剣キチIF 感度3000倍の世界をパンツを脱がない流派で生き抜く   作:アキ山

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 お待たせしました、今回は以前にやってみたい書いた小ネタ。

 若様3歳を剣キチにしたバージョンです。

 容量の関係で前後編になってしまいましたが、早めに書き上げたいと思うのでよろしくお願いします。

 五車祭ガチャですが、石全てつぎ込んで来たのは何とマダム(蛇)でした。

 書いたら出る法則がここで適応されるとは……サヨウナラ時子姉(涙)


【ネタ】AD2068・剣キチ版(前編)

 意識がはっきりした時、眼に飛び込んできたのは紅蓮の炎だった。

 

 数歩歩けば触れられる程に炎が近いにも関わらずさほど熱気を感じないのは、16年とはいえ記憶と経験が叩き込まれた反動から脳の働きが鈍っている所為だろう。

 

 ともかく勝手知ったる我が家が火の海なのだ、異常事態なのは間違いない。

 

 鉛が入っているかのように重い頭に喝を入れるべく手を持ち上げれば、眼に入るのは小さな幼児の掌。

 

 そういえば今の身体は3歳だった。

 

 思わず漏れた舌打ちを合図とするかのように五感の靄が晴れると、次に耳に入ってくるのは火の粉が爆ぜる音と鋼刃が噛み合う甲高い響き。

 

 そして前世で嗅ぎ慣れた人間の焼ける匂いだ。

 

「その小僧を渡せ!」

 

「若様は渡さぬ!!」

 

 眼前で激しく刃を打ち合う忍び装束の男と仮面のくノ一。

 

 その姿に漸く俺は自分が何者かを思い出した。

 

 そう、今の俺は青雲幇で使い捨ての凶手をしていた小僧ではない。

 

 ふうま忍軍次期頭領、ふうま小太郎だ。

 

 己というものが定まれば、認識という意味で視界は開けてくる。

 

 眼前で俺の首を狙っているのは対魔忍一派である井河の刺客、そしてこの身を護ってくれているのは世話役の一人である桔梗だ。

 

 ふうま衆でも手練れの一人として名を馳せる彼女は、ただのガキだった先ほどまでの俺を護って獅子奮迅の活躍を見せていたのだろう。

 

 部屋のあちこちに転がる炎に包まれた躯がその証拠だ。

 

 しかし、その代価はけっして安いモノではない。

 

 漂う血の匂いと動きのぎこちなさを見るに、彼女も浅くない傷を負っているようだ。

 

 負傷に戦場は灼熱の火災現場、さらには相手が熱に耐性がある火遁使いときた。

 

 はっきり言って現状では桔梗には万に一つも勝ち目は無い。

 

 それは歴戦の勇士である彼女も理解しているはずだ。

 

 それでもなお俺の前から退かないのは、この場で命を捨てる覚悟を固めているからだろう。

 

 彼女の献身には言葉も無いが、生憎と護られるだけってのは性に合わない。

 

 素早く周囲に目を走らせた俺は、手の届く範囲に火に巻かれていない忍者刀がある事に気付いた。

 

 刺客に気付かれないよう手に取り、素早く状態を確認する。

 

 刃渡りは太刀と小刀のおおよそ中間。

 

 成人が振るうには少々短いが、このちんちくりんの身体なら倭刀と同じ感覚で振るうことが出来るだろう。

 

 刀身の具合も及第点だ。

 

 次に調息を起点に練氣を試みる。

 

 氣は使われていなかった手足を走る三陰三陽十二経、そして全身にある654の経穴を通る事で自身を内力へと変化させる。

 

 氣の巡りを丁寧に制御するよう意識すれば、経絡を巡る内力は内勁へと昇華する。

 

 ここまでの工程は時間にして一秒足らず。

 

 前世とは比べるべくもないほどの有様だが、まだまだ発展前の肉体である事を鑑みれば上出来だ。

 

 集中していた意識を戻せば、打ち合いに競り負けて体勢を崩した桔梗に凶刃を放とうとしてる刺客の姿が。

 

 その光景を視界が捉えると俺の身体は思考より先に畳を蹴っていた。

 

 内勁による強化によってソフビのおもちゃ同様の重さになった忍者刀を手に、軽身功によって風の如き速度を得た俺は桔梗と刺客の間に割って入る。

 

「シッ!」

 

 呼気と共に放った銀閃は桔梗の胸に食らいつかんとした炎を宿す刃に絡みつくと、誘い釣り上げる事で打ち手の意図せぬ方向へと流し、その切っ先を空振らせる。

 

 これこそが戴天流剣法が一手、波濤任櫂。

 

 『軽きを以て重きを凌ぎ、遅きを以て速きを制す』内家拳の神髄だ。

 

「なっ……」

 

 驚愕の声を漏らしたのは刺客か桔梗か。

 

 意に先んじて(ひるがえ)った刃は、宙を漂うような(たま)抜けた声などに頓着せず忍び頭巾に覆われた頭蓋をコメカミから両断する。

 

 半ばから頭部を失った男の身体が仰向けに倒れるのを視界の隅で確認した俺は、内心で安堵の息を吐いた。

 

 咄嗟に飛び出してしまったものの、幼児の身体が氣功術に耐えられるかどうかは未知数だったのだ。

 

