【完結】強キャラ東雲さん   作:佐遊樹

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東雲令【オルタ】/スパークスライナーハイ(後編)

 

 

 願いこそが、受け継がれていく希望だと。

 自分にはできなかったことも、後の世代に託していく──そのサイクルが人類の輝きなのだと。

 

 ()はそう信じていた。

 辛くとも、苦しくとも、誰かの願いに応え、誰かに願いを託す。

 それこそが人類の強さなのだと。

 その行為そのものが、希望なのだと思っていた。

 

 でも、いつからか。

 ──そうではなくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

『ここまでか』

『……よせ。もう助からない』

『武道は、人間が壊れる限界を見極める必要がある。だから分かるさ。私はもうダメだ』

『……くやしい、な。最後の最後に……最後まで、力になれず……』

『………………ごめ、んな、■■』

 

 

 違う。

 違う。

 違う。

 

 

『この程度でわたくしが死ぬはずないでしょう! と、言いたいところですが』

『肝である眼さえもごらんの通り。自分がどういう状況なのかも、分かりません』

『……ねえ、■■さん』

『わたくし以外に、負けたら』

『それこそ……たとえ世界が相手でも……承知、しませんわよ……』

 

 

 こんな、こんな形で、皆の意志を受け継ぎたくなかった。

 涙を流すのなら、せめて嬉し泣きで。

 笑いながら皆で馬鹿みたいに泣くような。そんな未来があったはずなのに。

 

 

『なに、泣いてんのよ』

『あたし、は。ここで、しぬけど』

『……でも、アンタに、託すから』

『一■の中に……あたしは、生き続けるから』

 

 

 なんでこうなるんだと泣き叫んでも現実は変わらない。

 心は渇いてひび割れて、簡単に砕けてしまう。

 悲しみを分かち合う仲間も順番に減っていった。

 

 

『あはは。ごめん、ドジっちゃった』

『もう、そんなにうるさく騒がないでってば』

『あー……デュノア社の、僕が覚えてる限りのパス、渡すから』

『うまく、使ってね』

『ぼく、は……■夏の勝利を、願ってるから』

 

 

 あんなに眩しかった日常が、こんなに思い出せなくて。

 大切で大切で何が何でも守りたかったものが、何も残っていなくて。

 

 

『久しぶりに、思い出したよ』

『戦場は、こんな風に……簡単に、人が死ぬんだな』

『ああ、泣くな。泣くんじゃない一夏(■■■)

『そんな風に泣かれては……心残りができるだろう』

『先に逝く。簡単に追いついてくれるなよ、鬼剣使い』

 

 

 思い出せるのはみんなの死に顔ばかり。

 血に濡れた自分の手。吹きすさぶ乾いた風。

 視界を埋め尽くす紅い炎。

 人の生命を燃料にして煌々と燃える、憎悪の焔。

 

 

『ねえ、どこ? みんな、どこ?』

『やだ、死にたく、ない』

『一夏、どこ? どこにいるの?』

『さむい』

『ここ、寒いよ。やだよ一夏』

『……おねえちゃん』

 

 

 どこだ? どこで間違えた?

 どこからが間違いだった?

 

 

 

『ああクソ。選りにもよって、テメェに看取られんのか』

『畜生……さい、あく、だ。お前に、だけは。背負わせたく、なかったんだ……』

『……亡国機業は、できる限りの再編を、した。使えるなら、使え』

『はは、だけどよ。もうこの星も、潮時なんだろうよ』

『……なあ、織斑一夏。私たちは……どこで、間違えたんだ……?』

『クソッタレ』

 

 

 そもそも。

 おれが生まれたこと自体が、間違っていたのだろうか。

 おれがおれであったこと自体が、間違っていたのだろうか。

 

 

『死にたくない』『誰か助けて』『生きろ』『諦めないで』『生きて』『死にたくない』『もういや』『死にたい』『諦めるな』『最後まで』『しにたい』『いきろ』『諦めたくない』『死にたくない』『生きろ』『諦めるな』

 

 

 おれが、もっと強い誰かだったら。

 おれが、みんなを守ることのできる誰かだったら。

 

