巨悪が作った破壊の悪魔はヒーローを目指す   作:鉄仮面さん

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ドッカンバトルで新ブロリーを今更進化させてはしゃいでます





最終種目!トーナメント戦

「ブロリー!!負けたぜ!!お前やっぱ強いな!!」

 

切島がブロリーに近ずき話しかける

 

「ブロリーくん!!悔しいが俺の負けだよ!!」

 

「飯田天哉…お前の最後のスピードは…なんだ?」

 

「あれはただの誤った使用法だ!!」

 

「あれ…?デクくんは?どこ?」

 

「ん?緑谷ならさっき轟に呼ばれてたぜ?」

 

「…喧嘩か…?」

 

ブロリーが少し心配そうな顔をしてみんなに話しかける

 

「んー…そんな雰囲気じゃなかったから大丈夫だと思うよ?」

 

「それよりブロリー、早くご飯食べに行こうよー!」

 

「あぁ、今日は沢山食べなきゃ…」

 

芦戸と葉隠に引っ張られブロリーは食堂に向かった

 

 

 

「相変わらずすごい量やね…ブロリーくん」

 

「えぇ…でもあの時より少ないんじゃないかしら」

 

「えっ!?あれでも少ない方なの!?」

 

ブロリーは1つの長いテーブルの上にラーメン、カレー、シチュー、肉、魚、パスタにピザ、サラダを全て特盛サイズにして食べている。しかもおかわりはもう4回目

 

「ブ、ブロリー…もうやめといた方がいいぜ?次の種目に支障が出るぞ!?」

 

上鳴がブロリーの肩を揺さぶり食べるのを止めさせる

 

「…腹八分目と言うからな…」

 

(((((((それでまだ八分目なのかよ!!?)))))))

 

「女子の皆さん。私達はそろそろ準備をしましょう」

 

「…?何するんだ?」

 

「チアリーダーするんだって」

 

「ちありーだー??」

 

「相澤先生が言ってたそうなんです。ですから少し早めに準備をしようと思いまして」

 

「…なにか手伝うことはないか?」

 

「大丈夫ですわ!」

 

「そうか」

 

そう言って八百万達は更衣室へ向かった

 

「ブロリー、会場行こうぜ」

 

「待って…エビ食べたい」

 

「結局まだ食うのかよ!!」

 

 

 

昼休みが終了し予選通過できなかった人含めた全員が集まる

 

『最終種目発表の前に予選落ちの皆へ朗報だ!これはあくまで体育祭!ちゃんと全員参加のレクリエーション種目も用意してんのさ!本場アメリカからチアリーダーも呼んで一層盛り上げ……ん?アリャ?』

 

プレゼントマイクがサングラスを上げてグラウンドを見る

 

『なーにやってんだ、あいつら』

 

相澤とプレゼントマイクの目線の先にはチアリーダーの格好をした1-A女子ーズ

 

「それがちありーだーの格好か?」

 

「え、えぇ…ですが他のクラスの女子達は着替えていませんわね…まさか…!!」

 

八百万が上鳴と峰田の方を見るとにやにやしていた

 

「上鳴さん!!峰田さん!騙しましたわねー!!?」

 

2人がいぇーいとハイタッチをし笑っていると突然前にブロリーが現れる

 

「えっ…ブ、ブロリー?」

 

ブロリーは普段のおっとりとした顔で2人を持ち上げ八百万達の前に降ろす

 

「上鳴、もぎもぎ、騙したら…謝らないとダメだ。ごめんって」

 

「「いや…あの…ごめん…」」

 

ブロリーの目を見た2人は突如罪悪感に襲われ女子達に謝った

 

「はぁ…いいよ!許したげる!ちょっとやって見たかったしね!」

 

「うん!もう着ちゃったんだしレクリエーションの時だけでも着てよーよ!」

 

葉隠と芦戸がキャッキャッとはしゃぎ残りのメンバーも仕方なく着たままになった

 