 一歩踏み出した瞬間に脚の腱が切れて終わり、なんて醜態を晒さずに済んで本当に良かった。

 

「危なかったな。大丈夫か、桔梗」

 

 冷や汗を浮かべていた内面を押し隠して、俺は不敵な笑みと共に桔梗へと振り返る。

 

 ガキとはいえ主君が取り乱していたら、部下だって不安に駆られるだろうからな。

 

 安易に動揺しないのがデキる上司の秘訣だ。

 

「若様……今の動きは…………」

 

 俺の問いかけになんとも気の抜けた声を返す桔梗。

 

 いつもは冷静沈着な彼女がどんな顔をしているのか、ふうま衆が付ける鬼面の所為で見えないが残念だ。

 

「忍術に覚醒したお蔭だよ。まあ役目を終えちまったんで、右目はこの通り閉店のままだけどな」

 

「忍術に……。右目に関するなら邪眼なのでしょうが、役目を終えたとは?」

 

「ああ、それは───」

 

「若様っっっっ!!」

 

 説明しようとした瞬間、魂切るような声と共に飛び込んでくる小さな影。

 

 反射的に得物を構えた俺達だが、照り返しで赤く染まっているのは見慣れた顔。

 

 それは将来は俺の執事となる予定の異母姉、ふうま時子だった。

 

「姉上、無事だったか!」

 

「若様こそ、よくぞご無事で! 桔梗もよく若様を守り通してくれました」

 

「勿体ないお言葉です。それに最後の刺客を打倒したのは若様ですので」

 

 桔梗の言葉に驚きの表情でこちらを見る姉上。

 

 そこでようやく俺が段ビラを持っている事に気付いたらしい。

 

「若様、桔梗の言葉は誠でしょうか? それに、その刀は……」

 

「その話は後だ。それより井河の刺客がここまで攻めてきたという事は……親父殿は負けたんだな」

 

 俺が吐いた言葉は問いかけではなく確認だった。

 

 三歳児であるがゆえに小太郎の頭にある組織の情報は少ない。

 

 それでも親父がふうま衆を率いて体制派に反乱を起こした事は知っている。

 

 そんな中で敵の中核を担う井河の刺客がふうまの里まで攻め入っているという事実は、親父が討ち取られて戦況が残党狩りに移行したと考えるのが自然だ。

 

 ふうま軍が健在で井河に裏を掻かれたというケースも無いワケではないが、襲撃開始から相当な時間が経っているにも拘わらず援軍が来る気配がない事を思えば、その可能性は低いだろう。

 

「───おそらくは」

 

 俺の言葉に目を伏せながら答える姉上。

 

 小太郎の記憶の中でも一度顔を見せた程度の男だが、それでも一抹の寂しさを感じる程度の親子の情はあったようだ。

 

 しかし、親父殿が死んだとなれば感傷に浸る余裕などない。

 

「───そうか。なら親父殿の無事が確認されるまでは、ふうまの頭領は俺という事だな」

 

「はい、これより私は無く第一の臣となります。ですので、姉ではなく時子とお呼び下さい」

 

「……了解だ」 

 

 どこか厳しいながらも悲壮感を感じさせる姉……いや、時子の顔に俺は小さくため息を付く。

 

 状況が状況なので仕方が無いが、姉と呼べないのは少々残念ではある。

 

 前世じゃあ家族なんて上等なモノと縁が無かったからな。

 

「……ところでお館様、いったいどうされたのですか? 今までとはまるで様子が───」

 

「時子様。若様は忍術に目覚められたそうなのです」

 

「忍術に……」

 

 3歳児とかけ離れたこちらの態度に不審さ隠そうとしなかった時子だが、桔梗の言葉を受けて大粒の瞳をさらに丸くする。

 

 対魔忍の子が忍術に覚醒するのは5歳が平均と言われている。

 

 そこからすれば3歳で目覚めるというのはかなり優秀なのだろう。

 

 まあ、本当に目覚めていればの話だが。

 

「悪いが話はあとだ。なにせ────」

 

 そこで言葉を切ると、俺は足元に転がっていた苦無を拾い上げた。

 

 そして素早く時子の背後に廻ると同時に、部屋の出入り口にむけて手中の刃を投げ放つ。

 

 焼けた空気を裂いて飛ぶ黒刃は、狙いを違える事なく無粋な侵入者の目を深く穿った。

 

「うがぁっ!?」

 

「六郎!?」 

 

 出会い頭に襲い来た痛みと視界の喪失に悲鳴を上げる井河の刺客。

 

 仲間の負傷にその相方まで足を止める辺り、奴等もまだまだ甘い。

 

「迷惑な客の歓迎があるからな」

 

 両者の意識が顔に生えた苦無へ向いている隙に懐へ飛び込んだ俺は、踏み込みを震脚として白刃を一閃させる。

 

 身体が一回転する程の勢いで振り抜かれた刃は、込められた内勁の助力もあって刺客たちの下腹部を深く切り裂いた。

 

「あがぁぁぁぁぁっ!?」

 

「ぎぃああああああああああっ!?」

 

 血と臓物をまき散らし、その場に跪きながら悶絶する二人。

 

 中でもより苦痛を感じているのは相方を六郎と呼んだ女の方だ。

 

 勁を込めた下腹部への一撃。

 