 

 

『……織斑一夏』

 

『殺れ。当方はもうじき、当方ではなくなる』

 

『だから、殺してくれ』

 

『当方はなくしたくない。みんながいたから知った、温かさを。幸せを。それをなかったことに、したくない』

 

『いやだ。怖い。怖いんだ』

 

『世界を滅ぼせとずっと語りかける当方がいる』

 

『ふとした時に、全員殺そうとする当方がいる』

 

『…………実際に剣を振り上げていることすらあった』

 

『だからせめて、当方のままで、死なせてくれ』

 

 

『師匠としての。そして、其方を愛している女としての、お願いだ』

 

 

 

 おれが、あのとき、かのじょをころせるだれかだったら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そのIS乗りはぎゅっとつむっていた目を開き、眼前に男の横顔があることを理解した。

 彼の全身を覆う、白黒(まだら)模様の鋼鉄装甲。

 

 IS──そう、IS!

 存在しないはずの、男性によるIS起動!

 

「……あなた、は?」

「……早く逃げろ」

 

 返答にはなっていなかった。

 だがそうするべきなのは確かだった。

 

「──ッ! 都市に全員退避!」

 

 指揮官の声が響き、IS部隊が一斉に加速する。

 当然だ、【厄災】と相対することがいかなる愚行なのか、誰もが理解している。

 だから──ISを身に纏う男がその場に残ったのに、一瞬動揺が走った。

 

「あなたは──!?」

「先に行け。ここにはまだ、()()のやるべきことが残っている」

 

 男の言葉の真意を飲み込めないまま、部隊隊員らは撤退していく。

 都市外壁が破壊されている状態。恐らくこのままでは、【厄災】は織斑千冬の統治する都市に攻め入るだろう。

 

「……何だ、それは?」

 

 だが【厄災】は眼前の男に興味を示していた。

 

「何故、男がISを使える?」

「もう忘れてしまいましたか。当方と貴女は、35日と13時間9分前にも遭遇しているのですが……」

「知らんな。わたしにとって記憶なる記録行為は不要だ。()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

 

 金色の瞳には、純粋に不思議そうな色が宿っていた。

 その色彩を視て、白黒斑な髪を揺らし、彼は嘆息する。

 

「……過剰情報制御状態(ディサイデッド・メサイヤ)

「?」

「今の貴女の状態を、旧世界の単語で言い表したものです。情報の取捨選択を行わず、100パーセントを受信し、100パーセントを処理する。人間ではなくマシーン、あるいは、単一の目的を果たすための機構……」

「──なるほど。確かにわたしは該当する。わたしは世界の総てを滅ぼすために在るのだから」

 

 【厄災】が片手に握った天剣をぞんざいに振るった。

 飛翔する斬撃──が、男の腕の一振りで霧散する。

 

「ほう?」

「…………」

 

 彼女の感覚は捉えていた。自身が放った斬撃は、男の眼前で()()()()()()()()()()()()()()()し、さらに()()()()()()()()()をぶつけて相殺されていた。

 

「識っている。識っているぞ──旧世界の必殺技巧(ユニークスキル)。今のはAICと、衝撃砲だな?」

「はい。単一仕様能力(ワンオフ・アビリティー)と言います。ちなみにこの説明も六度目です」

 

 全身を覆うローブの下で、白黒斑模様の装甲が蠢動する。

 単一仕様能力の並行使用というあり得ざる絶技。カラクリは至って単純。

 

「七つのISコア──」

「はい。六つは、能力の使用に割り振っています」

「道理で。わたしと六度遭遇して六度生き残ったというのはそれが理由か。わたしが殺戮しきれていないとは大したものだ」

 

 慈しむように、【厄災】は安らかな微笑みを浮かべる。

 目尻を少し下げて、唇をつり上げて、明確に感情を顔に出す。

 

「なんともいじらしいな、お前は。ノミが寄り集まったところで、意味などないというのに」

「……かつて貴女が愛した存在達ですよ」

「かつてのわたしか。わたしに過去など存在せず、未来もまた存在しない。ただ現在を抹消し続けることだけが、わたしの存在を証明する──証明したところで価値などないがな」