だが八百万だけは少し落ち込んでいた

 

「はぁ…どうしてこうも2人の策略にハマってしまうのでしょうか…」

 

「百、気にすることない…可愛いから」

 

「そうですか……え?」

 

「え?」

 

八百万はフリーズし周りの女子がにやにやし始める

 

ブロリーは頭にハテナを浮かべていたが直ぐにモニターの前へ向かった

 

「ヤオモモー!!可愛いって!!」

 

「か、からかわないでくださいまし!!ほら!早く行きましょう!」

 

『気を取り直して…さぁさぁみんな楽しく競えよレクリエーション!!それが終われば最終種目!!進出4チーム総勢16名からなるトーナメント形式!!一対一のガチバトル!』

 

「おぉ…トーナメントかぁ!」

 

「毎年テレビで見てた舞台に立つんだなぁ!!」

 

「あれ?去年トーナメントだっけ」

 

「形式違ったりするけど例年サシで競ってるぜ?去年はスポーツチャンバラだったと思うぞ」

 

「組み合わせはどうやって決めるんすかー?」

 

「組み合わせはくじ引きで決めるわ、組が決まったらレクリエーション挟んで開始になります!」

 

「レクリエーションは全員参加ですか?」

 

八百万が手を挙げ発言する

 

「レクに関しては進出者の16名は参加するもしないも個人の判断に任せるわ!息抜きしたい人も温存しときたい人もいるだろうし!それじゃ1位のチームから順に…」

 

ミッドナイトが進めようとすると尾白が手を挙げ話を止める

 

「あの…すみません。俺、辞退します」

 

突然の辞退宣言に1-Aの面々は驚く

 

「尻尾…?なんで辞退するんだ?」

 

ブロリーが尾白の元へ行き話しかける

 

「そうだよ!せっかくプロに見てもらう場なのに!!」

 

ブロリーに続いて麗日も話しかける

 

「実は騎馬戦の記憶が終盤ギリギリまでほぼぼんやりととしかないんだ…多分やつの個性で…」

 

(尾白くんが組んでたのは…宣戦布告してきた普通科の…!!)

 

緑谷は真っ先に心操の方へ向く

 

それに気づいた心操は目線を外した

 

「チャンスの場なのはわかるけどさ…みんなが力を出し合い争ってきた座なんだ!!こんなわけもわからないままそこに並ぶなんて…俺は出来ないよ…」

 

「気にし過ぎだよ尾白くん!!本戦で成果を出せばいいんだよ!」

 

「そんなん言ったら私だって全然だよ!?」

 

芦戸と葉隠が尾白に話しかけるが尾白の意思は変わらない

 

「違うんだ…俺のプライドの話さ…!俺が嫌なんだ…!!あと…なんで君らチアの格好してるんだ…?」

 

「……僕も同様の理由から棄権したい!!実力如何以前(じつりょくいかんいぜん)に何もしていないものが上がるのはこの体育祭の趣旨(しゅし)相反(あいはん)するのではないだろうか!!」

 

「こいつら…なんて男らしいんだ!!!」

 

『なーんか妙なことになってるんだが…』

 

『ここは主審ミッドナイトの采配がどうなるか…』

 

「そういう青臭い話はさぁ…好み!!」

 

ミッドナイトは手に持っていたムチを勢いよく振った

 

「庄田、尾白の危険を認めます!!」

 

(((((好みで決めちゃったよ)))))

 

「繰り上がりは5位にいた拳藤チームだけど…」

 

「拳藤!A組にB組魂見せてやれ!!」

 

「…鉄哲…!分かった!!」

 

 

 

「と、言うわけで拳藤と取蔭が繰り上がって16名!!組はこうなりました!!」

 

Aブロック

 

第1試合 緑谷VS心操

 

第2試合 轟VS瀬呂

 

第3試合 ブロリーVS拳藤

 

第4試合 八百万VS取蔭

 

