虫喰いでないフレンズ   作:ヘキサノイック

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前回のあらすじ

セルリアン調査を引き受けたドブネズミ、アフリカゾウにイエネコを加えた一行
砂漠が砂漠らしくなくなってきた場所まで差し掛かったとき、フレンズが現れて質問をしてきた
まともに答える気のないドブネズミとイエネコが挑発しあわや乱闘かと思われたとき、突然アフリカゾウの様子がおかしくなってしまう
アフリカゾウは目に映った謎のフレンズへ攻撃を仕掛けに、誰も見たことのなかったスタンドを出現させる
戦いはドブネズミとイエネコがアフリカゾウに有利になるよう支援したことでアフリカゾウが勝利した
現れたフレンズは終結後直ぐにハヤブサと名乗り、自身と虫喰いの関係を語りだすのだった



虫喰いに会いに行こう

 

ハヤブサの案内で、一行は歩きながら虫喰いが居るという場所へ向かっていた。

自信の冷気の能力を利用され体温が奪われたため震えていたが、周囲は気温が高いためか調子は戻っている様子だ。

ハヤブサよりも疲労が溜まっているのはアフリカゾウだろうとドブネズミは心配していがその様子は見えず、横に四人広がって歩く列の端で三人の様子を観察していた。

 

ハヤブサ

「虫喰いとは共生関係を持っている。私が飛び回ってやつの気に入るセルリアンやスタンド能力を持つフレンズを探してやる代わりに、あの二人がセルリアンに襲われないようにセルリアンを制御してもらってる」

 

イエネコ

「意外ね。私は虫喰いの悪い噂しか聞いてないのに」

 

ハヤブサ

「なに?どこからそんな話が出たんだ」

 

ドブネズミ

「ふん………なんとなくの想像だが、セルリアンの近くにいても平然としていて怪しく思ったフレンズが声を掛けようと近づくとセルリアンが向かってきて襲われたように感じた、とかか?それであたかも虫喰いがセルリアンをこっちにけしかけてきたかのように思ったってところか」

 

ハヤブサ

「なるほど………」

 

イエネコ

「いや、セイウチが襲われたって聞いたわよ!?セイウチに何かしたんじゃあないの?」

 

ハヤブサ

「セイウチ?虫喰いが危害を加えたのか………セイウチから直接何かあったか確かめなければ」

 

ドブネズミ

「セイウチ………だれだ?」

 

イエネコ

「おぼえてないの……あんたはセイウチに会ったことないし当たり前だけど。

ハヤブサ、なんで虫喰いに協力してるの?」

 

ハヤブサ

「私には守るべき者がいるからだ。

私が守らなければならない。

『ひとつ前の私』から託された者たちを」

 

アフリカゾウ

「………!?えっと、ハヤブサちゃん?

フレンズを守ってるときにいなくなっちゃったフレンズってもしかして、君なの?

すると、その守るべき者って、ノロジカちゃんとコハクチョウちゃん?」

 

ハヤブサ

「そうだが、知っているのか」

 

アフリカゾウ

「うん。まさか、ハヤブサちゃん………あなたの前のハヤブサちゃんは、コハクチョウちゃんとノロジカちゃんを守りきって、自分自身を守れなかったんだ………

それで、今は二人を守れるあなたが守っていたんだね。

その頭の被り物がなかったらハヤブサちゃんってわかったのに」

 

ハヤブサ

「前の私がお前と知り合いだったとは、ノロジカとコハクチョウから聞いていなくてな。すまなかった。

しかし、今のわたしですら手一杯なんだ。

ノロジカもコハクチョウも戦えないのでは、私一人でなんとかするしかない。

前の私一人ではセルリアンに対抗できなかったのがわかる」

 

ドブネズミ

「なるほど、戦えないようなフレンズがいるなんてな………

わたしなら無理にでも戦わせようとしてたかも……」

 

アフリカゾウ

「だから、戦えるわたし達が守らないといけない………………」

 

イエネコ

「私は守られるのは癪だからこっちから戦いに行こうとしてるんだけど」

 

ドブネズミ

「そうするとつまり、まずいな。

虫喰いの手がないとハヤブサは守れないんじゃないか?」

 

アフリカゾウ

「二人を守るのに手がいるなら、私達が安全なところに連れてくしかないね。

実は丁度、この少し先に良いところがあるんだ」

 

