巨悪が作った破壊の悪魔はヒーローを目指す   作:鉄仮面さん

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今回は上鳴くん達との出会いを書きました!

それと映画ブロリー小説版を読んでもう一度見たくなってきました……


ブロリー、街へ行く

雄英七不思議調査から4日後

 

「ヤオモモー!今日さ!耳郎と上鳴と葉隠とスタバに行くんだけど一緒に行かない?」

 

「すみませんが今日は約束が入っているのでやめておきます」

 

「そっかー」

 

八百万はそう言って教室を後にする

 

「なんかヤオモモ最近忙しそうだね」

 

「もしかして…彼氏!?」

 

葉隠が放った言葉に耳郎と芦戸が驚く

 

「「えぇ!?」」

 

「だってさー!いつも笑顔でどこか行くんだよ?」

 

「た、たしかに…」

 

「そう考えたら……」

 

ここで女子3人はニヤリと笑う

 

「「「ヤオモモを尾行しよう!」」」

 

そしてヤオモモの後をつけていると上鳴と切島が話しかけてくる

 

「おっ?お前ら何してんの?」

 

「あ!上鳴!切島!!実はね…!!」

 

芦戸は上鳴と切島に八百万が放課後になると楽しそうな顔で何処かに行くので彼氏が出来たのではないか…ということを説明した

 

「ほほぉう…それは気になる…!!」

 

「おい!やめろよ!尾行なんて漢らしくねぇ!!」

 

「女でーす!」と芦戸

 

「右に同じく」と耳郎

 

「左に同じく!!」と葉隠

 

「電子でーす!」と上鳴

 

「「「「おい」」」」

 

「切島、これは八百万のためでもあるんだぜ…?」

 

「え…?」

 

上鳴は切島と肩を組み廊下の隅に連れて行く

 

「八百万、スタイルいいだろ?それ狙いできてるやつかもしれねぇじゃねぇか!そういう時は俺たちが止めてやるんだよ…!!」

 

「な、なるほど…」

 

(((それで納得しちゃうのかよ)))と思う女子3人

 

「そういうことなら…俺もついていくぜ」

 

「切島が仲間に加わった!」

 

(((チョロいよ切島くん…)))

 

なんだかんだ5人で行動することになり、八百万を尾行するが特に変わった点はなくすんなりと玄関を出て行ってしまった

 

「ねぇ?本当に彼氏いるのかな?」

 

「なんかいない気がしてきた……」

 

「ん!?ねぇねぇ!あれって…雄英七不思議の"幽霊の出る廃校舎"じゃない!?」

 

葉隠がそう言い、指を指す

 

その方向をみんなで見ると確かに廃校舎があった

 

「尾行に夢中になりすぎて気づかなかった…!!」

 

「なんでモモはまた廃校舎に!?」

 

「まさか…幽霊に…」

 

「おいバカなこというなって……あれっ?切島は?」

 

「切島ならあんたの後ろに…あれ?本当にいない…」

 

みんなが周りを見渡すと廃校舎の前に切島がいた

 

「あいつ何してんの!?」

 

「き、切島!!早く戻って来いって!!」

 

上鳴が小声で呼ぶが切島は廃校舎の扉を開け中に入っていく

 

「ちょ…切島!!」

 

結局全員で廃校舎へ入り、切島と八百万を探す

 

「切島!!どこだ!!」

 

「ヤオモモー!?」

 

廃校舎の中で4人は叫ぶ

 

だが2人からは返事がない

 

「これって神隠しってやつなんじゃ…」

 

「嘘でしょ…」

 

「切島ーー!!!」

 

「お前たち、誰だ?」

 

「「「「ぎゃぁあああ!!」」」」

 

みんなは地面に尻餅をつき、そのままブロリーから離れる

 

「ブロリーさん?どうしたんですの?…皆さん!どうしてここに?」

 

「ヤオモモ!!」

 

「幽霊に連れてかれたんじゃ…」

 

「おっ!八百万!!」

 

すると二階の階段から切島が降りてきた

 

「切島さんもいらしたのですね」

 

「おう!…この人は…?」

 

「この人はブロリーさん。私たちと同じ1年生ですわ」

 

「よろしく」

 

ブロリーが頭をペコッと下げると座っている4人も頭下げる

 

「よ、よろしく…」

 

「ヤオモモはここで何を…?」

 

「4日前、ここでブロリーさんと出会いそれからここで一緒に勉強していますの。皆さんも一緒に勉強しませんか?」

 

「………」

 

「じゃあ…お言葉に甘えさせていただきます…」

 

葉隠がそう言い、全員で廃校舎の教室へ入って行った

 

 

 

〜それからしばらくして〜

 

「ブロリー、ここ何かわかる?」

 

「…ここは教科書をよく読めばわかる問題、ヒントはここだ」

 

ブロリーはそう言って耳郎の教科書に芯を出してない状態のペンで丸を書く

 

「ブロリーさんは凄いですわね、4日前までは私が教えていたのに…」

 