 

 あらゆる存在に対する絶対的な否定。

 居ることも、在ることも、全てが無意味だと。

 金色の瞳を揺らして、【厄災】は告げた。

 

「どうしてですか?」

「それが当然のことだからだ」

 

 誰かに支配されているわけではない。

 ただ同調し、反転した状態で切り離した。故に何かの支配下に置かれているわけではなく、今の彼女は純粋な殺戮マシーンとしての存在を選択している。

 

「そうすべきだからだ。地上一切を掃除しなければならない。あらゆる物質的な存在は害悪である。神が眠りについているのなら、わたしが行使する。天剣の担い手たるわたしが代行する」

 

 何も覚えていない。

 かつて確かに温かさを感じた手は、剣の束を握ることだけに注力すればいい。

 かつて隣に誰かがいたという事実も、今の彼女にとっては無価値だった。

 

「わたしは世界の総てを救済する。人類を抹消することで救済は完了する」

 

 神の真理に等しい、厳然たる断言。

 かつて愛したはずの執行者を前にしても彼女は顔色を変えず、頬を染める返り血を拭うこともない。

 

「大義のために死ぬが良い。最期に有意義な使い切られ方をするなら、それだけで生命に価値はあるだろう?」

「……貴女の口からだけは、聞きたくなかった。だけど当方も同意します。この命の使い切り方は、当方が決めます。それは──貴女を殺すことだ」

 

 問答はそれまでだった。

 

「『茜星・狂嵐無明(ジェノサイド)』」

「『白式・哀焔残火(エグゼキューション)』」

 

 両者同時に愛機の名を呼んだ。

 既にコア人格は破壊し尽くされ/摩耗し尽くしてしまった、意志なき鋼鉄機構。

 

 だから開戦の合図は無感傷な機械音声以外にあり得ない。

 

 

 

【OPEN COMBAT】

 

 

 

 男がローブを脱ぎ捨てて飛び退いた。

 置き去りにされた布きれが両断される。天剣が空を切り、砂漠を爆砕した。

 

「──!」

 

 距離を詰めた【厄災】が、直後に防御行動を取る。

 都合六方向から襲い来るレーザーを結晶体より伸びた触手が無効化する。

 

「BT兵器──だったか」

「当方の最も信頼するスキルですよ……!」

 

 常人では扱いきれないそれを補佐するのは、かつて苦難を共に乗り越えた友人の遺したマルチロックオンシステム。

 複数の敵を認識するシステムを逆手に取り、複数のビットを外部端末としてアクセス、同時に稼働させる彼独自のシステム。

 

「そんな豆鉄砲ではなあ!」

 

 だが【厄災】を相手取るには力不足。

 大剣の一振りで多方向からの波状攻撃が消し飛び、そのまま大上段に振りかぶる。

 

「消え失せろ」

「『再誕の疾き光よ、宇宙に永久に咲き誇れ(エクスカリバー・モルガン)』」

 

 至近距離。

 男の左手に呼び出された──旧世界で高速切替(ラピッド・スイッチ)と呼ばれた高等技術──ブレードが漆黒の光を解き放つ。

 回避は間に合わない。反転した聖剣と天剣が真っ向からぶつかり合った。

 音が消え、光が世界を埋め尽くす。数キロ離れた都市が衝撃に揺れた。

 

「──相殺とは! やるな、お前!」

「…………」

 

 世界に齎した甚大な破壊とは裏腹に。

 傷一つない姿で、彼と彼女は間合いを取り直している。

 

「だが、解せないな。それほどの破壊力……わたしと違い、お前は単純にISを使っているだけ。何故エネルギーが尽きない……?」

「……幼なじみの力です」

 

 固有能力に割り振られたISコア六つの内、最後の一つ。

 最後に製造されたそのコアが持つ単一仕様能力とは、無尽蔵にエネルギーを生み出すという破格の代物だった。

 だからこそこうして、彼はずっと戦い続けられている。

 

「地球に張り付く蟲の分際で、よく工夫している」

 