 その真髄は肉体の損傷もさる事ながら、経絡における重要器官である丹田を破壊する事にある。

 

 ここがダメになると経絡の流れが大幅に狂う事に加えて、下半身に力が入らなくなるのだ。

 

 さらに女性の場合なら腸だけでなく子宮に卵巣という二つの重要器官に刃が通る為、肉体に与えるダメージはさらに増加する。

 

 この身体では相手の首から上を狙うには宙へ跳ばねばならない。

 

 軽身功があるとはいえ地上よりも機動力が落ちるリスクを思えば、一手余分に剣を振るってもこちらの方がいいだろう。

 

 スニーカーの靴底で畳の井草を逆立てながら遠心力を殺し、漸く刃が届く位置に落ちてきた首を刎ねようとしたところ、それより先に俺が投げたモノより大振りの苦無が奴等の額に突き刺さった。

 

 出所を見れば、厳しい表情のままこちらを見つめる時子の姿が。  

 

「お館様! 真っ先に敵へ突っ込んでいくとはどういうつもりですか!! 御身に何かあれば、ふうまは終わりなのですよ!?」 

 

「時子、お説教なら後にしてくれ。速く脱出しないと全員仲良くバーベキューになっちまう」

 

 言葉と同時に隣の部屋から轟音が響く。

 

 おそらくは屋根か何かが焼け落ちたのだろう。

 

 それを聞いた時子は先ほどまでの怒気を身の内に引っ込めた。

 

 まあ、こちらに向けられた視線が鋭いところを見るに、説教は落ち着いたら再開されるだろうが。

 

 それは後で考えるとして、今は兎にも角にも脱出が最優先だ。

 

 正直なところガキの身体でどこまでやれるか不安は尽きないが、こちらにはふうま有数の手練れである桔梗に加えて、天才の名を欲しい侭にして11歳で次期執事候補にまで上り詰めた時子がいる。

 

 この二人なら、ワリとヤバいところまで踏み込んでもフォローが効くはずだ。

 

「……そうですね。ここへ突入する前、守備隊の者に残存戦力の再編と防衛線の構築を命じています。まずは彼等と合流しましょう」

 

「ああ。里を脱出するにせよ反攻に出るにせよ、人手が無けりゃどうしようもないからな」

 

「では、私が先導いたします。若様と時子様は後からついてきてください」 

 

「傷の具合は大丈夫なのか?」

 

「御心配には及びません。若様が稼いでくださった時間を活かして応急手当を済ませてあります」

 

 そういってぐるぐると手を回して見せる桔梗。

 

 応急手当と言っても、この状況と短い時間では軟膏を刷り込んで止血するのが精々だろうに……。

 

「わかった。ただし、絶対に無理はしないでくれ。今は時子もいるし、俺だって戦えるんだからな」

 

「御意」

 

 俺が刺した釘に桔梗が真剣な表情で頷いたところで脱出開始である。

 

 部屋から出れば上等な床張りの廊下は紅蓮に染まる炎の回廊となっていた。

 

 ふうま宗家の住居だけあって基礎はしっかりしているらしく、すぐさま天井が崩れるなんて事はなさそうだ。

 

 肌を焼く熱気の中、絶えず気配を探りながら出口へ向けて駆けていく俺達。

 

 案の定というべきか道中に井河の火遁使いが潜んでいた。

 

 火炎耐性を活かして炎の中に身を隠していたようだが、気配の消し方があまりにも雑過ぎる。

 

 こちらが動いたら時子の怒りを買いそうだったので、居場所だけ教えて自慢の苦無の餌食になってもらった。

 

 こうして炎上する我が家から飛び出ると、俺を待っていたのは血で血を洗う忍の戦場だった。

 

 数で圧す井河勢に対して少数ながらも息の合った連携で凌ごうとするふうま衆。

 

 とはいえ護衛対象がある事が足枷となっているようで、ふうま衆が劣勢なのは簡単に見て取れた。

 

 ならば、新たな頭領がする事は決まっている。

 

 全速力で玄関から飛び出した俺は、その勢いを殺すことなく跳躍。

 

 そうして夜闇を舞う火の粉を足場に宙を駆けると、ウチの土遁使いに止めを刺しそうだった井河忍の頭蓋を鳳凰吼鳴で断ち割った。

 

「何奴ッッ!?」

 

 突如として頭部を両断された相棒に動揺を見せたものの、傍らにいたくノ一は未だ宙にある俺に向けて手を薙ぎ払う。

 

 最初に感じたのはこちらを害そうとする『意』。

 

 それを起点とするかのように大気が集まり、周囲のゴミを坂巻きながら凝固したそれは風の刃へとその身を変じる。

 

 ───なるほど。

 

 あれが忍術のプロセスか、なかなかに興味深い。

 

 しかし、こうも『意』を放っていては当たれと言う方が難しいだろう。

 

「劫の敵……ッ、死ねぇ!!」

 

 憎悪に塗れた言葉を号令に射出される不可視のギロチン、逆さまになった視界の隅でそれを捉えながら、俺は下方に思い切り手を突き出した。

 

 放った掌が向かう先にあるのは、燃え盛る宗家本宅から放たれ宙を漂う一欠片の灰。

 

