ドブネズミは、夢に現れるスタンド・『夢みるプリンセス』からもう一人ドブネズミのフレンズが存在しそれが夢の世界で暴れまわっているので止めてほしいと依頼されていた
それが個人的に気になったドブネズミは引き受けるが重要な情報・『夢みるプリンセス』の本体のことを聞きそびれた
現実では配給用ボスを先に見つけたハブがじゃぱりまんを殆ど飲み込んでしまう
後から来たドブネズミはそれを悟るとハブから吐かせようとする
ヤンバルクイナとアフリカゾウがドブネズミをいさめているとハブが隠し持とうとしていた一つをドブネズミに譲りその場は収まった
一方で『夢みるプリンセス』は何者かの襲撃を受けていた
『精神の深層の世界』
『夢みるプリンセス』は人型の異形が近づいてくる事を察知して振り返った。
そのため異形の奇襲は失敗に終わった。
しかし依然として殺意を向けられており激しく動揺している。
夢みるプリンセス
「い、一体なんですか!?何ゆえわたくしを狙うのです!?」
???
「答エテ我ニ何ノ得ガアルトイウノカ?」
夢みるプリンセス
「くっ…なんて思考の持ち主なんでしょうか。
はぁ!」
『プリンセス』が侵入者へ手をかざすと手前の地面の石が一斉に浮かび上がり、飛んだ。
大きさが拳から人の頭ほどまでの無数の石が一気に吸い寄せられるように敵へ向かう。
夢みるプリンセス
「石はあなたに当たるまで追尾し続けますよ!」
???
「フン、安安ト言葉ヲ口ニ出スノガ仇ニナッタナ」
敵がそう言って周囲へ拳を連続で突き出すと、容易く全ての投石を弾き飛ばされてしまった。
『プリンセス』は自身が飛ばした石の破片がこちらへ飛んできたのを手前で静止させ防御した。
身は守れたが自身の攻撃を利用されて攻撃を返されることになり動揺する。
???
「面倒ダ…『ピンボール』ノ弾ノヨウニ前カラシカ来ナイノガヤリヤスイガ」
夢みるプリンセス
「なッ!?さては、あなたはスタンドッ!?な、何をしにここまで来たのです!」
???
「面倒ダト言ッテイルダロウ」
夢みるプリンセス
「告白する積りが無いというならばこちらから吐かせるのみ!」
???
「ワ…我ガ目的ハ…」
謎の敵はそこまで言ったとき、遮るように何かが間に現れた。
『夢みるプリンセス』はそれが自身がよく知る『者』であることを認識し戸惑う。
自分の方を見て何か言っているところから、それが『ついさっきの自分自身』であるということを理解した。
〚夢みるプリンセス
「どなたですか?あなたをこの世界にご招待した覚えは存じませんが…」〛
夢みるプリンセス
「こ、これはっ………わたくし!?」
???
「オマエノ"イシ"ヲ回収スルコトダ…
オマエハスタンドデ在リナガラ、セルリアントシテノ"イシ"モモツト聞イテイル。
フレンズノ夢ニ現レナガラ直接襲ウコトガ無イノハ実体ガ無イカラダトモナ。
ソノ実体無キ"イシ"ヲ抜キ取ルニハオマエヲ倒スコトガ必要ナノダ。
今ハドウヤラ、ヨリ肝心ナコトガ言ワサレズニ済ンダヨウデ助カッタ。
オマエガ集中シテイナケレバ引キ出サレル言葉ノ重要度ハ下ガルコトガワカッタ。
ソシテ、オマエノ運命ハ決マッタ」
謎の敵は勝利宣言と同時に前へ真っ直ぐ拳を勢いよく突き出す。
拳は耳をつんざくような高い音と共に二人の間の方の『夢みるプリンセス』を突き抜けた。
それを間近で見ながら自分の胸にも同じ穴が空くのを感じる。
夢みるプリンセス
「ぐああああああああッ!?」
???
「サテ、ドコニ在ルノカナ?」
おおかた人の形をしているその襲撃者は胴体にあたる部位に手を入れ、目的物を探し弄った。
やがてそれは見つかり『夢みるプリンセス』の胴体の中心部から大切な何かが引き千切られる。
夢みるプリンセス
「な…何です……って…あなたはまさか…スタン…」
???
「モラッタゾ……!」
完全に胴体からそれが離れると静かに仰向けに倒れこんだ。
『夢みるプリンセス』は命ある存在であることを実感しながら消滅していく自らを振り返るよりも、敵がこれからしようとしていることが気になった。
夢みるプリンセス
「さ…最後に…あなたに聞きたいことが…」
???
