「織斑君」
名を呼ばれ、一夏は足を止めた。
福音の襲撃に備え旅館内での待機中。
用を足しにお手洗いへ行った、自室への帰り道のことだった。
「はい」
背後に振り向けば、いつも通りの笑顔を浮かべた山田先生がいた。
何か連絡事項だろうかと首を傾げる。
「今、少しお時間頂いても大丈夫ですか?」
「えーっと……待機中の俺に用、ですか?」
「はい。福音への対応に関する連絡事項です」
つらつらと読み上げられたのは一夏が無視することの出来ない言葉だった。
しかし──
「…………?」
一夏の思考に、微かな違和感がよぎる。
違う。声紋こそ同じだが、声のトーンが少し違う。
同時に『白式』が自発的にハイパーセンサーを起動。一夏の網膜に、山田先生のガワを被った女の顔を投影した。
「な──誰だ、お前ッ!?」
「……こちらチャーリー1。偽装を看破された」
「構わねえよ」
偽装を解除。黄色のワンピースから、服装が光学迷彩機能を備えた歩兵用バトルスーツに変貌する。
見たことのない西洋人の美女と、その背後で紫電を散らしながら二機のISが姿を現した。
【
愛機のアラート。慌てて視線を巡らせると、廊下の反対側にも既に歩兵が待機していた。
銃口こそこちらに向いていないものの、肩にかけた最新式ライフルは捕縛用電流ゴム弾を装填済み。
「……アメリカ軍か……!」
装備の型式とこの場に介入してきたことから、一夏は迅速に結論を導き出す。
「そうさ。ちゃんと頭の回るガキは好きだぜ? 大人しく付いてきてくれ……どいつがガールフレンドだ? 怪我して欲しくないだろ?」
隊員が一夏の級友らの専用機を見せつける。
どうやって回収したのか──恐らく山田先生へ偽装して、調整するとでも嘯いて奪ったのだろう。
(このタイミングで俺に接触してきた……福音の狙いが分かったからか。ならこいつらの目的は──)
思考を巡らせている様子を見て、ISを身に纏う二人のうち片割れ、顔を露出したタイガーストライプ柄の機体の乗り手が苦笑を浮かべる。
「やめとけやめとけ。この場を脱する方法を考えるより、付いてきてからのことを考えた方がいい。保護するだけで、拉致するわけじゃねえんだ」
「……保護? ハッ、本場のジョークは違いますね。餌にするの間違いじゃないですか?」
「同じさ。お前も、他の生徒の安全も、一刻も早く確保する。そのための最短手段だ」
「そうですか。俺としては顔も見たくないんですけど、こういう時はどうすれば? 金でもせびれば二度と来ませんか?」
「馬鹿。そういう時はな、金を少しだけ貸してやるんだよ。そうすりゃ二度と現れねえ」
他愛ない会話。だが視線は剣呑そのものだった。
軽口をたたき合っている間にも、包囲網が狭まっていく。
「いつもこんなに物々しい訪問をしてるんですか? 毎回さぞ歓迎されるでしょうね」
「分かってるじゃねえか。ただ、みんな私らが帰る時に大喜びしてるんだけどな」
一夏は冷静に敵をカウントした。正面にIS二機と歩兵一名。背後には歩兵が三名。
数秒、姉の顔がちらついた。だが頭を振って打ち消した。意識的に瞳を赤く染め上げて、
(外側には……六、いや、八名か……成程。ここで俺を捕まえて、そのまま海洋まで牽引。福音をおびき寄せて一気に叩く腹積もりだな)
これ以上ない集中だった。
一夏は自分の核を感じた──そこから発せられる信号は雷のように鋭く、彼の身体を完全に支配していた。
【OPEN COMBAT】
装甲は顕現せず、愛機が叫ぶ。手の中に瞬きすら程の間すら置かずに『雪片弐型』が現れた。
専用機を身に纏う女──イーリスの表情が変わる。
「それが答えか?」
「俺はIS学園の生徒だ。学園と米軍が合同作戦を実行するなんて連絡は聞いてない。俺にとってあんたたちは、未確認の敵なんだよ」
