剣キチIF 感度3000倍の世界をパンツを脱がない流派で生き抜く   作:アキ山

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 大変、お待たせしました。

 何とか21話完成です。

 今回の話は何度も書き直しを繰り返した結果、こう相成りました。

 割と筆者も予期しない方向に動いてますが、お付き合いいただければと。


日記21冊目

 魂魄転写。

 

 それは前世の上海において、電脳刑法における最大の禁忌とされる外法だ。

 

 この術式を簡単に説明するならば、人間の脳内に蓄えられている情報信号を搾り出し、ガイノイドの有機メモリを始めとした記録媒体へ転写・保存する一連の工程を指す。

 

 禁忌とされたのは人間を構成する情報をコピーする事が倫理上大きな問題がある事に加え、同研究の旗手を担っていた『左道鉗子』の悪名を持つ脳医学博士謝逸達(ツェ・イーター)が確立した方法に問題があった為だ。

 

 初期の魂魄転写技術では人間の脳内から情報を引き出す際、精神に当たる部分を抽出しようとすると信号にノイズが混じるという問題点があった。

 

 これに対して謝が見出した解決策は、被験者の痛覚に過度の刺激を加える事で精神コードをノイズ無く抽出・転送するというものだった。

 

 確かに奴の纏めあげたマニュアル通りに作業を行えば、精神部分の情報ノイズを大きく抑える事が可能である。

 

 しかし、痛覚神経を刺激し続ける事は実質的に拷問を行っているのと変らない。

 

 当時の記録では被験者の中に施術に耐えられた者は居らず、全員が発狂もしくは廃人化するという結果となったそうだ。

 

 さらには100%転写すれば脳細胞の最期の一片に至るまでが壊死し、転写元の人間は死に至るという悪夢のような現象まで発生した。

 

 生体である脳組織やガイノイドに用いられていた有機メモリなどに区別なく、個人を形成する情報を全て引き出すと記憶媒体は高熱を発して死滅する原因不明の異常事態。

 

 後に『脱魂燃焼(レイス・バーン)』と名付けられたこの怪異も、当時の学会の権威達が魂魄転写を異端とする事の後を押した。

 

 「魂は唯一無二のもの。『魂魄転写』ならびに『脱魂燃焼(レイス・バーン)』は研究自体が禁忌であり、ただ〝神の摂理〟という戒句だけで事足れり」

 

 学会の重鎮たちは遅まきながらに気付いた己が罪深さをこの見解に込め、同時に戒めとしたのだ。

 

 しかし、人間の欲望というモノはその程度では止まる事は無い。

 

 魂の完全解明。

 

 それに魅せられた謝を始めとする電脳神経学者達は、今まで得た全ての栄誉に背を向けて活動の場をアンダーグラウンドに移した。

 

 そして法の頸木から脱した奴等は『肉体からの完全開放』『不老不死の可能性』という甘言で資産家から援助を引き出し、思うが儘に研究を再開したのだ。

 

 その結果、数限りない弱者の犠牲を代償に魂魄転写の研究は大きく前進する事となった。

 

 それが思わぬ方向に作用したのが性処理用アンドロイド『ガイノイド』を扱う風俗を始めとした性産業だった。

 

 有機メモリに人間の脳内情報を転写された非合法ガイノイドは、プログラム演算では表現できない人間味を醸し出すようになる。

 

 それが『ドールマニア』と呼ばれるガイノイドにしか欲情しない一部の性倒錯者からの絶大な人気を得る事になり、ブラックマーケットでは法外な価格で取引されるようになっていた。

 

 結果、瞬く間に新たな犯罪市場が形成される事となり、人買いや誘拐によってさらに多くの者が闇医者たちのラボに消える事となった。

 

 また、ホームレスやストリートチルドレンなどの社会的弱者の中には、脳内情報を100%引き出さねば死なないのを幸いと、貧窮から脱するため自ら脳細胞を切り売りするような者まで出る始末だ。