「二度モ言ワセルナ……ソンナ事ヲシテ何ノ得ガアルトイウノダ…」
夢みるプリンセス
「その……わたくしの一部を…これからどうするのですか…?」
???
「……オモシロイ。見セテヤロウ」
夢みるプリンセス
「───────!」
のののののののののののののののの
ドブネズミ
「ん、木が低くなってる?」
アフリカゾウ
「高いところまで来たからね。地面が石だらけだね。ハブちゃんとヤンバルクイナちゃんはどうする?私たちはもっと上まで行くけど」
ハブ
「ボスはこんなところまでは来ないだろうから戻るのが良いと思うぞ、ヤンバルクイナ」
ヤンバルクイナ
「わたしもそう思います〜。それじゃあ、ここでお別れですね〜。どうかお元気で〜」
ドブネズミ
「お別れ…」
アフリカゾウ
「うん、またね!」
ドブネズミ
「ああ…またな!」
ハブ
「久々ハムりがいのあるフレンズに会えて良かったぞ。またな」
ヤンバルクイナ
「ハブちゃん〜、それはどうかと…」
ハブとヤンバルクイナ、ドブネズミとアフリカゾウは別れ山の下と上へそれぞれ向かった。
ドブネズミは、別れた地点からほんの十数メートルの地点で溜めていたものを吐き出すように叫んだ。
ドブネズミ
「……わたしは捕食対象としてだけなのか〜〜〜ッ!?」
アフリカゾウ
「まあまあ、ずっと捕まるわけじゃないし」
ドブネズミ
「あのな、ハブが尻尾を咬んでると変な気分になるんだ。凄く嫌とまでは言えない、けど悪くないとも言い難い不思議な感覚だ。アフリカゾウはハブに尻尾咬まれたことあるか!?わたしの言いたいことがわかるのか!?」
アフリカゾウ
「ごめん、わかんないや…じゃあまた会ったら頼んでみるよ。わたしの尻尾咬んでみない?って」
ドブネズミ
「自分で言っといてなんだけど、なにもそこまでしなくてもいいわ…」
アフリカゾウ
「いやきょーみ湧いてきた!尻尾を咬まれたらどんな感じなんだろう?ってさ」
ドブネズミ
「ゴメン、ソレは止めといたほうがイイ。ハブに頼むのもやめとけ」
アフリカゾウ
「そう?変かなあ」
ドブネズミ
「言いづらいことを先に言われてしまった…ん?なんだアレは?」
アフリカゾウ
「うん?」
ドブネズミは目に留まったものを足を止めて注目した。
アフリカゾウはドブネズミの指す方を視るとどうやらサンドスターの塊が散らばっているようだった。
ドブネズミはサンドスターの回収する任務を果たせるチャンスを逃すものかと一目散に駆け距離を詰める。
アフリカゾウ
「そんなにがっつくほどなのー?」
ドブネズミ
「当たり前よー!狙った獲物は逃さねー!このわたしはよー」
アフリカゾウ
「そんなに急ぐとあぶないよー」
ドブネズミ
「何が危ないってー?」
アフリカゾウ
「崖とかさー」
ドブネズミ
「がっ…」
アフリカゾウ
「どうしたのー?ドブネズミちゃんー?大丈夫ー?」
アフリカゾウは忽然と姿を消したドブネズミへと呼びかけようと大声で叫んだ。
少しの間返事がなく不安に駆られたが、苦痛に悶えるような聞き馴染みのある声がしてそちらへ恐る恐る近づいた。
すると、突如として地面が下がり崖と坂になって窪んでいるところの下に落ちたドブネズミがいた。
斜面の中腹で石にしがみついてそれ以上落ちないように堪えている。
窪地全体は円状になっていて、クレーターに例えられるような見た目をしていた。
ドブネズミ
「いっ……でぇぇぇ」
アフリカゾウ
「な……」
ドブネズミ
「どうなってんだ、一体」
アフリカゾウ
「私にもなにがなんだか…」
ドブネズミ
「走ってたときは確かに地面がそこにあったんだ。でも気がついたら足が空振って落ちてるんだ。突然窪んでるところがあるなんて、まさかな」
アフリカゾウ
「ねえ、その姿勢だと難しいかもしれないけど、ちょっと後ろのほうを見てよ。窪みの下のところ」
ドブネズミ
「あ?なんだ?」
アフリカゾウ
「さっきの光ってたものがあるの。あれに向かって走っていったら落ちたんでしょ?」
ドブネズミ
「んぐ、んっしょ。お、そうだ、あれだ。あれに向かってったん…んん?」
アフリカゾウ
「ドブネズミちゃん?」
ドブネズミ
「ああ、なんか聞こえないか?誰かの声が。語りかけてきてるかんじのがここの真ん中の方から」
アフリカゾウ
「え?…あ、そう言われればわかるようなきがするくらいだけど聞こえるような…」
ドブネズミ
「聞こえるか。アフリカゾウはそこで待っててくれ。真ん中の方へ行ってみる」
アフリカゾウ
「待って」
ドブネズミ
「何だ?」
アフリカゾウ
「ドブネズミちゃんはここからどうやって出るの?その下からだと手もマフラーもギリギリ届かないから…」
ドブネズミ
「そうか、そんなことか。心配はいらない。このくらいはジャンプすればいける」
アフリカゾウ
「ジャンプ、ね。わかった。いってらっしゃい、気をつけてね」