「フッ……殺すなよ」
頷き、もう一機の『ファング・クエイク』が隊員らにハンドシグナルを送る。
同時に一夏は反転した。IS二機、それも軍の精鋭と思しきIS乗り。まとめて相手取るのは愚策だ。
「動くな!」
背後を押さえていた兵士らが銃口を起こす。
遅いと一夏は感じた。セシリアならもう撃たれていた──
PICと篠ノ之流の身体捌きを組み合わせた。滑らかに距離を詰める。視界ごと引き寄せたような感じがした。米兵がギョッとした時には遅かった。『雪片弐型』が閃く。アサルトライフルが真っ二つになった。
そのまま床を蹴り上げ捻りを加えてジャンプ。飛び越えざま、他二名がつられてライフルを上へ向ける。その時にはもう刃が振るわれ、銃身を切り飛ばしていた。
「動くな」
着地すると同時に一名を背後から組み伏せ、首筋に刃を突き付ける。
イーリス、或いは『
「……は?」
「聞こえなかったのか。動くな。この人の命が惜しいなら武装を解除して投降しろ……あんたたちと合同でやれたら話が変わるかもしれない。だけど現状だと、あんたたちは邪魔だ」
深紅の瞳に射すくめられ、イーリスの背筋を悪寒が走る。
(待て、待て待て待て! これが、学生だって!? 冗談じゃねえ……! なんだって日本のティーンがここまで場慣れしてやがんだ!?)
「頭の回らない大人は最悪だけど、その逆なら俺も好きですよ。俺たち相思相愛ですね……ああいや、もしかしてこの人、ガールフレンドですか? 怪我して欲しくないでしょう?」
ぐいと『雪片弐型』を押しつける。バトルスーツに刃が食い込み、火花を散らした。
隊員らの視線が揺れる。恐慌状態。予想外の動揺。狼狽が手に取るように分かる。
一夏の深紅眼は、場の主導権が自分に移ったことを正確に受信していた。
(……ッ?)
──その中に混ざって。
何か別の思念が、一夏の頭の中に滑り込んだ。
「悪意? いや違う……」
芯の通った、美しい旋律。既視感を抱いた。辿っていけばそれは──決戦へ赴くとき、いつも自分の胸の内側から聞こえていたものだった。
善意、決意、覚悟。
修羅場において、戦士が持つ勝利への切符。
それを感じ取り、一夏は拘束した兵士を解放して立ち上がる。
「『白式』ッ!」
【OPEN COMBAT】
今度こそ、純白の鎧が身体に着装される。
──同時。
浄化の光が旅館を飲み込んだ。
外壁が木っ端微塵に砕かれ、無数のエネルギー弾が屋根を吹き飛ばす。
計算は完璧だった。外からの視線を防ぐ壁全てを剥ぎ取られ、旅館は丸裸の状態。
「──
歌声が聞こえた。
世界の果てに響くような、寂しくも美しい旋律だった。
「──
窓があった場所から、或いは天井の消えた大空を見上げて。
日が沈まんとする夕焼けの中、悠々と滞空する天使を、誰もが見た。
「──
休憩と呼ぶには余りにも短い時間をおいて。
今度こそ世界を救うために、銀翼を羽撃かせて。
英雄が、降臨する。
「──ナタル……ッ!」
「……
IS乗りの名だろうか。イーリスが叫ぶも、福音は一瞥もせずただ一夏を見つめている。
来る、と構えた瞬間には距離が詰められていた。
間近に迫った翼を咄嗟に打ち払う。が、刀身と光の翼が接すると同時に光が炸裂した。
「な……ッ!?」
エネルギー集合体が自爆し、一夏の身体を空中に打ち上げる。
旅館の直上で体勢を立て直し、下方から──生徒達を庇うような位置取りで──迫り来る福音を視認する。
すれ違いざまに刃を振るう。銀翼に阻まれ本体には届かない。何よりも加速する福音本体を捉えきれていなかった。
(は──速い、さっきよりも格段に速い! この短時間で、まだ進化したっていうのか……!?)