 

 当然、この流れに黒社会の大手であった青雲幇が乗らないわけがない。

 

 とはいえ、当時頂点に座していた(レイ)寨主(さいしゅ)は義侠として名高い漢だ。

 

 弱者を食い物にするようなシノギに手を染めている事を知られれば、粛清の刃が降ってくるのは目に見えていた。

 

 そこで下の幹部達は使えなくなったり見込みがない暗殺者候補の子供やストリートチルドレン、性病で余命いくばくもない娼婦などから脳内情報を引き出して売りに出すようになった。

 

 無関係な堅気衆ならともかく、組織の最下層構成員がどうなったかなどトップに報告が行くなどありえない。

 

 巨大となった幇自体が寨主の目を欺く隠れ蓑になったのだ。

 

 当時から組織の底辺だった俺も、人手不足の関係から何度か手伝いに借り出された事がある。

 

 しかし、あれは今思いだしても胸糞が悪くなる。

 

 頸椎と脊椎に太い針を打たれ、効率よく情報信号を抽出するために電気で痛覚神経を刺激される者。

 

 仰向けに拘束され、足の先から徐々に餓えたネズミの群れに喰われている者。

 

 中でも悲惨だったのは、年端のいかない少女達が沢山の浮浪者に強姦されている光景だった。

 

 受け入れる側が裂けて血に塗れていても、気にする事なく腰を振るのを止めないゲス共。

 

 最初は苦痛と絶望で悲鳴を上げていたのに、途中からは死人のような顔で為すがままにされる少女たち。

 

『レイプというのは魂魄転写を行うにあたって、最も理想的な状態を作り出す方法の一つだ。ああやって他者に徹底的に道具として扱われる事は、精神的に強大なストレスを与えると同時に思考や自我の停止を促す。被験者自身が心から自分は道具であると認識する事が、情報抽出に良い影響を及ぼしていると私は考えるのだよ』

 

 その様子をまるで昆虫同士の交尾を見るかのように冷たい目で見ていた謝の言葉。

 

 そして己のすべてを引きずり出され、脱魂燃焼によって沸騰した脳を七孔から漏らす犠牲者の断末魔は、未だに忘れられない。 

 

 前世も今生も外道商売に手を染めている俺が言う言葉じゃないが、あれだけはダメだ。

 

 魂魄転写は人間の触れてはいけない場所を無遠慮に踏みにじる悪行なのだ。

 

 だからこそ俺は銀零に、そしてあの子に魂魄転写を薦めた者に激しい怒りを覚えた。

 

 それと同時に大きな危惧も抱いている。

 

 魔界の技術や魔術に拠る事無く、科学のみで魂の領域に手を掛ける外法。

 

 この方法が今の世界に広まれば、どれだけの惨事が行われるかなど想像もつかない。

 

 仮に痛覚を刺激するという工程を魔界技術で快楽に変換した場合、魂魄転写のネックは克服されたことになる。

 

 そうなれば、後はどうなるかなど想像に難くない。

 

 自身を構成するすべての脳内情報を外部保存し、受け皿としてクローンやガイノイドを大量に生み出すことで個人を無限にバックアップする。

 

 これは先の寄生虫事件でグリム・デリックが行おうとした歪な不死と同じだ。

 

 現状、この世界は電脳に対する技術は前世よりも大幅に遅れてはいる。

 

 しかし米連のサイボーグという人体の機械化が実用化されている以上、切っ掛けがあれば電脳方面もあの上海に追いつくのはそう難しい事ではあるまい。

 

 だからこそ、その雛形になるであろう白いドローンは何としても斬らねばならない。

 

「答えろ銀零。お前に魂魄転写の事を教えたのは誰だ!」

 

 いつもとは全く違う詰問の声を受けても銀零の表情は動かない。

 

