巨悪が作った破壊の悪魔はヒーローを目指す   作:鉄仮面さん

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またも遅れてしまい申し訳ないです…


怒りの決着

 

「な、なんだあれは…!!!」

 

ターレスは後ろに1歩、また1歩と下がる

 

(先程まで互角に戦ってたはず…!なのに…この違いはなんだ!?)

 

「グルゥウウウゥウウァァァァァァァァアア!!」

 

ブロリーの雄叫びをあがった瞬間、ターレスはブロリーに自分の出せる最大威力のエネルギー弾を何度も撃ち放つ

 

「ダダダダダダダダッ!!!」

 

あたりに煙が立ち、その場にいる誰もがブロリーの姿が見えなくなった

 

「はぁ…はぁ…!」

 

ターレスは息を切らし、ブロリーの攻撃に備える

 

「轟くん!ブロリーくんを止めなきゃ!」

 

「分かってる!でも…どうやって止める!?」

 

轟と緑谷はいかったブロリーの恐ろしさをその身で体験している

 

だからこそその場を動けない

 

USJ手は比べ物にならない程のオーラが緑谷達に纏わりついて足が動かないのだ

 

「……出てこいッ!!ブロリー!!出てこなければお前の仲間をここで殺」

 

ターレスが叫んだその時、地面の中からブロリーが飛び出しターレスを蹴り飛ばす

 

「ぐぁっう!!?」

 

「グガァアアアアア!!」

 

ブロリーは吹き飛んだターレスの首を掴むとビルに押し付け、そのまま動き始める

 

「ぐぁああああああああ!!」

 

ターレスが苦痛の悲鳴をあげるがブロリーはそんなターレスの顔を何度も何度も殴り地面にめり込ませる

 

そして空に飛び上がりエネルギー弾を放ち続ける

 

ターレスは地面にどんどんめり込んでいき、やがて痙攣し始める

 

「ブロリー!落ち着け!!殺しちまうぞ!!」

 

「ブロリーくん!!」

 

緑谷達の必死の呼びかけもブロリーには届かない

 

「ウルゥウウアアアアアアアア!!」

 

トドメを指すと言わんばかりにブロリーはターレスの元へ急降下し拳を振り下ろそうとする

 

しかしターレスにあたる直前のところでブロリーの動きが止まった

 

《ブロリー!落ち着け!!》

 

「……ア…イ…ザワ?」

 

《今飯田に連絡もらった!ブロリー落ち着け!》

 

動けるようになった飯田が咄嗟にとった行動それは雄英にいる相澤への連絡だった

 

一か八かの賭けだったがギリギリ間に合い、なんとかブロリーの動きを止めることが出来た

 

「ブロリー、俺は大丈夫だ…だから止まってくれ」

 

轟がブロリーにそう伝えるとブロリーの逆だった髪が元に戻り、溢れ出る緑のオーラがブロリーの中へ引っ込み、ブロリーは倒れた

 

 

 

ブロリーが目を覚ますと目の前には知らない光景が広がっている

 

「…ここは?」

 

「ブロリーくん、目が覚めたようだね」

 

「…誰だ?」

 

「警察の者だよ。いいかい?君は個性を無断で使い、保須市の街を壊したんだ。君がやったということはバレてはいないが…それなりの罰は免れない」

 

「…罰…?」

 

「無断ではない。私が許可を出した」

 

病室を開けたのはサー・ナイトアイだ

 

「サー・ナイトアイ…」

 

「貴方何を言っているのかわかってるんですか!?」

 

「分かっていますとも。ブロリーにもしものことがあった場合、戦ってもいいと許可を出したのは私だ。処罰を下すなら私にしろ」

 

ナイトアイの申し付けにより、ブロリーは2週間の謹慎という軽罰で済んだ

 

だがサー・ナイトアイは3ヶ月もの間の活動禁止、教育免許剥奪、減給という重い結果となった

 

ブロリーの殆どの罪をサー・ナイトアイが被ったのだ

 

「サー・ナイトアイ…ごめんなさい…」

 

サー・ナイトアイがブロリーの頭を撫で落ち着かせる

 

「謝らなくていい…ブロリー、お前がターレスを止めなければバブルガールや保須市の人々は死んでいた」

 

そして一呼吸を置いてサー・ナイトアイは再び話し始める

 

「……ブロリー、私は君の未来を見た。きっと近いうちに君は巨悪と戦うことになる…そのためにも君という"光"を失う訳には行かないんだよ」

 

「光…?」

 

「そう、光…君はオールマイトのような眩い光になる。だが…君の力は強すぎて真の力を制御できていないんだ。だからその力を制御出来るように雄英高校でしっかりと学ぶんだ。いいね?」

 

「約束する。あの力を制御出来るようになる」

 

ブロリーはサー・ナイトアイの手を握り約束した

 

「ブロリーくん!!怪我は!?もう大丈夫なの!?」

 

「これ、お見舞いの品!ブロリーくんぶどう好きだろ!分かるんだよねー!」

 

「バブルガール…ミリオ先輩…あと好きな果物は桃…」

 

「だと思ったよね!!!」

 

「怪我は大丈夫。もう治った」

 

ブロリーはベットから降りて包帯を外し始める

 

「あ、だめだよ!お医者さんの話を聞かな…い…と…」

 

バブルガールはブロリーの包帯の下にはおびただしい数のキズがあると思っていた

 

しかし、ブロリーの包帯の下には傷はほとんどふさがっており傷という傷はひとつもなかった

 

「嘘…ほとんど塞がってる…」

 

「君の個性って再生能力もあるのかい?」

 

「わからない。でも昔から直ぐに怪我は治る」

 

「謎の多い個性だ…」

 

翌日、ブロリーは退院したが雄英には戻れないのでしばらくの間ミッドナイトの部屋に泊まることになった

 

 

 

 

 


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