出し惜しみをしている余裕などない。
眼下で逃げ惑う生徒達が見えた。見知った顔が幾つもあった。
(みんなを巻き込むわけにはいかない──)
急加速をかけ、旅館から遠ざかる。
予想通りに福音は一夏に追従し、あっさりと生徒らを巻き込みかねない領域から離れた。
「物わかりが良くて助かるよ!」
「私は世界を守る。私は無辜の人々を守り抜く。故に死ね。ここで即座に五臓六腑を散らして死ね──!」
砂浜へと駆け抜け、沿岸に漁船のないことを確認。
福音は即座に距離を詰めて、十二枚の翼を振るった。一夏は冷静に一つ一つを弾き、深紅の瞳から炎を吐き出す。
右手の『雪片弐型』を強く握り込む。ギチギチと音が鳴るほどに、強く握り込んだ。
「『白式』ッ! 『雪片弐型』ッ! 最初から全開で行く!」
【我が主、先ほどの段階で既に『
「リスクは承知してる、だけど──こいつはここで叩かなきゃ危険だ!」
深紅の瞳から溢れる焔が更に荒ぶり、猛り狂い、最後には一転して静謐と化す。
浮かび上がる幾何学的な文様──純白の殺戮機甲が加速するたび、それは空中に残光を残した。
「おおおおおおおおおおおおッ!」
「──脅威判定を変更。殺害優先度に変動なし。対象の排除行動を継続する」
超高速で交錯を繰り返す。砂浜を駆けるような地上スレスレから、一気に高高度へ上昇。雲を吹き散らしながら互いを削り合う。
左のウィングスラスターを切り飛ばされた。余波で左腕が千切れそうになる。痛みに歯を食いしばりながら反撃の一閃を放つ。防がれ、返す攻撃に吹き飛ばされる。
口元から溢れる血を海に吐き捨てて再度加速。ひっきりなしに誰かから通信が入っている。今は要らない。遮断。
(足り、ない)
手数が。出力が。速度が。あらゆるものが。
(何もかも、足りない)
今の『白式』と『銀の福音』を比べれば、その性能差は目を覆ってしまうほどだった。
何一つとして優位性はなく、差の開きは絶望的。
(なんでだ、
意識の中では。
織斑一夏の中では、勝てるはずなのに。
防御は間に合うはずだった。けれど身体が追随できなかった。反撃は直撃するはずだった。けれど機体がエラーを吐いていた。
文様が輝く。赤く、紅く、赫く輝きを増す。
【……ッ!? 『
必要とされるのは絶え間ない進化。
元より用意されていた権能。
乗り手の揺るぎない意志。
ここに条件は揃った。
呆気なく──文字通りの一瞬で、一夏の中のブレーキが消し飛んだ。
「
言葉と同時、福音が翼で薙ぎ払う。
だがもう一夏はそこにいなかった。磁力作用により機体ごと己を弾き出し、福音の真上を取っている。日本代表が保持する特殊技能、『
「……ッ!?」
「
迎撃しようとして、コンマ数秒、銀色のボディが軋みを上げて静止した。
他ならぬラウラ・ボーデヴィッヒとその愛機が誇る第3世代兵器『アクティブ・イナーシャル・キャンセラー』による停止結界。
他者の権能をコアネットワークを介して略奪し、己が技能として行使する、織斑一夏にのみ許された決戦能力。
「貴様──!?」
振るわれた白い刃が、光の翼を切り落とした。
一夏が砂浜に着地すると同時、福音はAICの拘束を引き千切り翼を振るう。
「
翼が止まる。一夏が叩きつけた