ドブネズミ
「いってくる」
アフリカゾウはそう言ってネズミらしくチョロチョロと降りていくドブネズミを見送った。
ドブネズミはやがて目的の光っていたものまで3歩というところまで接近し、『ラット』で警戒しながら近づくと拾い集めだした。
スコープで見回すと落ちたところの崖の上には立ってこちらを見ているアフリカゾウがいる。
表情はわからないが、首を振ればなびくはずの大きな耳がなびいていないところからして、ずっとこちらを見つめているようだ。
ドブネズミ
「アフリカゾウには見るもんがわたししかないってか、こんなに水が無いところに来ることがないわたしには新鮮な光景だってあとで言ってやろう」
カラフルに光る物体を両手で寄せ集めながら独り言を言っていると、それに反応する声を聞いた。
その声色に聞き覚えがあるドブネズミは、声の主であろう人物の名を呼んだ。
ドブネズミ
「『夢みるプリンセス』!!お前なんだろう!?さっきの声は!!!ここは夢のなかだっていうのか!?」
《夢みるプリンセス
「…………よく……聞こえましたね…」》
ドブネズミ
「おい、答えろ!」
《夢みるプリンセス
「あなたがいるのは、紛れもない現実です………わたくしはあなたのスタンドを経由して語りかけているのです……あなたが集めているのは、わたくしの『残り物』……わけあって、あなたとお別れをしなくっちゃいけないんです……」》
ドブネズミ
「な、何を急にいいだすんだ!これが現実のお前なのか?」
《夢みるプリンセス
「はい……最後に…しがない、一介のセルリアンであったわたくしが…このように言葉を話せるようになった…ワケを聞いてくれませんか?これは恐らくあなたに必要な情報ですから……もし、聞きたくないと仰るのでしたら…潔く消えることに致します…」》
ドブネズミ
「ほう?それは聞いておくべきかもな。話してもらおう。現実での姿がどのようなものだったかわかるかもしれないしな」
夢みるプリンセス
「承知しました……それを含めて語り尽くし致します……」
そうして、夢に現れる不思議なスタンドの声は話を始めた。
夢みるプリンセス
「わたくしの原点とも言える、最初で最後の『わたくしの被害者』についてふれましょう。
その『被害者』は人間、つまりヒトでした。そして気高きスタンド使いでもありました。
あろうことか、その方の『かがやき』をわたくしは吸い取り尽くし、意識不明としました。
当時のわたくしは漠然とした行動原理に従い動いていました。
このときはセルリアンの一個体としての意識さえも持ち合わせていなませんが、これ以後の記憶はあります。
それを理解したのは、被害者である『彼女』が自身の死を覚悟し生んだ『かがやき』が起こした奇跡であると、今は失ったわたくしの核から感じたからです。
核は『かがやき』を取り込みわたくしを行動させる力の源でしたが、なぜそれを失った今も意識があるのかはわかりません…。
ですが、確かに『かがやき』はわたくしに有意義なものを授けて下さいました。
その『かがやき』が遺したもう一つのものがスタンドのエネルギーでした。
スタンドエネルギーを得たわたくしの姿は、簡単な形の立体の重ね合わせのようなものから、ヒトの形だけは再現したまるで『スライム人間』とも呼ばれそうなものへと変化されました。
それはどこか『精神の深層の世界』での姿と似ていたと記憶しております。
わたくしがその2つを得た理由は、フレンズ様たちと出会っていくうちに理解しました。
セルリアンそのままの姿では怖がられ、まともに話せないからであると。
もっとフレンズというものを見極め、親しくなるためであると。
あなたと初めて出会ったときは、後に申しました暴れている方のドブネズミ様かと思いましたが、どこか彼女と異なる雰囲気をお持ちでした。
それも『かがやき』のお陰なのです。
結論が先に延びてしまいましたが、あなたにはわたしにこんな有様を晒させた仇を探してほしいのです………。
倒せとまでは言いません。ですが、どうかその者の正体を暴いてください…。
でないと『彼女』の『かがやき』が心ない者の手に渡ることになってしまいます…」
語っている途中に質問を入れることも、頷いて納得したような仕草をすることも、ドブネズミはしなかった。
しかし、単に入ってくる情報を整理し収納するだけの時間ではなく、ひたすら虹色の結晶を見つめ、微かに変わりゆく模様を目で追っていた。
ドブネズミ
「………」
夢みるプリンセス
「過去についてはこれにて以上となります…。気分を悪くされることがおありでしたら、お詫び致しますが」
ドブネズミ
「いや、大丈夫だ。あ、一ついいか?」
夢みるプリンセス
「ええ、構いません。なんでしょうか?」
ドブネズミ
「さらっと、核を失ったとか言ってたな?
