明日を生きるために   作:木ノ下 彗

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更新ペースランダムです。


彼は考えずただ従うだけ

そのメールはただ無機質にしかし簡潔に先程の出来事について

予言していた。そのことが頭から離れない。

いや離れるはずがない、何故ならそれが偶然とは思えなかった。

直感的にあのメールにはなにかがあるとしか思えなかった。

 

 

 

その夜、昨日と同じ時刻にまた携帯が着信を告げた。

そこには昨日とは打って変わり長文が映し出されていた。

“今日は見事に怒られていたようだね。(とおる)くん。”

っな、なぜ俺の名を?そんな疑問は次の文でかき消された。

“僕は未来の君だよ。まあ信じるかは君次第だけどね。

ただこういった未来の自分からのメールは君以外にも沢山の人に届いている。”

“有名企業の社長だとか、政治家、yo○tuber 、最近話題の有名人にも

まあこれは信じた結果成功した人たちの例だけどね。”

“信じなかった人にはどれだけあがいても悪い方へ進み続け

自殺した人だって少なくない。”

“さて明日は数学のテストが抜き打ちであったはずだ。

このメールを信じるかは、テストの有無で決めてもらって構わないけどね。”

“ただ君が信じないのならばこのメールは明日以降届かないだろうけど。”

…頭が真っ白になった。情報量が多すぎる。しかし信じることに利益があるとそのことだけはわかった。

とりあえず数学の勉強をしておいた。というか範囲を教えておいて欲しかった。

 

 

 

 

「では今からテストを始めます。」

「はあ?聞いてねーよ。」「そうだそうだ。横暴だ。」

「日頃から勉強していないのが悪い。ほら後ろに配れ。」

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

 

「くそ〜全然できんかった。徹と美咲は?」

「う〜ん微妙かな…」

「俺はバッチリかな。“たまたま復習してたから”」

「普段不真面目なのにこーゆうときだけ悪運強いんだからズリ〜な〜」

「それにしては目の隈がすごいけど?」

「んん?なんのことだろうなー」

近い近い。いやいい匂い…って違う

「ちょっと難しい問題に当たったくらいだろ。」

「まあそんなとこだ///」

「んん?まあいっか。」

「さあ、帰ろうぜ?」

 

 

 

俺があのメールを信じるには十分すぎる出来事だった。

おそらくは同じ時刻に届き自分に都合の悪かった出来事を自分の力で解決させる。

そういったことを促すことで過去への干渉を最小限にする?

そうすることで過去を大きく変えずに自分の未来を変えようとできるんだろう。

まあ俺にとっても美味しい話であるのは間違いないから乗っかるのが最適だろう。

今日から俺の成功への道が続いていくわけだ。

 

 

こんな考えが甘いことなんて少し考えればわかることだった。




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