「兄さまはどうしておこっているの? こんぱくてんしゃは好きな人とずっといっしょにいられる魔法なんだよ」

 

 良いように言いくるめられているのだろう、銀零は何の疑問も持たずに悍ましい事を口にする。

 

 その様に思わず涙が零れそうになるのを、俺は歯を食いしばって耐えた。

 

「……銀零、それは違う。お前も知ってるだろうけど、アンちゃんは人殺しや酷い事をいっぱいやってきた。だとしても、踏み越えたらいけない一線っていうのがある。魂魄転写はそれを踏み越える行為なんだ。絶対にやったらいけないんだよ」 

 

「ぎんれいがこんぱくてんしゃ止めたら、兄さまももう危ないところにはいかない?」

 

 不意に紡がれた銀嶺の言葉に、俺は二の句を継げる事が出来なかった。

 

「このまえ、はたちになったらぎんれいを兄さまのお嫁さんにしてくれるって言ってたよね。けど、あの後ぎんれいは思ったの。あぶない事ばかりしている兄さまは、ぎんれいがはたちになる前に死んじゃうかもしれないって」

 

「それは……」

 

「しってるよ、おしごとなんでしょ。でも、ぎんれいは怖いの。兄さまが帰って来なかったらどうしよう、兄さまに会えなくなったらどうしよう、兄さまが死んじゃったらどうしよう。兄さまがおしごとに行くたびにずっと考えるの。ずっとずっとこわいの」 

 

 琥珀と蒼の瞳から涙を零す銀零。

 

 あの子の口から出た言葉は俺の胸にしたたかに突き刺さった。

 

 たしかに銀零の言う通りだ。

 

 ウチの家業を思えば、いつ何時命を落とすか分からない。

 

 そんなヤクザな商売を続けていては、あの子が不安を抱えるのは至極当然の事だ。

 

 幼いころからそういう物だと教えておけば、ある程度の耐性は付いたのだろう。

 

 しかし、銀零にはいつかふうまを出て普通に生きてほしいと願っていた俺は、あの子が裏の常識に染まるのを良しとしなかったのだ。

 

 まさかそれが裏目に出るとは、自業自得とはいえ全く笑えん。

 

「だから、魂魄転写なんて方法に手を出そうというのか?」

 

「そうすれば兄さまとずっといっしょにいられるって……」

 

 こちらの問いかけにコクリと頷く銀零。

 

 先ほどよりも言葉に勢いがないのは、また聞きの情報な為に銀零本人も確証を持てない為からだろう。

 

 俯きながら何かに耐えるようにスカートのすそを握りしめるあの子の姿を見ながらも、俺は自身の眉根に皺が寄るのを止められなかった。

 

 銀零に魂魄転写の事を吹き込んだのが何者かは分からない。

 

 だが銀零のいう通りなら、あのドローンに搭載されたメモリ媒体に俺とあの子の脳内情報信号を保存するという事になる。

 

 しかし、それが一緒にいるという事になるだろうか?

 

 魂魄などとオカルト染みた言い方をしているが、抽出された脳内信号はただのデータでしかない。

 

 ご丁寧にフォルダに分けて保存されるなら兎も角、そのまま叩き込まれたとすれば俺と銀零のデータがごちゃ混ぜになって原型を留めないのではなかろうか。

 

 仮に都合よく分かれて保存されたとしても、データとなった脳内情報が肉体から切り離されても自我を持って活動を続けられるとは思えない。

 

 また、情報信号は記録媒体の中でしか存在できない代物である。

 

 他者の手によって適正に保管されていたとしても、媒体の寿命が来れば消える以外に道はない。

 

 そんな物が永遠を騙るなど片腹痛い。

 

 別の媒体に移動させるにも、『脱魂燃焼(レイス・バーン)』の問題がある以上は一人分のデータしか救えないだろうし。

 

 それ以前に銀零はどうやって魂魄転写を行うつもりなのか?