Bブロック

 

第1試合 芦戸VS青山

 

第2試合 切島VS常闇

 

第3試合 飯田VS発目

 

第4試合 爆豪VS麗日

 

 

「2回戦は…百か…」

 

「お?ブロリーもう2回戦のこと考えてんの?」

 

「いや…俺が見ているのは1番上…」

 

「そっかー1番…ウェイ!?」

 

ブロリーの爆弾発言にみんな振り返る

 

「俺…優勝する」

 

「テメェ…!!!調子こいたこと言ってんじゃねぇぞ!!」

 

「調子こいてない」

 

ブロリーはそう言うと会場から出て行った

 

『よーしそんじゃあトーナメントはひとまず置いといてイッツ束の間!!楽しく遊ぶぞレクリエーション!!』

 

とはいえ

 

精神を研ぎ澄ます者、緊張を解きほぐそうとする者

 

それぞれの思いを胸にあっという間に時は来る

 

『ヘイガイズ!アァユウレディ!!?色々やってきましたが結局これだぜガチンコ勝負!!頼れるのは己のみ!!ヒーローじゃなくてもそんな場面ばっかりだ!!分かるよな!?心・技・体に知恵知識!!総動員して駆け上がれ!!』

 

 

〜1-A座席〜

 

「1回戦…どっち勝つと思う?」

 

「緑谷じゃねぇかなー、力差あるだろうし」

 

「ブロリーはどっち勝つと思う?」

 

「…分からない…心操は尻尾を操ってた。どんな個性かわからないから…勝敗も分からない」

 

「確かに…ねぇ尾白!あの人の個性なに?」

 

「喋った相手のことを操る個性…俺は喋ったと同時に意識がボンヤリになった。緑谷にもその事を話したしきっと」

 

「なら…緑谷が負けるかもしれない…」

 

ブロリーが喋ると同時に戦いが始まる

 

緑谷がなにか喋りながら心操に突っ込むが直ぐに動きが止まる

 

『おいおいどうした大事な緒戦だ盛り上げてくれよ!!?緑谷開始早々完全停止!?』

 

「あぁ!折角忠告したってのに!!」

 

「なんで…?知ってるんでしょ!?」

 

「…心操は…尻尾を貶してた。緑谷はそれに怒ったんだ」

 

「「「!!!?」」」

 

「ブロリーさん…聞こえるんですか!?」

 

「あぁ」

 

すると心操が緑谷に振り向いて場外まであるけと命令を下す

 

「緑谷負けんのか…?」

 

心操の洗脳にかかってしまえば最後、衝撃を与えるか心操自身が解除するまで緑谷は止まらない

 

「あぁ…これは緑谷の負…」

 

砂藤が喋るのを遮る

 

「違う…心操の負けだ」

 

「はぁ…?てめぇ何言ってんだ?さっきはクソデクに勝ち目ねぇって」

 

「一瞬だけど…緑谷の目に色が戻った…」

 

ブロリーがそう言うと突然バトルステージから風が吹く

 

「緑谷…!すげぇ無茶を…!!」

 

そこからの展開はとても早いものだった

 

緑谷は喋らずに心操に近ずき肩を掴んで場外に押し出そうとする

心操は抵抗して緑谷を思いっきり殴るもその手を掴まれ場外に投げ飛ばされた

 

結果

緑谷○VS心操●

 

 

 

第2試合 轟VS瀬呂

 

開始の合図とともに瀬呂が轟をテープで縛り上げ場外へと引っ張りだそうとしたが轟が大氷壁を繰り出し瀬呂が動けなくなる

 

「せ、瀬呂くん…動ける?」

 

震えた声でミッドナイトが瀬呂に話しかける

 

「動けるわけないでしょ…い痛ってぇぇえ…!!」

 

瀬呂も震えた声で返事する

 

「瀬呂くん、戦闘不能…轟くん2回戦進出…」

 