「八百万百の教え方が良かったおかげだ」

 

「ブロリーの個性って何?」

 

「俺の個性…詳しくはわからない…でも誰かに言われた気がするんだ…"破壊者"って」

 

「破壊者…?」

 

「こんな風にエネルギーの弾を出したり空を飛んだりできるんだ」

 

ブロリーは手のひらに緑色の弾を出す

 

「綺麗…」

 

触ろうとする葉隠だがブロリーは弾を消す

 

「触ったらダメだ…」

 

「えっ?」

 

「触ったら怪我する…危ない」

 

「えぇ!?」

 

「とんでもねぇ個性だな…」

 

「ブロリー!お前どこの科なんだ?」

 

「……まだどの科にも入ってない。でもヒーロー科に入る」

 

「どの科にも入ってない…?」

 

「あぁ。俺…みんなよりも学ぶのが遅かったから…編入する」

 

「そうだったんだ…」

 

「…ブロリー!もし同じ組みになったらよろしくな!」

 

切島がブロリーの前に手を出す

 

「……あぁ」

 

ブロリーは切島の手を強く握り笑いあった

 

すると教室の扉が開かれる

 

「ブロリー、約束していた携帯を取りに…ってなんでお前らがいる?」

 

「相澤先生!!」

 

「相澤、仕事終わったのか?」

 

「まぁな、昨日のうちに今日の分を終わらせておいたからさっさと行くぞ」

 

「なんで相澤先生がブロリーの携帯を…?」

 

「あー…ブロリーは雄英で保護してるんだ」

 

「相澤、言わなくていい。早く行こう」

 

ブロリーは相澤の話を遮り立ち上がる

 

「あぁ、すまない。お前らも帰れよ?」

 

「はーい」

 

相澤が扉を開けようとすると相澤の携帯がなる

 

「もしもし…はい…はい…わかりました」

 

「どうしたんすか?相澤先生?」

 

「救援要請が来た。ブロリー、悪いが携帯はまた今度になりそうだ」

 

「…わかった」

 

ブロリーはそう返事をしていたが顔はとても残念そうにしており落ち込んでいるように見えた

 

「相澤先生!!良かったら俺たち行きましょうか?」

 

「!!」

 

「取りに行くだけなんすよね?だったら場所案内してくれたら俺たちが付いて行きますよ!」

 

「困ってるなら助けなきゃね!」

 

「お前たち…」

 

相澤はそういうと小さな財布をブロリーに渡し校門までついていった

 

「いいか?必ず7時に帰ってくること。外で個性を使わないこと。何かされても殴らないこと」

 

「わかってる」

 

「ブロリーの私服のクセよ」

 

「the・猫好き!!って感じですわね」

 

「だって服のど真ん中に目のでっかい猫描いてあるよ?」

 

「ガンリキネコだ…」

 

「あと…あの毛皮はなんだろ…」

 

「私も気になって聞いてみたのですが教えてくれませんでしたわ」

 

「ブロリーが言いたくないなら無理やり聞かないでやろうぜ?」

 

「そうだね」

 

7人がそう話していると相澤先生が近づいてきた

 

「お前たちも気をつけろよ。あと…ありがとな」

 

「いえ!相澤先生にはお世話になってますので!!」

 

「それに私たちも用事あったしねー!スタバ!」

 

「すたば?」

 

「コーヒーとか飲むとこだよー!」

 

「コーヒー…か…」

 

ブロリーは携帯とコーヒーを楽しみにしみんなと街へ向かった

 

 

 

「ここが携帯ショップ……」

 

「男子たちはブロリーに付いてて!私たちはスタバに行くから後から来てねー!!」

 

「ブロリーさん。また後で」

 

「あぁ、また後で…」

 

ブロリー達は携帯ショップの中に早速入った

 

「携帯がいっぱいだ…」

 

「ブロリー!まず店員さんに携帯の受け取りに来たって言わねぇと!」

 

「そ、そうか…」

 

ブロリーは上鳴に言われた通りに店員さんに話しかける

 

「あの…携帯の受け取りに来た…ブロリーです」

 

「お待ちしておりました。店内で少しお待ちください」

 

店員はそう言って裏へ行く

 

「ブロリー!ケースとフィルムはこれがいいぜ!対衝撃!」

 

「おぉ…」

 

「何色にする?」

 

「……緑」

 

ブロリーと上鳴、切島が喋っていると店員の人から裏から出てきてブロリーを呼ぶ

 

「お待たせしました、ブロリーさん。こちらがあなたの携帯になります。お気をつけてお持ち帰りください」

 

「あ…ありがとう…ございます」

 

ブロリーは店員から携帯の箱の入った袋をもらい、ケースとフィルムを買って店の外へ出た

 

「ブロリー!やったな!」

 

「あぁ…!」

 

「設定とかも教えるから女子達と合流しようぜ!」

 

「すたば…だったか?」

 

「あぁ!スタバは確かこの先に右に行ったらあるよな?」

 