 そこに手を叩きつけると、まるで地面を突き上げたかのように反動で俺の身体は大きく跳ね上がった。

 

 軽身功は重力のくびきを断ち、己が重さを零にする事に極意がある。

 

 内勁に満たされた今の身体は風船よりも軽い。

 

 ならば、三歳児の腕力で浮き上がるのに何の不思議があろう。

 

「なんだとぉっ!?」

 

 主が発した驚愕の声を伴って、不可視の刃が頭の下を通り過ぎる。

 

 その間に風遁使いの頭上を取った俺は、前転の勢いそのままに手にした切っ先で奴の頭頂部を穿つ。

 

 脳を串刺しにされ、鮮血を巻き上げながら人形のように倒れるくノ一。

 

 その死体から得物を抜き取ると、血に濡れた白刃を天に掲げて俺は声高に叫んだ。

 

「ふうま小太郎、見参!! 礼を言うぞ、ふうまの猛者たちよ! 皆の奮闘によって俺は屋敷から無事に脱出する事が出来た! しかも忍術に目覚めるオマケ付きでだ!!」

 

「若様、若様だ!」

 

「忍術に目覚めたと言っておるが真か?」

 

「何を疑う!? あの小さな体で伊賀者二人を瞬く間に倒して見せたではないか! あのようなマネ、術が無しで出来るものかよ!!」

 

「おお……若様は、ふうまの頭領は健在じゃ!!」

 

「井河など何する者ぞ! 今こそ新たなお館様に我等の力を見せる時!!」

 

 俺の叫びに呼応して、ふうま衆は次々と気炎を吐きながら立ち上がる。

 

 ダメージが軽微な者はもちろん、重傷を負った者や更には致命に近い傷を負った重篤な者まで。

 

 そう。

 

 俺が頭領として成すべき最初の仕事とは『ふうま』という組織の象徴として、臣下へ健在をアピールする事なのだ。

 

「あれがふうまの子倅か!」

 

「生意気に吠えておるが、それも飛んで火にいる夏の虫よ! 今夜一番の手柄首、儂が貰ってくれるわッ!!」

 

 夜闇を揺るがす(とき)の声の中、大目立ちした俺に向かって左右から忍び装束に身を包んだ巨漢が襲い掛かってくる。

 

 一人はハルバード、もう一人は斬馬刀とまったく忍んでいない武装を頭上に振り上げる男達。

 

 しかし奴等が手にした得物を振り下ろす事は無かった。

 

 それより早くコメカミに苦無が食らいつき、それに次いで野太い劫火が二人を舐め上げたからだ。

 

「者ども! お館様を討たせてはならぬ! お館様を護れ!!」

 

 甲高い時子の声に呼応して我先にと井河の軍勢に襲い掛かるふうま衆。

 

 その死兵と言ってもいいほどの気迫は、恩賞を皮算用していた井河に止められるものではない。

 

 俺を中心に一点突破された井河の包囲網は瞬く間に瓦解し、奴等は多くの戦死者を出した。

 

 一方、俺達ふうま勢は幾人かの軽傷者をだしたものの、不思議な事に死者は一人も出ていなかった。

 

 そんなある意味奇跡に近い突破を成し遂げた俺達は、宗家の邸宅から少し外れた山の中にある小屋へと辿り着いていた。

 

 ここは宗家由来の蔵の一つで、骸佐との遊び場として使っている場所だ。

 

「上手く包囲を突破する事ができましたが、これからどうするおつもりですか?」

 

 近場に生えた木の下に座り込みながら発した桔梗の問いに、時子は少しの思考の後に口を開く。

 

「ふうまの里を脱出し、お館様を落ち延びさせます」

 

「行く当てはあるのですか?」

 

 次に口を開いたのは火遁使いの一人、篝火だ。

 

「一つだけ。向こう側が受け入れてくれるかは賭けになりますが、上手く行けばお館様の身の安全は保障されるでしょう」

 

 どこか言葉を濁しながらの答えだが、他の者達から追及の声は上がらない。

 

「───我等は若様の血路を開けばよいのですな、この身に代えてでも」

 

「はい」

 

 土遁使いの岩丸の決意を含んだ言葉に迷う事無く頷く時子。

 

 だが一瞬だけだが彼女が痛ましそうに顔を歪めるのを、俺は見逃しやしなかった。

 

 というか、俺を置き去りにしてかなり冗談じゃない方向に話が進んでやがりますね、コノヤロウ。  

 

「おいおい、ふざけんなよ」

 

 というワケで、だれも反対の声を上げないのなら俺がブチ撒けるとしよう。

 

「お館様、何かご不満が?」

 

「ああ、不満だね。みんな揃って俺の財産をばら撒こうって魂胆が気に入らない」

 

 こちらの言葉に眉を顰める時子。

 

 視線を巡らせば、月夜に薄く照らされたふうま衆も似たような表情だ。

 

 そりゃあ、そうだろう。 

 

 さっきの話にはどこにも金目の物なんて出てきてなかったんだから。

 

「お館様。先代の遺産の話なら落ち着いてから───」

 

「んな下らないモンの話なんてしてねーよ。俺が言ってる財産ってのは、ここに集まってるふうま衆の事だ」

 

 俺がそう断言すると、ふうま衆から上がる騒めきが大きくなる。

 

「我等が、ですか?」

 

