【完結】強キャラ東雲さん   作:佐遊樹

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一巻が終わらねえ(自業自得)


19.唯一の男性操縦者VS未確認機(後編)

 一陣の風が吹く。

 アリーナの砂が煙となって巻き起こり、流れ去っていく。

 ひゅう、ひゅう、と、虚ろに風の音が響いている。

 

 決戦場と化したアリーナに佇む二つの影。

 対照的な、白と黒。

 

『一夏……! 絶対に負けんじゃないわよっ! それで、それでッ……! あたしの酢豚、吐くまで食いなさいよッ!』

「……バトル終わって俺がゲーゲー吐いてなかったらな」

 

 愛しい幼馴染の言葉にそう返して、一夏は改めてアリーナ全域を思考の中に組み込む。

 敵は中央に立っている。

 彼我の距離は次の加速動作で剣域に踏み込む、言うなれば()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

(つまり――)

『――次に打つ一手で、戦闘の半分は決する』

 

 東雲の言葉に、額から汗を垂らしながら、無言で頷いた。

 青竜刀の切っ先を地面に下ろし、身体の後ろに回す。剣道の構えは捨てた。得物が違いすぎる。

 引きずるようにして運び、振り上げをそのままぶつける。

 

 一夏の構えを見て、静かにゴーレムが体勢を変えた。

 先ほどまでのただ突っ立っているだけの不気味な姿勢から、腰を落とし、両腕を前に突き出し、それはあまりにも露骨な対衝撃姿勢。

 ゴーレムの足下に転がっている『雪片弐型』がむなしく光っていた。

 

「……どう見る?」

『フェイントの可能性は限りなくゼロに近い。当方の見立てでは、アレはそもそも真っ向勝負を行うために来た、と考えられる』

「一応、理由も」

『動きが織斑一夏しか見ていない。それも織斑一夏を殺すためでなく――』

「――よりよく俺を戦わせるため。完全同意だ」

 

 それが何故なのか、という疑問は一旦捨て置く。

 今この瞬間に成すべきことは、害意ある敵を真っ二つにすることだ。

 

『接近して得物をぶつけろ。エネルギービーム装甲とはいえ衝撃は貫通する。全力でソレをぶつけたならば、相当のダメージが通るはずである』

「『一手』で体勢を崩して『二手』で攻撃が完全に通る状況を確保して」

『最後で決めろ』

 

 流れは組み終えた。

 彼自身もこれで問題ないと確信している。勝敗ではなく、自分の全てを叩き込むには、これが最短だと分かる。

 

 両眼から炎を噴き出し、一夏は眼前の敵を見据えた。

 そうして。

 

 

 

「一手ェェェェッ!!」

 

 

 

 爆発的な加速が両者の距離を殺した。

 獣のような叫びを迸らせて、一夏が真っ向から突撃する。

 鈴から渡された『双天牙月』が、大地を割りながらそれに追随。

 

(これは、鈴から受け取った分ッ!)

 

 加速によって生じる運動エネルギーすべてを載せて。

 巨大な刃を思いっきり振り上げた。

 

 "――――質量攻撃では不足なり"

 

 ゴーレムはそう言葉を発し、両腕をそろえて衝撃に備える。

 展開されているエネルギービーム装甲が赤い輝きを強める。

 

「不足なわけねえだろッ! こいつには鈴の気持ちが詰まってんだよォッ!!」

 

 激突。

 接触した片端から青龍刀の刃が融解する――前に。

 世界そのものが軋んだ、そう形容するほかない、衝撃。

 ゴーレムが大きく後ろに吹き飛ばされ、ノックバックにぐらりと傾いた。

 刃を振り上げ切った一夏は既に次の動作へ移っている。

 

『今だ!』

「二手ェェッッ!!」

 

 赤い複眼がカチカチカチと状況を把握して、両腕を素早く上に持ち上げた。

 だが遅い。すでに()()()()()()が重力落下速度すら載せて、()()()()()()青龍刀を叩きつける。

 

 "――なぜ――"

 

 ゴーレムの両腕は、無傷のまま、しかし衝撃をモロに受けてがくんと打ち下げられた。

 

『最後だ』

 

 全力で攻撃を振るった。

 ぶつけ、衝撃を通すためだけに無茶な使い方をした。

 見ればわかる。すでに『双天牙月』の耐久度は限界を迎えている。おそらく全力攻撃に耐えきれるかどうか。最後の切り札としてはかなり危うい。

 もしもこのまま使えば、最後の一撃の前に使い潰されるかもしれない。

 

 そう、もしも青龍刀を使い続けるのなら。

 

 

「さあ、勝負だ――!」

 

 

 ここにきてゴーレムがぎしりと動きを止めた。

 最大の脅威はその分厚い刀身であり、いかに次の斬撃をしのぐかと高速思考を行っていたというのに。

 

 織斑一夏は振りぬいた勢いのまま、青龍刀を地面に投げ捨てている。

 

(これは東雲さんから願われた分ッ!)

