが何か言っていたようだだったが記憶の消去に必死だった僕にその声は届かなかった。
「あ……いえ……何でもありません」
「不安……ですよね」