「そりゃあそうだろ。家のしがらみ、因習、縁。理由はそれぞれだろうが、皆はこんなクソガキの為に命張ってくれてるんだぞ。これ以上の財産なんて何処にあるよ」

 

 この身と入れ替わりお袋が死んで以来、俺を育ててくれたのは二車の当主夫妻とふうまの仲間達だった。

 

 桔梗と月影は勉学に追われていた時子の代わりに身の回りの世話をしてくれたし、交代で夜番に就いてくれている弥太と篝火には夜中に便所へ付き合ってもらった事もある。

 

 一人でつまらない時には岩丸が土遁を使って遊んでくれたし、夏になれば左近と右近が火遁で花火を上げてくれた。

 

 他にもここに集まった中には田んぼにハマった時に体を洗ってくれた近所の小母さんや、釣りの仕方を教えてくれた農家の小父さん。

 

 さらにはなんだかんだとオマケしてくれる駄菓子屋の婆ちゃんまでいるのだ。

 

 さんざっぱら世話になった人たちを捨て駒にして、一人生き残るなんざできる訳がない。

 

「若様……」

 

「だいたいな、俺だけ生き残らせてどうすんだ。何の後ろ盾もない三歳のガキを世間に放り出したところで、家の復興どころじゃねーだろうが。仮にそうして生き残ったところで、チンピラになって裏路地のドブ川で死体を晒すのが関の山だっつーの」

 

 ……なんか言ってる内にイライラしてきたぞ。

 

 命がけで逃がしてくれるのはありがたいが、それって要は後の事を全部俺に丸投げするって事じゃねーか。

 

 前世で嫌というほど思い知ったけどな、表だろうが裏だろうが何も持たない人間がホイホイ成り上がれるほど世の中甘くねーんだよ!

 

「勘違いすんなよ。宗家に生まれたから頭領なんじゃない、みんなが認めて支えてくれるから初めて頭領になれるんだ。お前らがいないのにふうまの再興もへったくれもあるかっ!」

 

 気持ちのままに言いたい放題言った後、立ち上がっていた事に気づいた俺は再び腰を下ろして鼻を鳴らした。

 

 うん、場の空気をぶっ壊した自覚は十二分にある。

 

 命がけの大仕事って感じにテンション上げてたみたいだけど俺は謝らんぞ。

 

「では、お館様はどうなさるおつもりですか?」

 

「決まってんだろ、人の家に土足で上がってきた馬鹿共をぶっ飛ばすんだよ。井河の阿呆共にくれてやるには、俺の部下の命は上等すぎるからな」

 

 問いを投げてきた時子に三歳児が浮かべるには不釣り合いだろう不敵な笑みを返してやる。

 

 追い立てられた鬱憤が溜まっているのだろう、他のふうま衆は歓声を上げているが、時子だけは困惑の表情だ。

 

 まあ、当然だろうさ。

 

 俺のセリフは現実が見えていないバカのそれだからな。

 

「ところで時子。親父殿が家に保管していた機密なんかはどうなった?」

 

「それは万が一の場合を考えて、専用のサーバーと私の携帯端末に保存してあります」

 

「今見れるか?」

 

「可能ですが、そのような時間はないかと」

 

「見れるならいい。次に日本は民主主義の法治国家なんだよな。どこぞのアホボンが実権握ってる独裁国家じゃねーよな?」

 

「ええ」

 

「そりゃ結構。最後に────」 

 

 矢継ぎ早に放つ俺の問いに訝し気な表情を浮かべながら答える時子。

 

 彼女が出した答えはいずれも是。

 

 強運と言うべきか悪運と言うべきか、なんにせよ最低限の策を敷く事は可能なようだ。 

 

「お館様、今の質問に何の意味が……?」

 

「井河の奴等に吠え面をかかせる為に必要なのさ。この蔵に来たのだって、我が物顔で里に居座ってる馬鹿共をぶっ飛ばす為だしな」

 

「若様、このような蔵に何があるのですか?」

 

「親父殿のコレクションだよ。ただしイワク付きのな」

 

 弥太に答えを返しながら俺は蔵の扉を開いた。

 

 入り口と小さな窓から差し込む月明かりに照らされたのは、蔵の中に所狭しと並べられた米連軍謹製の銃火器達だった。

 

 前世の記憶を取り戻す前は玩具か何かと思っていたが、今ならこいつ等が本物の兵器である事がよくわかる。

 

「これは……」

 

「災禍姉さんから聞いた話なんだが、親父殿は米連の特殊部隊と太いパイプがあったらしい。ここにあるのは禁輸指定になっている最新式の武装ばかりだ。多分ウチの装備に関して近代化を進めるつもりだったんだろうな」

 

「お館様がそのような……」

 

 岩丸が小さくうめく中、俺は使えそうなものを片っ端から専用のバックに入れていく。

 

 前世ならともかく今の身体ではとても扱えないので銃器はパス。

 

 聞いた話では、手練れの対魔忍は銃弾を回避する事も出来るらしいしな。

 

 効果の薄い武器なんてデッドウエイトにしかならん。

 

 なので、俺が選ぶのは爆発物。

 

 グレネードにフラッシュバン、そしてC4だ。

 

 あと持っていくとすれば、待ち伏せ用の罠として設置型のセントリーガンに各種地雷といったところか。

 