ドブネズミ

「それは良かった!虫喰いに頼らなくてもいいならお前が使いをやることもない!」

 

ハヤブサ

「そうか。だが、すぐには無理だ。虫喰いの意思も確認しておくべきだろう。

ドブネズミ。虫喰いはお前と同じ能力を持つのだから、お前自身がその恐ろしさを知っているんじゃあないか?黙って物事を決めるのは良くないのはそれ以前のことだが」

 

ドブネズミ

「そ、そう…だって、は?まて、お前!わたしの能力を知っているのか?虫喰いがバラしたのか!?お前もスタンド使いだろ!!どっから聞いた!」

 

ハヤブサが冷静に返してきたのがドブネズミの頭の中を通り抜けそうになった。

スタンド使いにとっての致命的な弱点である情報を、何も教えていない相手に知られていることが、ドブネズミの怒りを沸かせた。

そしてそれを冷やすように、頭上から冷水が降り注いだ。

 

アフリカゾウ

「はい、ドブネズミちゃん落ち着いてね。ちょっと失礼するよっと」

 

ドブネズミ

「オイ!アフリカゾウか!?スタンド使いはお前も(水をかけられる)………だ。すまん、熱くなりすぎた。知られてしまった以上はどうしようもないな。ハヤブサ、なんだったっけな?」

 

ハヤブサ

「ああ、だから虫喰いに会って確認する………つもりなんだが、あそこに虫喰いが来ているようだ。まだ私にしか見えない距離だが」

 

ドブネズミ

「なに?」

 

アフリカゾウ

「セルリアンのニオイがするけど、大丈夫?倒せるくらいの数かな?」

 

ハヤブサ

「アフリカゾウ、戦う必要はない。

セルリアンも来ているが、全て虫喰いの配下だ。あの数を虫喰いが使役してけしかけてきたら、それなりの覚悟が必要だろうがな。でも今は、スタンドは出さない方がいい」

 

ドブネズミ

「それは、敵意さえ向けなければいいということか?」

 

ハヤブサ

「そうだな。慣れっこだとは言っていたが、用心し過ぎるということはない。アフリカゾウもスタンドを出さないようにしようか」

 

アフリカゾウ

「え?私スタンド使えないよ?」

 

ドブネズミ

「今さっき………わたしの頭の上から水がかかってきたんだぞ…

このカラカラに晴れた空でだ。

お前はスタンドを使ってハヤブサと戦って勝ったんだ」

 

アフリカゾウ

「エッ」

 

ドブネズミ

「驚かせるつもりはないんだけどな………………

水を出すのがお前の能力だ。

水をまこうとか濡らそうとかって思い浮かべてやってるんじゃないか?」

 

アフリカゾウ

「頭がパオパオするよ………そうだったんだね。教えてくれてありがとう、ドブネズミちゃん。あれ、イエネコちゃんが虫喰いの方に行ってるけど」

 

ハヤブサ

「何!?連れ戻す!」

 

ドブネズミ

「わたしを連れてけ!ハヤブサ!

わたしのせいだ!スタンド使いじゃないイエネコが話にまざれないのを考えておくんだった!!」

 

ハヤブサ

「分かった!しっかり捕まっていろ!」

 

と、突風のような会話の後にまさしく突風が吹き、ハヤブサとドブネズミがいなくなっていた。

 

アフリカゾウ

「一人になった………声聞こえるからいいもん」

 

 暇つぶしで聞き耳を立てるアフリカゾウの耳には数人の声が入ってきた。

親しい人物の声がすんなり来るなかで、聞き覚えのない声ではないが馴染みのない声が異様な威圧感を醸し出しつつ、質問していた。

 

「なぜここにお前がいる」

 

「来たかったわけじゃあねぇんだよ!来たあとでやりたいようにやってきただけだ!」

 

「その末路がこれだ。つくづく俺の足を引っ張りたいようだなぁ?」

 

「何をお前が言おうが、アフリカゾウとイエネコはわたしの大事な仲間なんだよ!お前を止める!」

 

「なら試してみるか?お前のラットと俺の『ラット』のパワーを。その意思が本物か確かめてやろう」

 

←To Be continued




ラット(虫喰い)
破壊力:?スピード:?射程距離:?
持続力:?精密動作性:?成長性:?
虫喰いのスタンドの能力。
何らかの能力でセルリアンを介して自分の声を遠くへ届けることができている。
これが全てとは限らない。
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