いつの間にと驚愕する暇もなく、彼が左手に握る『双天牙月』が本来はない機能を稼働させる。巨大な刀身がスライド、生まれた隙間から焔を吐き出した。
「『双天牙月・
元より切り裂くのではなく、叩き潰す用途に重きを置いた極厚の刀身。
腕の力で振るうだけならば得物の重量は威力に直結する。ISバトルにおいてもその理論は色あせない。福音が光の翼による加速を重ねたのに対し、織斑一夏の戦闘用思考回路は同じ土俵に立つことを拒否した。
刀身から溢れた、というより刀身に巻き付いて灼き焦そうとしているように見える炎。乗り手の精神を反映させ、出力を跳ね上げるという性質がそのまま攻撃性能へと転じる。
それだけではない。刀身の中枢へと食い込んだ焔は金属を食い破り、斬撃の後方から噴き出し
福音視点に立った場合の、結果として発現した現象。
焔の戦斧が六方向から同時に襲いかかってきた。
(──
光の翼が間に合わない。防御あるいは迎撃を選択した場合には死が待っている。
戦闘経験学習と、最先端AIによる未来予測が福音を救った。
即座に翼の内六枚を前面へ展開。残った六枚を炸裂させ後方へと跳び下がる。
青竜刀の六連撃が展開された翼を残らず叩き潰し、だが福音本体は無事のまま距離を取った。
「……ッ! 危険だ。そこまでの深度に達したか、己の権能を正確に理解しつつあるか。やはり貴様を生かしておく道理などない……ッ! 死ね。ここで私に殺されて死ね!」
「──断る」
凄絶な声だった。
福音はバイザー越しに一夏の顔を見た。両眼に浮かぶ文様が発光し、彼の貌を照らし上げている。
「貴様なんぞに負けているようでは、俺は──
限界を迎え自壊しつつある青竜刀を放り捨て、一夏は『雪片弐型』を再度正眼に構えた。
「……感じる。感じるぞ。貴様から同じ波動を感じるぞ。世界をいつでも滅ぼせる力を。あらゆる存在を消去する悪魔の光を!」
「どうした、何を言っている!
本体からエネルギーを装填し、銀翼が輝きを取り戻す。
戦術プランを再構築しながらも、福音は今一度周囲を確認した。
そこで、見た。
「…………いち、か……?」
追いかけてきたのだろう。
走って、靴に履き替える暇すら惜しんで駆けつけたのだろう。
黒髪を乱して、決戦場に到着した、到着してしまった、箒を見た。
「箒さんッ! 状況は──」
彼女の後方から他の少女たちも走ってくる。ISがない状態。セシリアは持ち込んでいたライフルを抱えていた。恐らくは米軍の包囲網を生身で突破してきたのだ。
それは福音が守るべき無辜の人々だった。
(……そう、だ)
誰かを心配する心。
誰かに傷ついて欲しくないと願う心。
それを持ち合わせた少女たちを見て。
(わたしは、負けられないのだ)
『銀の福音』は、自分の胸に手を当てた。
鋼鉄の冷たいマニピュレータでも、装甲の下で彼女の心臓が脈打っているのは分かった。
「そうだ。勝つ。勝つのだ。私は勝つのだ」
「……何だ、何を言っている」
「勝利を。希望を。光を……祈りを! 未来を守ると! そう誓ったからこそ私はここにいるッ!」
翼が膨れ上がった。
バイザーの朱い光は何度か明滅して。
最後には一転して、今までにないほどの光量を放つ。
(福音が出力を上げた……!?)