「ところで若様。それらの使い方をご存じなのですか?」

 

 ヒョイヒョイと入れていく俺の手つきに危険を感じたのか、月影が心配そうに聞いてくる。

 

 そう言えば、説明していなかったわ。

 

 自身の間抜けさに軽く頭を掻きむしった俺は、武器を漁っていたふうま衆を蔵の前に集めた。

 

 そこで説明したのは、前世の記憶を取り戻した事。

 

 話がややこしくならないように、邪眼に目覚めて云々とそれらしい説明をしておいたが、本当の所は原因不明だったりする。

 

 そも俺自身が忍術なるモノを使った事が無いので、そうか否かの判断が付かないのだ。

 

 まあ、対魔忍は忍術に目覚めてはじめて一人前って話だし、そういう風に持っていく方が不都合が無くていいだろう。

 

 次に前世の職と使える技能を説明し、暗殺者になる過程で銃火器の扱いも習得させられたことを告げた。

 

 時子をはじめとして、聞いていた者全員が半信半疑といった具合だったが、この辺は仕方がない。

 

 俺だって他人から同じことを聞かされたら眉唾物扱いだろうしな。

 

 とはいえ、日が落ちるまでは年相応のクソガキだった俺が、井河者を血祭りにあげた上に(つたな)いながらも指揮まで取ってみせたのは事実。

 

 それがみんなが俺の言を信じるに足る理由となったらしい。

 

 そうこう話していると、説明に時間を食い過ぎたのか退いたはずの井河の刺客があらわれた。

 

 奴等は斥候だったようで、こちらを確認した途端に引き返そうとしたのだが、追加で現れた更なる影がそれを許さない。

 

 地面から剛腕を突き出して現れたのはふうま八将が一、二車家の重臣である矢車弥右衛門だった。

 

「ぐぁははははははははは!! 井河の軟弱者共が、若様の前に出て生きて帰れると思うてか!!」

 

 巌の如き筋肉に覆われた巨躯をいからせて地面から這い出ると、弥右衛門は足首を掴んでいたくノ一を力任せに一閃する。

 

「ヒィィィィィィィッ!?」

    

 ドップラー効果を乗せた甲高い悲鳴を残し、打撃武器として扱われたくノ一は仲間を巻き込んでその身を爆散させた。

 

 その姿を見て森の中へと一目散に逃げた後続の者達だが、彼等にも活路は無かった。

 

「井河のうつけ共が。我等が里を荒らそうなど、身の程を知るがいい!!」

 

 強烈な怒りが籠る凛とした声が響くと、木々を跳び渡ろうとしていた井河者達は次々に地面へと墜落していく。

 

 そんな惨劇の最中で邪眼を光らせるのは巫女服に身を包んだ美しい女性、二車の幹部の一人である八百比丘尼さんだった。

 

 彼女の邪眼に捉えられた者達は、人とは思えない悲鳴を上げながら醜悪な半魚人へと姿を変えて行く。

 

 と、全員をインスマスにされるのはさすがにマズい。

 

「比丘尼さん、ストップ! 情報を絞り取りたいから一匹だけ残してくれないか!!」

 

「……承知しました、若様」

 

 艶やかな声で答えが返ってくると、半魚人へと片足を突っ込んでいた女の変態が止まる。

 

 そして他の者が生命力を吸い尽くされて醜悪な死体となると、居住まいを正した弥右衛門と比丘尼さんは俺の前に跪いた。

 

「若様。矢車弥右衛門および八百比丘尼、御前(おんまえ)に参上いたしました」

 

「よく来てくれた。二人がいるなら百人力だ」

 

 そう声を掛けると、顔を上げた弥右衛門は俺を見るなり破顔しながらこちらを高く抱き上げる。

 

「良い面構えになられましたな、若様! このような時ですがこの弥右衛門、心から嬉しゅう思いまするぞ!!」

 

 呵々と笑う弥右衛門に礼を言った後、地上に戻った俺は二人に情報を交換した。

 

 比丘尼さん達は俺の忍法に驚くと共に成長を喜び、こちらはこちらで骸佐を連れて来ていた事に驚愕すると共に、ニ車の邸宅に小母さんが未だ残っている事実に歯噛みする事となった。

 

 二車の小母さんはお袋を亡くした俺にとって母親代わりだった人だ。

 

 彼女を置いて逃げるなんざ出来る訳が無い。

 

「わかさま、ちちうえが、ちちうえがぁ……うわぁぁぁぁぁん」

 

「思い切り泣け、骸佐。ここで気が済むまで泣いて、泣き止んだら強くなろう。小父さんの遺志を継ぐために」

 

 連れてこられた時は船をこいでいた骸佐だったが、弥右衛門に声を掛けられて目を覚ますと、俺に抱き着き声を上げて泣き始めた。

 

 親父殿の反乱に参加した二車の者は、当主の小父さんをはじめとして上の兄さん達も命を散らしたそうだ。

 

 骸佐は俺のように捻くれたクソガキじゃない。

 

 おしめを穿いてた頃から兄弟同然だった俺に縋るのも無理はないだろうさ。    

 

 世話になったニ車の小父さんまで犠牲になった以上、ますますもって退くわけにはいかなくなった。

 

 こうなったら詰んだ盤上をチャラにする一世一代のちゃぶ台返し、見せてやろうじゃないか。

 

 

 

 

 【Wakaさま】ふうま同士の会会合スレ【セカンドカー】

 

 

173 名無しの同士

 

というワケで、うpはここまで。

 

気に入った絵師さんはマンガにしてもいいのよ?