「ど、どんまーい…」

 

会場のドンマイコールが静かに響いた

 

結果

轟○VS瀬呂●

 

 

第3試合 ブロリーVS拳藤

 

『続いて第3試合!!全て1位と圧倒的な強さ!!さっきの1位宣言びびったぜ!!ヒーロー科1-A組!!ブロリー!!!』

 

「聞こえてたのか…」

 

 

『対する相手は!皆をまとめる頼れる委員長!!1-B組の姉御的存在!拳藤一佳!!』

 

「全力で行くぞ!!」

 

『んじゃま!始めましょーや!!第3試合START!!!』

 

「先手必勝!!」

 

拳藤は手を巨大化させブロリーを掴み場外に叩きつけようとする

 

『おぉ!?これは早速勝負が決まったか!?』

 

 

その頃の1-A席では隣の1-B席から覗き込んでくる物間と喋っていた

 

「ねぇB組!!自分たちのクラス最強が瞬殺されるってどんな気持ち!?ねぇねぇ!教えてくれよ!!」

 

「お言葉ですが…瞬殺されるのはそちらかも知れませんよ?」

 

「は?」

 

「おい、物間!!!あれ、あれ見ろ!!」

 

物間は泡瀬に呼ばれ自分の席へ戻る

 

「なんだ?拳藤が勝ったのか?当然だよね」

 

「違う!負けちまったんだよ!!」

 

「…!?」

 

 

 

それはたった30秒の間に起きた

 

拳藤がブロリーを場外に叩きつけようとした瞬間

 

「もらったぁああああ!!……えっ!?」

 

自分の腕が場外までに残り数十cmのところで動かない

 

「な、なんで!!」

 

「お前の力量……分かった」

 

ブロリーがそう言い放った瞬間、拳藤の腕がどんどん場外から離れていく

 

「お前は勝てない…はぁああ!」

 

ブロリーは少し力を上げて拳藤の腕を弾いて抜け出した

 

「くっ!!ならもう一度…」

 

「もう1度はない」

 

ブロリーは素早く拳藤の懐に入りエネルギー弾を腹に当てた

 

「かはっ…!!!」

 

拳藤は場外の壁まで吹き飛び地面に腹を抑えて倒れる

 

「……あっ!けっ、決着!!!勝者はブロリーくん!!」

 

ミッドナイトの終了の合図を聞いたブロリーは拳藤の元へ行きしゃがむ

 

「大丈夫…?立てるか?」

 

「うぅ…だ、大丈夫…」

 

「保健室…連れていく」

 

ブロリーは拳藤をゆっくり立たせて保健室までゆっくり連れていった

 

「「お、男前…」」

 

結果

ブロリー○VS拳藤●

 

 

第4試合 八百万VS取蔭

 

試合開始の合図とともに取蔭が体を25個に分割し八百万に襲いかかる。

最初は惑わされていた八百万だったがすぐに

捕縛用ネットを作り空を飛ぶ取蔭のパーツをまとめて捕まえそのまま場外へと投げ飛ばし勝利した

 

結果

八百万○VS取蔭●

 

 

『さぁ!Aブロックが終了した!!続いてBブロックして行くぜぇえ!』

 

 

ブロリーは八百万が勝ったのを見てホッとし微笑む

 

「お?ブロリーヤオモモ勝って嬉しいの?」

 

「あぁ」

 

「もしかして…ヤオモモのこと好きだったり!」

 

「…あぁ、好きだ」

 

「…え?」

 

「芦戸も…上鳴も…切島も好き。クラスメイトのみんなも…これから好きになっていく…」

 

「なーんだそんな感じかぁ」

 

ブロリーはみんなが好き

 

しかし八百万だけは少し違った

 

八百万と話すと誰よりも楽しい気分になる

 

そんなことがあるということをブロリーは言わずに次の試合を見始めた

 




次回はBブロックと準決勝辺りまで書こうと思います

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