 

 さっきも上げたが前世の上海と現世では電脳技術に隔絶した差がある。

 

 この世界には専用の施設はおろか、脳神経へ直結させる電脳インターフェイスすら存在しないのだ。

 

 これでは情報信号を抽出することですら、夢のまた夢ではないか。

 

 考えれば考えるほどにツッコミどころ満載なのだが、都合のいい魂魄転写の知識を教え込まれた銀零に気づけと言うのは酷な話か。

 

「銀零。お前は魂魄転写がどういうものか、知っているのか?」

 

「……兄さまとぎんれいがずっといっしょになれる魔法?」

 

 ……相手は8歳のお子様だ、説明されても理解度はこんなもんだろう。

 

「簡単に言えば、脳に電極を刺してその人を形作る情報を抜き取るんだよ。で、情報を綺麗に抜き取ろうと思ったら、持ち主に気が狂うほどの痛みを与えないといけないんだ。だから魔法は魔法でも、もの凄く悪い魔法という事になる。───銀零はそんな魔法を自分やアンちゃんに掛けたいのか?」

 

「だいじょうぶ。ぎんれいは研究所で痛いのになれてる。兄さまもぎんれいとずっと一緒にいられるのなら、がまんしてくれるよね?」

 

 ノーサンキューだよ、馬鹿野郎。

 

「ぎんれいにこの魔法をおしえてくれたのはるいり。るいりはね、あの子の兄さまとずっといっしょにいられるようになったんだ。だから、ぎんれいと兄さまもきっと大丈夫」

 

 銀零の物言いに俺は思わず口元を抑えた。

 

 るいりとは、恐らくは孔瑞麗(コン・ルイリー)の事だろう。

 

 それはつまり、俺の夢に出てきた濤羅(タオロー)兄ィは魂魄転写によって引き出され、妹の魂とごちゃ混ぜにされていたという事だ。

 

 クソッタレ、あの人は俺みたいなクズと違って義に厚い本当の侠者だったんだぞ。

 

 そんな救いのない死に方をする理由なんてどこにも無かったろうに。

 

「ぎんれい、がまんするつもりだったんだよ」

 

 ギラギラと光る双眸を向けながら銀零は笑う。

 

 いつもなら癒しになるその顔も今ではただただ悍ましいとしか思えない。

 

「兄さまとけっこんしきしてお嫁さんになって、そのあと二人でしろがねの中に入るつもりだったの。だから、はたちになるまでは待つつもりだったのに────」

 

 そう言葉を切ると、銀零の瞳が急速に濁り始めた。

 

 汚泥を混ぜたようなその目は、あいつの中にある俺への狂愛の象徴を思わせる。

 

「しろがねをこわそうとするのなら、もう待たなくてもいいよね」 

 

 言葉と共にドローンの頭に手を置いた銀零は、いつもの舌足らずな声からは想像も付かないほどに流暢に言葉を紡ぎだした。

 

「鬼に遭うては鬼を斬る」

 

 まるで呪のような声と共に、甲高い音を立てて微細な欠片へと分解するドローン。

 

 そして無数の欠片が纏わり付く様に浮遊する中、銀零は再び口を開く。

 

「仏に遭うては仏を斬る」

 

 無一物を引用したかのような一文。

 

 それを紡ぎ終えると、銀零はこちらに掌を向けて気炎を吐いた

 

「劔冑の理、ここにあり!」

 

 呪と同時に視界を焼く閃光と耳を劈く金属が合わさる音。

 

 視覚と聴覚が塞がれる中、唐突に『意』を感じた俺は迷うことなくベランダの方へと身を投げた。

 

 黒に染まった視界の中、肩口に衝撃を感じた後で金属音から解放された耳はガラスが砕ける甲高い音を捉える。

 

 そして次に来るのは爆音と背中を押す風、さらには重力のくびきから解き放たれたような浮遊感だ。

 

 俺達の部屋は官舎の5階だったから、このままだと高確率で転落死。

 