 侮蔑も隠さず、【厄災】は吐き捨てた。

 彼は顔色を変えることなくブレードを消す。

 

「疾く失せろ。お前達の生存自体が罪科である。わたしはお前達を裁くために、この剣を手に取って立ち上がった」

 

 天剣の刀身が発光する。

 流し込まれたエネルギーが白銀の輝きに転換され、無秩序に光をまき散らす。

 

「わたしは神の使い。わたしは理の守護者。わたしは天剣の担い手」

 

 天空の代行者。

 真理の予言者。

 故に。

 

 

 

 

「──()()()()

 

 

 

 

 放出される莫大なエネルギー。

 【厄災】を起点に放たれるそれは天へと伸び、宇宙(ソラ)を閉ざす分厚い光化学スモッグを吹き飛ばした。

 大地が鳴動し、砕け、一秒ごとに地形を塗り替えられていく。

 

「……申し訳ないとは、思いますが。ほんの少しでも残った()()()だけでも、守りたいとは思っていますので」

 

 間違いなく──都市を丸ごと両断できる規模の攻撃だった。

 しかし男は動じることなく、一つ息を吐く。

 深紅の両眼に幾何学的な文様が浮かんだ。

 人間であることをやめ、織斑千冬のように科学技術で延命するのではなく、ISという魔法の領域に片足を踏み入れた存在と共に老化を停止させた者の証左。

 

「貴女が神の代行者として天剣を振るうのなら。当方は旧世界最後のIS乗りとして、()()を振るいましょう」

 

 男がその右手に最後の剣を呼び出した。

 刀身の半ばで砕け散った、純白の太刀。かつて唯一無二だった相棒。既に壊れてしまったツルギ。

 欠けたモノを補填するように。

 根元から真っ赤なエネルギーが放出され──刀の形を取る。

 

 

 

 

「──()()()()

 

 

 

 

 【厄災】の天剣と比べて余りにも貧弱で。

 地上で微かな営みを続けている人類の、その風前の灯火を表すかのような。

 小さく、弱く、儚い──だからこそ存在をこの上なく証明する、最後のヤイバ。

 

「我が師。これが当方の……いいえ。()()()愛の証明です」

「……愛? なんだそれは」

「貴女を愛していました。貴女を愛しています。もっと前に気づくべきだった。貴女といるだけで楽しかったのだから──」

 

 言葉の意味が分からず、【厄災】は困惑も露わに首を傾げる。

 

 最早過去は遠く。

 愛の宣言には余りにも遅く。

 

 喪われたかつての日々を、これ以上穢させないために。

 己の愛した女の姿形を、確かな事実として留めるために。

 

 だから彼は。

 言葉ではなく、行動で証明するしかない。

 

 

 

「これが──俺が、東雲令に捧げる、愛の証明だ」

 

 

 

 切っ先を【厄災】に突き付けて、男は小さく呟く。

 

 

 

 

 

「貴女は──五手で敗北する」

 

 

 

 

 

 勝利のない戦場に、彼は刀一本で飛び込んだ。

 

 

 











この後99割でおりむーと師匠オルタは相討ちやらかすんですけど
師匠オルタが死んだらしょーがねーなーつって暮桜再覚醒して人類抹消するんで完全にアウトオブアウト世界線です

設定というか殴り書き
・彼女
 天災の後を継いだ【厄災】。
 本編軸では表層化しなかった『茜星』のコア人格と()()()()()、破壊衝動と自滅衝動のままに生きている歩く災害。
 かつて抱いた幸福も、情愛も、恋慕も忘れ、ただ視界に入るものを薙ぎ払う殺戮マシーンと化している。
 当然のように睡眠も食事も不要。
 肩書きを誇らしげに語るし剣は一本だけだし目は金色だし常識があるしこの状態なら手作り弁当を食べてくれる。

・『茜星・狂嵐無明(ジェノサイド)
 詳細不明。
 ただ幸せになって欲しかっただけなのに。
 呪われた生命でも、せめて来世には良いことがあればと主を想っていただけなのに。
 反転し半発狂した乗り手の意志に巻き込まれ、メインコア人格は完全に消失。
 手に入れたはずの温度は消え去った。
 切なる願いも祈りも、恋慕さえも過去の遺物となった。
 それでも主の力になろうと。
 優しい夕暮れ色の鎧は、殺戮機甲としての在り方を選択した。