 

 

174 名無しの同士

 

ちょ、おまっ!

 

ここで切るとか鬼か!?

 

 

175 名無しの同士

 

これが人間のやることかよぉぉぉぉぉ!!

 

 

176 名無しの同士

 

全裸土下座するんで続き……続きをキボンヌッッッ!!!

 

 

177 名無しの同士

 

話をブッた切るけど、反乱当時ってWakaさま5歳じゃなかったっけ?

 

 

178 名無しの同士

 

まえのオババさまの話を聞いて、3歳のWakaさまを書きたくなった

 

後悔も反省もしていない

 

  

179 名無しの同士

 

3歳とかショタを通り越して幼児な件

 

 

180 名無しの同士

 

というか、いくらWakaさまでも3歳で無双とか無理じゃね?

 

 

181 名無しの同士

 

実際にはWakaさまって忍務6歳デビューだし、その年でオーク相手に無双してるんだよなぁ

 

 

182 名無しの同士

 

待て待て。

 

6歳と3歳は全然違うぞ 

 

 

183 名無しの同士

 

個人差はあるけど、だいたい倍くらいデカくなるからな

 

ソースはウチの息子

 

 

184 名無しの同士

 

設定に多少の無理があるのは百も承知。

 

だがオマイら、ちっちゃくて無垢なWakaさまとセカンドカーの友情を見たくないか?

 

 

185 名無しの同士

 

言い値で買おう

 

 

186 名無しの同士

 

今からなら冬のイベントには間に合うんじゃないか?

 

神絵師さま、ガンガレ!!

 

 

187 名無しの同士

 

この前、オババさまが餌を投下していった所為でこの反応の良さよ

 

 

188 名無しの同士

 

今はチンピラ丸出しなのに小さいときは気弱で泣き虫とか、セカンドカーのクセに私の性癖にどストライクなんですが!

 

 

189 名無しの同士

 

兄貴分だったWakaさまの服の裾を掴んで離さないとか……薄い本が厚くなるわ

 

 

190 名無しの同士

 

カミナリが怖くてWakaさまのベッドから出なかったエピソードには大変お世話になりました────色んな意味で

 

 

191 名無しのスノーウインド

 

絵師様!

 

3歳のセカンドカーと褐色ちっぱいな可愛いお姉ちゃんのイチャラブ絵をください!!

 

 

192 名無しの同士

 

スノーウインド!

 

セカンドカーガチ勢のスノーウインドじゃないか!!

 

 

193 名無しの同士

 

ふうま男性陣で乙女ゲー作る企画が出た時、セカンドカールートしかない限定版製作に本当に500万投資したスノーウインドだ!!

 

 

194 名無しのスノーウインド

 

セカンドカー様の為なら500万くらいはした金よ!

 

というワケで絵師様!

 

今回は一枚に付き10万よ!!

 

 

195 名無しの同士

 

相変わらずのガチ&富豪っぷりである

 

 

196 名無しの同士

 

いったい何が彼女をここまで駆り立てるのか?

 

 

197 名無しのスノーウインド

 

無論、愛よ!!

 

 

198 名無しの同士

 

愛の力は偉大なり

 

 

199 名無しの同士

 

というか、アレじゃん

 

アイドルやアニメのキャラグッズ集めるようなモン 

 

 

200 名無しの同士

 

ああ、スッゲー納得した

 

 

201 名無しの同士

 

なんだ、ただのアタシらか

 

本当に愛なら本人に突撃してるもんな

 

 

197 名無しのスノーウインド

 

ムキーッ! うっさいわね!!

 

 

198 名無しの同士

 

ところで、3歳のWakaさまの剣で人殺すのって無理なくね?

 

 

199 名無しの同士

 

いや、剣技が頭オカシイのってWakaさまのデフォだから……

 

 

200 名無しの同士

 

そういや、あの人って8歳の時に鬼族の首チョンパしたんだっけか

 

 

201 名無しの同士

 

汚いタキシード仮面事件とか言われてたアレな

 

ネームドの鬼族討伐とか、小学生低学年の子供にやらせる忍務じゃねーよ

 

 

202 名無しの同士

 

たしかソロじゃなくて井河に良いように使われてた頃のふうま衆と一緒だったんだよね

 

 

203 名無しの同士

 

そう、私もそれに参加してた

 

204 名無しの同士

 

まさかの生き証人現る

 

 

205 名無しの同士

 

それでどーだったの?