見れば一夏もまた過去最大の出力を吐き出し続けている。
こんな時に限ってISを持たない自分を恨みながら、箒は何かを叫ぼうとして。
「──故に宣言する。わたしは、
全身を悪寒が駆け巡った。
何かが起きる。今から何か、起きてはならないことが起きる。類い希な感性を持つ候補生ら全員がそれを感じ取った。
福音は右手を天へかざした。
「
紡がれる
「
どうしようもないほどに。
「
誰もが死を予感した。
「──
光の翼がはためいた。
根元から眩いほどの銀を流し込まれ、翼が肥大化していく。
箒はその場にぺたんと座り込んだ。セシリアは銃口を向けようとして身体が動かなかった。鈴が退避を叫んだ。シャルロットとラウラは増援を要請しようとした通信を開きっぱなしにして言葉を失った。簪は呼吸を忘れていた。
巨大な、海を覆うドームが顕現した──それは銀翼だった。
視界横一杯にすら収まりきらない、巨大な六対の翼だった。
水平線へ届かんとする、正しく神の威光だった。
「──『
──来たか。
──ついに、私と同じ領域へと手をかけたか。
──ならば認めよう。貴様の執念は本物だ。故に。
──狂い哭け、祝福してやろう。おまえの末路は“英雄”だ
メインAIに流れ込んできた言葉を、福音はしっかりと受け止めた。
打倒するべき巨大な敵からの屈辱的な祝福。だが、事実だと感じた。
そうだ、己は英雄だ。英雄とならねばならない。
たとえそれが舞台装置であったとしても。
意志のない単なる機構に成り果てたとしても。
世界を守り、彼女の笑顔を守る存在が英雄と呼称されるのならば。
「私は、"英雄"になる────」
さて。
皆さんは英雄譚の条件をご存じだろうか。
雄々しく、華々しく、英雄が快刀乱麻を断つ物語。
ならばそこには
「
ここにいる。
福音の眼前。
業火を身に纏い、深紅眼を光らせる──英雄の敵が、ここにいる!
【……ッ! 待て我が主、それは駄目だ! それ以上は制御が──ッッ!?】
【
【System Rebuild──Next Shift】
つられたかのように。
相手が引き上げたから、それに呼応したかのように。
織斑一夏と『白式』もまた、
『────────────』
音が消えた。音波が焼き尽くされた。言葉を発することすら出来ない。
翼から光をこぼす福音の正面で、彼もまた進化する。全身から紅を起こし、ゆっくりと歩いてくる。一歩踏み出すたびに砂粒の蒸発する音がした。
それは織斑一夏単独が到達しうる最果ての先取りだった。
いつかたどり着く、たどり着かねばならない果ての極みの最奥だった。
最終決戦のラスト数十秒だけ顕現するような、最後の切り札だった。
いうなれば、『疾風鬼焔』と『焔冠熾王』のハイブリッド──否、複合形態。
身体中から噴き上がる禍々しい紅赫の焔。
鮮血そのものを煮詰めて凝縮させた、おぞましい深紅の翼。
放出され続ける血飛沫が、たまたま羽根を象ったと言われれば信じてしまうような──奇形のアゲハ。
【──『
英雄の敵役としての、
或いはもう一人の救世主としての、
相見えるは第三形態の向こう側同士。
既知の限界を超えた、
真反対の威容。
あらゆる穢れを許さぬ極光の天使と、地の底から這い上がってきた悪鬼。
同一の存在理由。
この世界を滅びから守るために、立ち上がった/生かされていた者。
誰かの祈りを守るために。
彼と彼女は、刃を突きつけ合った。
密漁船「この海域やばいらしいし引き返すか……なんか光の翼の天使が目撃されてるし……こわ……」
しののめ「密漁だな?海上保安庁に引き渡す」
密漁船「ホァ-ッ!?許してください!何でもしますから!」
しののめ「ルールはルールだ。それはそれとして魚が沢山だな。さばいて出せ」
密漁船「ホァーッ!?」
しののめ「うん、美味しい!」
次回
82.デッド・エンド