たしかそれはお前にとっての心臓のようなものだろ。なんでこんなことになった?」
夢みるプリンセス
「それは…」
ののののののののののののののののの
夢みるプリンセス
「………………」
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???
「一ツ警告シテオコう。
今目撃シタコと、我ニツイて語ルコトは許サナい。
他ハ幾ラデも喋ッテクレてイイガな」
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ののののののののののののののののの
夢みるプリンセス
『ぐああああああああッ!?』
ドブネズミ
「どうした!?何事だ!!何者かの襲撃かッ!?」
夢みるプリンセス
「なるほど……これ以上この世に留まるのは不可能なようです。あなたとはこれでお別れを…」
ドブネズミ
「いきなり何言ってんだ!お前のことをもっとよく聞かせろっ………はっ!?蒸発するように散っていくッ!?なんで今までのように残らないんだ!?」
アフリカゾウ
「どうしたの〜、叫んだりして〜」
ドブネズミ
「今そっちに行くよォッ〜〜!
説明は上に戻ってからだな。それにしても、実はとんでもなく危険なヤツが近くに潜んでいたのか…『プリンセス』のやつをたやすく仕留めるなんてな………口封じまでしているとはよほど小心者だな。
わたしは他人に小心者と言えるような質じゃあないが、ソイツのそれほどではないと自信を持って言い張れるくらいのドス黒いものを感じる……」
身近に迫っていたかもしれない危険は、今日の敵が明日の友になる可能性を根こそぎ奪っていった。
ネズミとしての生前から天敵のすぐ近くで暮らしていたドブネズミにとっては、知る者が突然いなくなる事態に慣れていたしむしろ好都合とすら思うこともあった。しかし、今回の場合抱いたのは幸運だったというよりも話し相手を失ったという感情の方が大きかった。
そんなドブネズミは、わずかに確保したサンドスターの欠片をチャック付ポリ袋に入れて握りしめ、アフリカゾウのいる崖の上へと戻っていった。
ドブネズミ
「このくらいの段差は……ッは!」
アフリカゾウ
「あれ?いつのまに?って、落ちそうだよ!」
ドブネズミ
「ああっ、高さが足りなかったっ…。引っ張ってくれ〜ッ」
アフリカゾウ
「いっせーのーで、よいしょ!」
ドブネズミ
「あ…りがとっ…う」
アフリカゾウ
「おかえり。何があったの?」
ドブネズミ
「はァ〜。実はな、はァ、夢のスタンドの本体が、セルリアンだったんだっ。ふぅ。そいつがな…」
←to be continued / \┃
スタンド 夢みるプリンセス
本体 ?????
破壊力:Dスピード:C射程距離:A
持続力:B精密動作性:C成長性:E
眠っている間に深層意識の世界に魂を引きずり込む。
眠った場所と瓜二つのところで目覚めるようにして入ってくる。
現実で眠る者以外が存在しない。
つまり本体も入るには眠らなければならない。
より深く眠る者ほど抜け出しにくい。
【デス13】ほどの拘束力ではないが、スタンドを禁止することはできる。ただし、同時に二人だけである。
このスタンドのヴィジョンは夢にしか現れない。
夢で人と人を出会わせることも、物を渡させることもできる。
深層意識の世界には電波が無いので携帯電話などは使えないし電子機器の起動も出来ない。車も動かせない。
しかし居場所が現実とリンクしているため状況を考えることができる。例えば、現実で寝返りをうてば深層意識の世界にいてもなんとなくわかる。