 

 直後彼の()()が閃く。先ほどまで何も握っていなかったはずの。

 しかし、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()が最高速で振るわれる――!

 

 

「――――三手ッ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「一夏……!」

「一夏さん……!」

 

 生徒たちが、見守ることしかできていなかった彼女たちが、一斉に息をのむ。

 

 その中で。

 東雲令は焦燥と懇願の狭間で、しかし冷徹な思考回路を回していた。

 経過を観察し、実情を把握し、未来を演算する。

 卓越した観察能力とそれを元に行うマシーンのように緻密な攻撃。

 

 彼女自身すら言語化し得ない()()()()()とは即ち、彼女特有の感覚をベースに組まれた理論である。

 言うなれば理論的な感覚派、と呼称するべきか。

 

 そんな東雲だけが、東雲だからこそ、切り離して考えられた。

 観客は皆、一夏の勝利を心の底から願っていた。箒は手を胸の前で組み、セシリアも両手を固く握りしめて。

 その中で――最も冷静に、心情と状況を切り離して考えられた。

 故に唯一、解答を弾き出せる。

 

「……四手、か」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーはいはいなるほど。まあ四手目で終わるわな」

 

 奇しくもそれは、戦況を別の場所から見ていた観察者と同じ結論だった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(終わらせる! この一閃で決める!)

 

 愛刀を回収して最後の一手に用いる。

 不意打ちに近い。

 すでに両腕は耐衝撃体勢のため大きく広げられている。

 

(見えている! 腕の間隙に合わせて逆袈裟っ! それで本体に攻撃が届く!)

 

 冷徹な思考が告げている。これで決まりだ。

 白熱する感覚が叫んでいる。これで決めろ。

 

 極限の集中が、世界そのものを停滞させる。

 身体の後ろに隠していた白い刃が、スローモーションで敵へ迫るのが見える。

 アリーナ全域を把握した。邪魔はない。互いの距離も、体勢も、すべてが計算通り。

 この一撃は、確実に届く。届かせるために攻撃を組み上げた。

 届かせなければ、ならない。

 

(届け、届け、届けェェェェェェェェッ!!)

 

 純白の剣が両腕の間を通り抜け、まっすぐ本体へ突き進む。

 一夏は勝利を確信した。

 鋭い刃が黒い装甲に接触し、

 

 

 

 "――なぜ――届くと思った"

 

 

 

 ()()()と。

 音が響いた。

 

 ゴーレムの身体が九十度に折れ曲がっていた。

 人間ならば――そう、人間ならば、間違いなく絶命している無理な姿勢。

 

(――――――ぁ)

 

 本体があったはずの空間を、虚空を、刃が滑っていく。

 振り抜いた状態では、一夏は敵の懐で無防備。

 どんなに早く切り返しても間違いなく、エネルギーを纏った拳のほうが早い。

 

 相手が有人機ならば決まっていた。間違いなく決まっていた。

 でも、そうはならなかった。

 

(――くそ)

 

 ゴーレムはその折れ曲がった体勢のままで、すでに拳を振りかぶっている。

 大ぶりのテレフォンパンチそのものだ。でも、当たる。一秒足らずで自分の身体がごみくずみたいに吹き飛ばされる未来が見えている。

 

(なに、やってんだ、俺)

 

 出し切った。もう力の一片たりとも残ってない。自分の全てを振り絞って、使い切って、出し尽くした。

 だが届かなかった。

 もう、何も残ってない。

 

(畜生、俺、なんて、無様な……)

 

 紅い光が視界を埋め尽くす。

 エネルギー残量からして、これで決まる。

 必勝の一手をかわされ、逆襲の一撃で、自分は敗北する。

 

 それをはっきりと認識して。

 

 

 

 

 

(――なにを、諦めてやがる)

 

 

 

 

 

 腕に力が流れ込む。

 爆発的に熱量を増した意思が、四肢の隅まで瞬時に満たす。

 停滞した世界の中で、ひどく、全身が熱い。

 

(ふざけるな。何を託された。何を願われた。何を求めた。俺が一番諦めちゃならねえだろうがッ――!)