「おう!何度か行ったことあるからもう覚えてるぜ!ブロリー!俺らについて来い!」

 

「わかった」

 

ブロリーは携帯を大切に抱えて持ちながら上鳴、切島についていった

 

 

 

 

 

「おっいた!おー…あれ?男達に囲まれてね?」

 

「本当だな…ナンパか?」

 

「なんぱ?」

 

「あーなんて言えばいいんだろな…知らない人に対して話しかけて…遊びに連れて行くこと?かな?」

 

「……八百万百達は困ってるか?」

 

「それは…困ってるだろうなぁ…」

 

「なら止めに行く」

 

「えっちょ!おわ!!?」

 

ブロリーは抱えていた携帯を上鳴に渡して八百万達の元へと向かった

 

 

 

 

〜ブロリーが男どもを追っ払う2分前〜

 

「ねぇ!私たち待ってる人いるから退いてよ!」

 

「そんなこと言わなでさぁ、俺らと一緒に遊ぼうぜ?」

 

「ベタなナンパの仕方だねぇ」

 

「ほらはやくいこ?切島達もう来てるかもしれないし…」

 

「いやいや!そんなのほっとけって!」

 

1人の男が八百万の腕を掴んだ瞬間、後ろの二人が空に浮く

 

「うぉ!?」

 

「ちょちょ!!なんだよ!!離せ!!」

 

みんなが顔を上げるとそこには2人の男を持ち上げたブロリーがいた

 

「「「ブロリー!」」」

 

「ブロリーさん!」

 

「八百万百達が嫌がってる、離れろ」

 

ブロリーの鋭い眼が八百万の手を掴んでいる男を震え上がらせる

 

「は、はい。す、すみませんでした!!」

 

男はそういうと全速力で立ち去った

 

「「お、俺たちも降ろしてくれぇえ!!」」

 

「……すまない。今降ろす」

 

ブロリーは2人をそっと降ろすと2人は全速力で逃げた男を追いかけていった

 

「ブロリーさん。携帯買えたのですね!」

 

「あぁ、上鳴に持ってもらった。大丈夫だったか?」

 

「うん!ありがとうね!ブロリー!」

 

「はいこれ!男子達のコーヒー!」

 

葉隠が1人ずつにコーヒーの入った袋を渡す

 

「コーヒー…」

 

「見たことあるよね?」

 

「ある…ショクインシツで相澤と山田がよく飲んでる」

 

「山田…?」

 

「山田だ」

 

ブロリーは袋からコーヒーを出し蓋を開け飲む

 

「どうです?美味しいですか?」

 

「………苦い」

 

「コーヒーですもの」

 

「匂いで薄々気づいてたが…こんなに苦いなんて思ってなかった…」

 

そう言いつつもブロリーはコーヒーを飲み干した

 

「ごちそうさまでした」

 

「よしゃ!ブロリー!携帯の設定の仕方とか色々教えてやるよ!」

 

「ありがとう」

 

そして全員でスタバに入り、ブロリーに携帯の使い方を教え連絡先、ラインを交換してそれぞれ帰宅した

 

 

 

 

PM 10:45

 

『YO!ブロリー!はじめてのスマホはどうだ!?』

 

「……山田、どうやるんだ?」

 

『ん?何が?』

 

「今日、友達がたくさんできた。それで携帯を取りに行く時もついてきてもらった……だからメールでありがとうって送りたいんだ。でも…どうやって送る?」

 

『oh…それは一大事だな!まず送りたい奴のアイコンをタップしてみ?』

 

「あいこんをたっぷ…」

 

ブロリーは大きな手で携帯の画面を触る

 

『そこでだな…』

 

 

 

 

 

 

八百万side

 

「……いけません、もうこんな時間…そろそろ寝ないといけませんわね」

 

八百万が机の電気を消しベッドに入ろうとした瞬間、扉がノックされる

 

「百お嬢様、携帯にメッセージが届いております」

 

「…?誰からでしょう…こんな夜遅くに…」

 

八百万は扉を開け、執事のお爺さんに携帯をもらいラインを開く

 

するとそこにはブロリーからのメッセージ

 

"今日ありがとう、また明日"

 

と、書いてあった

 

「まぁ!!」

 

八百万はとても嬉しくなり執事に携帯を返し、部屋の電気を消して明日のことを考えながら眠りについた

 

 

だが八百万は知らない

 

ブロリーはこのメッセージを送るのに

 

 

 

 

20分近くかかっていたことを

 

 

「やっと送れた…」

 

『これも練習あるのみだ!頑張れブロリー!!』

 

「あぁ…!!」

 

『残り6人だろ!?頑張れー!!!』

 

この後、なんとか感謝のメッセージを送り終わったブロリーは相澤に携帯を預けてようやく眠りについたのであった




次のお話からUSJ編!

そしてお気に入り登録をしてくれた方が100人を突破していました!!

ありがとうございます!これからも頑張ります!!


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