 

ぼんち揚げあげるからおせーて、おせーて

 

 

206 名無しの同士

 

めんたい味にしなさいよ。

 

あの時って、上の指示でWakaさま待たずにふうま衆だけで先行してたんだよ

 

それで鬼と遭遇したんだけど、参加したのが下忍ばかりだからソッコーで大ピンチ。

 

で、もうダメだー!って時に助けに来たのが夜店で売ってる『タキシード仮面』のセル面被ったWakaさま。

 

バラの代わりにオークの生首投げて登場したの見た時は、怖いやらオカシイやらで一周回って大爆笑したわ

 

 

207 名無しの同士

 

それが汚いタキシード仮面って呼ばれてる由縁か……

 

つーか、そっから倒したのがスゲーわ

 

 

208 名無しの同士

 

私は今年25歳の現役対魔忍ですが、今言われてもできる気がしませんです、ハイ

 

 

209 名無しの同士

 

ウチはアラサーだけど絶対無理。

 

 

210 名無しの同士

 

脱線してる、脱線してる

 

いったん話題を元に戻すぞ

 

 

211 名無しの同士

 

つーか、依頼者はコテハンつけたら?

 

これだと誰のカキコか分からんし

 

 

212 名無しのキッキョー

 

じゃあ、コテハンはこれで。

 

 

213 名無しの同士

 

キッキョーwww

 

 

214 名無しの同士

 

あの護衛一号はオマイかwww

 

 

215 名無しのキッキョー

 

≫214 そのとおり! 妄想だからイーンだよ!!

 

 

216 名無しの同士

 

つーか、現実だとふうまの里焼き討ちとか起きなかったよな

 

 

217 名無しの同士

 

アヘ顔にクソ先代がやられて、あっさり敗北したからな

 

 

218 名無しの同士

 

アヘ顔って言葉だけで誰だかわかる不思議www

 

つーか、それ以前に3分の1くらい反乱に参加してなかったからねぇ 

 

 

219 名無しの同士

 

実際に焼き討ちとかされてたら、どうなってたと思う? 

 

 

220 名無しの同士

 

宗家も八将も資金力かなりあるから、Wakaさま無双で追手ぶっ殺して海外に逃げてたんじゃない

 

お米の国とか 

 

 

221 名無しの同士

 

クソ先代って現実でも向こうにコネあったらしいからな。

 

そうなったらウチ等、コーカワに先駆けてNINJAになってたワケか

 

 

222 名無しの同士

 

そうならなくてよかったわー

 

日本好きだし、キッキョーの作品みたいな乱戦になったら生きてく自信ないもん

 

まあ、ウチのコテハン勢はそんな状況でも生きていくんだろうけどな!

 

 

223 名無しの同士

 

左に近い人やムーンシャドウをはじめとして、WakaさまLoveだけで井河隷属時代を生き抜いた強者達だからな。

 

オフ会で会ったけど、面構えが違った  

 

 

224 名無しの同士

 

Yes若様 Noタッチは至言だとおもうの

 

 

225 名無しのタイムマン

 

エマージェンシー! エマージェンシー!!

 

 

226 名無しのクラブ会員

 

タイムマン!

 

タイムマンじゃないか!!

 

 

227 名無しの同士

 

タイムマンって、屈指のWakaさまガチ勢にして、『昔神童、今凡人』を地で行くタイムマンか!

 

 

228 名無しの同士

 

十年ほど前は天才って呼ばれてキッキョーの小説並みの投擲術を誇ってたのに、今では小学生の妹にダーツで負けるニートの鑑のタイムマン!

 

 

229 名無しのタイムマン

 

ふふっ、ヒッキーは堕落するモノなのですよ。

 

ですが、これもWakaさまの愛のカタチ。

 

私はタイムフラッシュで受け止めますとも

 

 

230 名無しの同士

 

テンプレ乙

 

それよりどうしたタイムマン?

 

 

231 名無しのタイムマン

 

Wakaさまに同士の会がバレました

 

あとウ=ス異本も

 

 

232 名無しの同士

 

 

 

 

233 名無しの同士

 

 

 

 

234 名無しの同士

 

 

 

 

235 名無しの同士

 

 

 

 

236 名無しの同士

 

 

 

 

237 名無しの同士

 

うわあああああああああああああっ!?

 

 

238 名無しの同士

 

ぎゃあああああああああああああっ!?

 

 

239 名無しの同士

 

qあwせdrftgyふじこlpっ!?

 

 

240 名無しの同士

 

どどどどうすんだ!?

 

どうすんだ、これぇぇぇっ!?

 

 

241 名無しの同士

 

慌てるな!

 

こういう時は素数を数えて落ち着くんだ!!

 

1.2……ハッ!?

 

 

242 名無しのスカーレット

 

わたしは、わたしはわりゅくないぞ!

 

ちっちゃな小太郎とイチャイチャする漫画を頼んだだけだし!!

 

 

243 名無しの執事犬

 

実名を出すな、馬鹿モノォォォォッ!!

 

私は昼は有能な執事、夜はイヌプレイを描いてもらっただけだから、セーフだよな!!

 

 

244 名無しの左に近い人

 

字ポ的にどう考えてもアウトでござる

 

何故、私のような鹿の子とのロマンス小説で我慢しなかったのか

 

 

245 名無しのアイアンレッグ

 

貴方が一番アウトです

 

まったく、私が貰ったみたいな正当な歳の差カップルモノなら許してもらえたでしょうに……

 

 

246 名無しの同士

 

コテハン勢が全員ギルティ間違いなしな件

 

それよりも、まずは共有うpロダを落とさねば!

 

 

247 名無しの同士

 

それを消すなんてもったいない!?

 

 

248 名無しの剣キチ

 

きちゃった♪

 

 

249 名無しのタイムマン

 

\(^o^)/オワタ

 

 


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