 

 感覚には覚えがあった。

 セシリアとの決闘。

 最後のビットを切り捨てた際に放った、一閃。

 

 けれど。

 あの時とは違う。

 それは、自分の意思で放つ攻撃。

 

 

 ()()()()()()()()()()()()()()が、その牙を光らせた。

 

 

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!」

 

 

 切り返し。刃が空間だけでなく、流れゆく時すらも断つ。

 一夏の鼻面に殺到していた拳に、ありえない速度で引き戻され、想定外の威力を込められた刀身が真っ向から激突。

 均衡は刹那にも満たなかった。

 丸太のような巨腕が、濡れ紙を引き裂くようにして、『雪片弐型』に()()()と両断された。

 

「がぁぁあぁああぁああぁぁぁぁぁぁッッッ」

 

 もはや意味をなさない血の滲む唸り声。

 一夏は決死の形相でさらに、奥へ奥へと剣を押し込む。

 腕を切り裂き、肩部すら突き破り、そして。

 

 すぱっ。

 

 綺麗に胸と頭を分断(わか)たれて、無人機の両腕ががくんと下がった。

 複眼をカチカチカチカチカチカチと明滅させながら、頭部がアリーナに転がる。

 刀を振り抜いた姿勢のまま、一夏は動きを止める。

 

 先ほどまでの破砕音や加速音が嘘のような。

 静謐。

 

「――――――――――――っは」

 

 しばし、呼吸という行為を忘れていた。

 

「っっは、はあ、はあ、ごぼ」

 

 身体が酸素を求めて必死にあえぐ。それを一夏はどこか他人事のように感じた。

 力が抜けて、地面に崩れ落ちそうになる。すんでのところで膝を立て、刀身を地面に突き立てて体重を預けた。

 

 "――予測不可能――致命的損害――機能停止まで玖秒――"

 

 ゴーレムが、その切り落とされた頭部が何かしゃべっている。

 もう顔を上げる気力もない。

 

 "――なんと無様な――申し訳――ありません――"

 

 それきり、赤い複眼が緩やかに光を失い。

 完全に沈黙した。

 

「っはは、はあ、ふう、ふぃぃ……」

 

 空気を身体に循環させて、呼吸を落ち着ける。

 限界を超えていた体力がついに尽きて、全感覚が遠のいていた。

 狭い暗室に閉じ込められたように息苦しく、身体が動かず。

 その中で。

 

『――――か』

 

 呼ばれている。

 誰かが自分の名前を呼んでいる。

 

『――か、――ちか』

 

 ぼんやりとしている視界。かぶりを振った。

 ゆっくりと、自分自身を引き上げるようにして、感覚を絞る。

 

『――織斑一夏ッ!』

「あぁ……」

 

 観客席を見た。

 いつになく必死の形相の東雲令が目に入った。

 一夏はぎしぎしと軋む首をなんとか動かして、少し頭を下げた。

 

「……ごめ、ん、東雲さん……三手で、できなかった……」

『――いや、いいや。及第点であるとも。よく、よくやった、まなゴホン。()()()()……!』

 

 即答だった。

 それが嬉しくて、一夏は笑った。

 

 実感がわいてきた。

 

「…………俺の……勝ちだ……っ!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(良かった……勝てて、本当に良かった)

 

 沸き立つ観客席の中で、張り詰めていた身体をほぐしつつも。

 東雲令は一瞬で無表情を取り戻し、先ほど一夏が放った『四手目』について思いを巡らせていた。

 

 斬り裂くというよりは叩きつけるような。

 温度を持たぬはずの刃が発熱しているような幻覚さえ見せるほどの。

 一閃ではなく、一撃。

 

(しかしそうか、なるほど、()()()()()()()()

 

 自分とは違うタイプ。無駄をそぎ落とすことで疾く振るうのではなく、意思を燃料として爆発的な威力を叩き出す。

 それが織斑一夏が垣間見せた可能性。

 

(修正後の方向性のヒントが手に入った。面白い、鍛え甲斐がある)

 

 キリッとした表情で東雲は彼を見つめる。

 

(あわよくば『静』の東雲令、『動』の織斑一夏とかで双璧扱いされたい。かんちゃんが言ってた『疾風』『烈火』も悪くない。全然イケてるな。そんな感じで世界規模で有名なコンビになりたい。めっちゃ週刊誌に載りて~……世界最強の双騎士……双騎士と書いてカップルと読むのはアリ? アリ! ストライプスからオファーきたら夫婦仲を保つための秘訣に定期的な決闘って答えておこうグフフ)

 

 キリッとした表情で……東雲は、エッセイを書く勉強をしようと、思った。

 要らんわ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おーおー派手にぶっ壊されたなありゃ」

 