 良くて半身不随コースだろう。

 

 もっとも、それは普通の人間の話だ。

 

 グルグルと回る平衡感覚の中、深い呼気と共に俺は内勁を練り上げる。

 

 こういう時、鍛錬というのは便利なものだ。

 

 どんな心境だろうと身体に叩き込んだ事を忠実に行ってくれるのだから。

 

 練り上げた勁で軽功術を発動させた俺は、触覚によって捉えた周囲に散らばるガラス片を足場にして地面へと降り立った。

 

 ようやく像を映すようになった目を自身が飛び出した部屋へと向けると、そこには奇妙な物が宙を浮いていた。

 

 成人ほどの大きさで女性のようなフォルムをした白銀の甲冑。

 

 大きな特徴は尻の辺りに蜂や蟻を思わせる腹が付いている事か。

 

「パワードスーツだと?」 

 

 予想外な代物の登場に俺は我知らず眉根を寄せる。

 

 人間が装着する形の機械式強化外骨格、俗にいうパワードスーツは数年前から米連で導入されている。

 

 しかし、それが花形を飾っていたのは過去の話。

 

 サイバネ兵士が本格導入された事により、米連内の研究開発の主流はサイボーグへと移行したのだ。

 

 その際に米連内でどのような動きがあったのかは知らないが、パワードスーツは初期の重装甲型が数十機ロールアウトされるのを打ち止めに新型の開発などされていないはずだ。

 

 ましてや空戦可能な代物などサイバネ兵士ですら到達していない代物なのだ。

 

 少なくとも、あれはこの世界の代物ではない。

 

 魂魄転写の受け皿となり得ることを思えば、前世において作成された代物か?

 

 だとしても、いったいどうやってここに持ち込んだのか?

 

「ていこーしないでね、兄さま。ぎんれいは兄さまとずっといっしょにいたいの」

 

 まるで金を摺り合わすような雑音と共に銀零の声がする。

 

 あの白い甲冑からは殺意は感じない。

 

 代わりに放っているのはむせ返るほどの害意。

 

 この感じからすると、必要だと思えばあいつは俺の手足も躊躇なく引き千切るだろう。

 

 細く鋭い、刺すような呼気。

 

 同時に鯉口を開けた鞘から除く刃は、春の日差しを受けたにも拘らず凍るような照り返しを放つ。

 

 息を吐き出す度、刀身が鞘を走る度。

 

 迷いが、悩みが、逡巡が消えていく。

 

 親しい人間に刃を向けるのを戸惑っていたが、そんな物は今更だ。

 

 あの上海で俺はどれだけの知人や友人を斬った?

 

 世話になった恩人、魔が差して組織を裏切った先達、同じ地獄を潜り抜けてきた同門、義兄弟の契りを交わした友人。

 

 命令があれば眉一つ動かさずに全てを斬ってきたじゃないか。

 

 今回だって同じだ。

 

 こちらに武器を向けてきた以上、躊躇する必要なんてない。  

 

 考えを巡らせていると、鈴の音のような音を最後に切っ先は解放された。

 

 同時に俺を塞き止めていた枷も綺麗さっぱり消え去っている。

 

 大事な妹だった。

 

 片方とはいえ血がつながった家族だから、あの子が独り立ちするまで親代わりとして面倒を見ようと思った。

 

 あの子への情はまったく薄れていないのに、露になった刀身に目を走らせただけで全てが「だった」になっている。

 

 ────ああ、畜生。

 

 やっぱり、俺はクズ野郎だ。




 読んでくださってありがとうございます。

 今回、何度もリテイクを繰り返した理由は、なんとか銀零を救済しようと頑張ってみたからでした。

 しかし、どう書いても違和感しか残らず、結局こういう流れになった次第です。

 さて、次回は若様にとって分水嶺となるでしょう。

 私も気合を入れて書きたいと思います。

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