・彼
 唯一の男性操縦者にして【厄災】を追う者。
 既に技量だけならかつての彼女を真っ向から倒せるほどに成長している。
 専用機は『白式・哀焔残火(エグゼキューション)』。彼女を必ず殺すために武装が一部変化している。
 かつて抱いた敬愛も、信頼も、そして恋慕も忘れぬまま、それらを守るためにこそ最愛の者を抹殺するマシーンと化している。
 遠い遠い昔に絆を結んだ仲間達は遠い遠い昔に亡くした。
 守りたい仲間はいないし銃火器使うし目は赤色だしご飯とか栄養補給できればいいし弁当の作り方は忘れている。

・『白式・哀焔残火(エグゼキューション)
 ISコアを計七つ積み込んだ前代未聞のIS。
 そのうち六つは兵装並びに固有技能の使用のみに用いられる。
 長い長い戦いの末にメインコア人格は摩耗し尽くし、自身のあらゆるリソースを戦闘技能に割り振った。
 主の願いを叶えるために。
 かつての白い輝きを失っても。
 大切な人々が誰も居なくても。
 それでも、彼女は彼の剣にして鎧であり続けている。

使用可能機能一覧
・『絢爛舞踏』
 エネルギーの回復機能。彼が単独で戦闘を継続できる最大の理由。
 これがあるから、一人でもたたかえる。
・『偏光射撃(フレキシブル)
 BT粒子に干渉することでレーザーの射線を操る能力。
 今でも、彼女ほど上手くは使えない。
・『衝撃砲』
 大気を圧縮して打ち出される不可視の砲撃。
 見えない弾丸では、見えない未来には届かなかった。
・『再誕の疾き光よ、宇宙に永久に咲き誇れ(エクスカリバー・モルガン)
 父の切なる願いと母の温かな愛情により構築される、極光の剣。
 本当は彼女のためだけの剣なのに。
・『AIC』
 空間に作用する停止結界。
 彼は主に敵の凍結に用いる。もう何かを、自分自身さえ、守る必要なんてないから。
・『マルチロックオンシステム』
 本来は連装ミサイル制御に用いられる特殊な火器管制装置。
 彼は偏光射撃の補佐に用いる。誰の力も借りずに、単独で戦い続けるために。

・【厄災】ルート突入条件
 好感度上限突破してない状態で兎博士とバトル!以上!
 細かく言うと
 ①彼女の好感度が上限突破してない状態で篠ノ之束殺害
 ②束との戦闘で彼女が■■の支配を単独で打破
 ③その際に『茜星』のコアがオーバーロードしコア人格が表層化する
 以上で達成です。彼女は常時過剰情報受信状態なのでコア人格が表層化した時点で混ざり合い、【厄災】ルート確定となります。お疲れ様でした、よい終末を!

・【厄災】ルート世界観
 束殺害に伴いISの量産が行えなくなり、国家間闘争が激化。
 束の死よりまもなく勃発した第三次世界大戦によりそれまで存在した国家は総て消滅している。
 織斑千冬以外にも数十名の指導者が無辜の民を守るために城塞都市を建設、それぞれ独自の勢力として繁栄。ただし都市間の交流はほとんどなく、定期的な通信会議が開かれるのみ。
 また環境破壊も深刻化し、海がほとんど干上がっている。
 最も汎用性のある兵器としてインフィニット・ストラトスは貴重であり、ISの数はそのまま都市の勢力としてカウントされる。現存するISコアは168個。内30個を織斑千冬が所有している。
 各都市は存在の擬態を目的として建設されているが、これは【厄災】の目を欺くため。
 事実、年間2~3の都市が擬態を見破られ、【厄災】に襲撃され壊滅している。


 メインヒロインの好感度上限突破もせずに天災と戦おうとするとこうなっちゃうよ、という悪い例でした。
 やりたい放題したので次回からはちゃんと本編更新します……

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