 終わったはずだった。

 死闘を見守っていた黒髪の女性は、首を鳴らして、やるじゃねえかとぼやく。

 

「じゃあクライアントさん。これでお開きだな」

 

 答えは返ってこない。

 コアにアクセスできない――なれども、()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()は分かる。

 そしてその通信も、傍受できる。

 

 すなわち。

 

『――――あいつか』

 

 声は明らかに東雲令を指していた。

 ゾクリ、と。

 常人ならば総毛立つほどの、敵意の凝縮された声色。

 

『最悪、最悪だ。こっちの世界に来る気もないくせに半歩だけ突っ込んでる半端物が、なんでいっくんの側なんかにいるんだよ。あいつじゃなかったら即座にいなかったことにしてやれるのに、なんで、なんでなんでなんでなんでッ!!』

(……へえ、天災もキレたりすることあるんだな)

 

 黒髪の女性はその悪意を意にも介さず、嘲笑う。

 みじめな兎がいたもんだと。

 

『ねえ、お前』

「あんだよ。お前じゃなくてオータムだって言ってんだろ」

 

 言っても聞かないだろうなとは思っていた。

 だが続く言葉には目を見開いた。

 

『足りないからデータ取ってきて。全武装全装甲許可するから、早く』

「はあ?」

『もう直接転移させる。一対一ね』

「いや……すまん、そこまですることあるか?」

『必要なの。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

「……ほーん。いやお前の思想的なあれこれじゃなくてだな、私がそこまでやる理由がねーんだわ」

『契約違反は報告するよ』

 

 ああ? と黒髪の女性は首をひねった。

 契約では、現場にて織斑一夏並びに『白式』の動向を観察し、報告することが仕事になっていたはずだ。

 だがそこではたと気づく。正確には思い出す。

 

「……ああクソ! 思い出したぜ! 確かに計画書には『現場判断により追加の命令を行うことがあり得る』って書いてやがったな!」

『なんとしてでも『零落白夜』を引きずり出して。スタート段階で躓いてるなんて最悪だから』

「あー……しゃーねえ。はいはい、分かりましたっと――」

 

 黒髪の女性が鋼鉄の鎧を身にまとうと同時、姿がその場からかき消えた。

 もうそこには誰もいない。

 だからそれは、聞き手のいない独り言。

 

 

 

()()()()()()()()()()()のくせに、邪魔をするなよ……』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 激闘を制して。

 やっと終わった、と織斑一夏は膝立ちの状態で安堵していて。

 

 音も光もなかった。

 

 愛機のアラートすらなかった。

 最初に気づいたのは、幾度も自分の危機を救ってくれた直感。

 脱力していた四肢が瞬時に強ばり、慌てて顔を上げる。

 

 

 

「よお」

 

 

 

 そこに、いた。

 一夏から目測十五メートル。アリーナの大地に両足をしっかりと付けて。

 いつの間にか、『二機目』がいた。

 

 紺色の装甲はラファール・タイプか、しかし極端に減らされ、最小限しか残っていない。

 頭部のみバイザー型のヘルメットによって隠されているが、首元の隙間から伸びっぱなしの黒髪が下げられていた。

 

「な、ァ……ッ!? いつ、のまに、ていうかどこから……ッ!?」

「だよなあ。まあ私も不本意っつーか、詐欺にあった気分っつーか。でもまあ、あれだ。()()()()()()()()()にお前が突っ込んじまったんだ、だからお前が悪いよ」

 

 今度こそ、明確な有人機。

 右手には銃口が四角い、特殊な形状のロングライフルが握られている。

 左手には手甲部に小型のジェネレーター。それが発振し、再びエネルギービームを固形化、ビームシールドと呼ぶべき携行楯を編み込む。

 バイザーに紅いラインが光り、不協和音のように不快な音を鳴らした。

 

 危機は、ここぞという時には容赦してくれない。

 膝をつく一夏の目の前で、その新たなる未確認機の操縦者が気だるげに首を鳴らす。

 

「謝ってやれねえのは心苦しいが、こっちも仕事だ。っつーことで――せいぜい気張れや」

 

 愛機がけたたましいアラートを鳴らす。それはほとんど悲鳴だった。

 

 

 

【OPEN COMBAT】

 

 

 

 戦いを終え、次の戦いを終えて。

 次の次の戦いが、始まる。

 

 

 

 

 

 

 




OPEN COMBAT「あの、終電が。あ、いや、なんでもないです」





次回
20.■■■■■■■VS追加未確認機

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