現在内容に詰まっており今回は短くなっています
アフリカゾウがオランウータンのフレンズ・『フォーエバー』に海上へ連れ去られた
ドブネズミはハヤブサと再会し、共にアフリカゾウを救い出すため捜索する
やがてアフリカゾウが船上に捕らわれていたのを見つけて乗り込み、オランウータンを追い詰めるも、逆に全員が個別の部屋に分けられ監禁される
なんと乗り込んだ船そのものがオランウータンのスタンドであった
船そのものを自由自在に変化・変形させることが可能なオランウータンの独壇場に追い込まれたのだった
ドブネズミは鋼の壁に囲まれている。鋼の壁は単なる鋼の壁ではない。今さっきこの壁に包まれて部屋とも言えぬ空間に閉じ込められた。明かりがなく、箱に入れられている感覚を初めて味わわされる。壁自体が、船を操っているオランウータンの思いのままに変形しているようだ。
ドブネズミ
「明かりがないから『ラット』の弾道を予測しにくい………まだ無理にでも使う必要があるとは言えんから探索して構造を把握しなければな
なんとかわたしだけでも抜け出せれば他の部屋の壁もどうにかできる方法がわかるんだが」
ドブネズミを閉じ込めた張本人は逆らうことを禁じるために閉じ込めたのにもかかわらず、ドブネズミはますます強く逆らうような行動を起こしていくのだった。
単に暗い事から視覚以外が鋭くなったのか、それとも心細くなったのか、外から声が耳に入る。
ドブネズミ
「やっぱり隣には誰かいるようだな……だが音が変だ
聞いたこともない唸り声が聞こえるが、アフリカゾウはわたしには聞こえないほど低い声を出せるんだったか
本当にアフリカゾウなのか…?」
ドブネズミが聞き耳を立てているその頃、壁に飲み込まれた三人のうちの一人、アフリカゾウは、ついさっきの戦闘のことを独りきりで振り返っていた。
スタンド能力について、これまでは暴走する“意識”だけで困難を乗り越えてきた。暴走していた“意識”とは『危険な存在を自ら止めなければならない』という自責の念の沸き立ちが止まらなくなる意識。アフリカゾウの心の底にある、自分が皆を守らなければいつまたマルミミゾウのように急にいなくなるかもわからないという後悔の炎が燃え盛っているのをアフリカゾウ自身は理解していた。この炎が、今回は役に立たなかった。この事実に、アフリカゾウは打ちのめされていた。
この意識の変化は、孤独なアフリカゾウを冷ますことで、新たな力を目覚めさせた。
アフリカゾウ
「アフリカ………それがわたしのスタンド能力の名前………そうなの?マルミミゾウちゃん………大丈夫?私ならできる?私は雨を降らせることのできる力を持ってるから………?
マルミミゾウちゃん…?マルミミゾウちゃん!!
……………夢だったの…………そうだね、この現実が今私が生きてる場所なんだからね!
よし、こんなこともしてみせるよ!懲らしめるんだから、オランウータンちゃんたら!
『アフリカ』ァッ!!!」
アフリカゾウは、このとき初めて発現させたスタンドを自ら視認した。派手な土偶のような像は崩れ去り、中からは全く異なる姿が出現した。
アフリカゾウの体格を一回りほど上回る巨躯が影を落とす。太く長い四肢では、隆々とした筋肉のカドが輝く。砂が風に乗って腹部を舞う。胸部には中央部を囲むような隆起跡。隆起跡に守られた中央には泉のごとき円。円からは頭へ伸びる筋。
大自然を纏った豪快な自身の魂のヴィジョンへと、誇らしげに命令する。
アフリカゾウ
「この船の辺りに力いっぱい雨を降らせて!船が沈んじゃってもいいってくらいに大シケにしゃうんだ!
沈んだらまた、そのときは……どうにかなるよね」
丁度このとき屋上には、たった一人だけが寝転んでいた。クネクネと自らの身体をこねくり回して遊ぶなか、突如として視界が遮られ呼吸を封じられる。音は風と甲板へ打ちつける巨大な雨粒のみ。痛みさえ伝わる強烈な暴雨が、海上にある一つの鉄塊を覆い尽くす。
オランウータン
「ギャアアアアス!?!?痛い痛い痛い!?これ雨!?ブッ!!息がッ」
(なんとかしなくては!どう考えてもこれはスタンド攻撃!しかしあいつらにこんなことできるのはいるわけがない………取り敢えず、私も避難しなくては)
甲板から急造の屋根がせり上がり、オランウータンを守る。雨粒の破壊力では甲板を構成する鉄板を傷つける ことができないため、ひとまずは難を逃れた。
だが安心感が湧くと、捕虜達の抵抗に手を焼かされている事実に怒りがこみ上げる。
何故万能の『ストレングス』をもってしてもフレンズ一人を手に入れるのにここまでてこずらなければならないのか。何故あの官能的な肉体を我が手に手繰り寄せられないのか。何故出会うもの達が悉くスタンド使いなのか。
オランウータン
「これこそが私が越えるべき“試練”だとでもいうの………?!
逆に、これを越えさえすれば欲しいものが全て私の下に来ると?!
やってやろうじゃあないの!もう『マイ』なんて頼らずとも、ヤツらを完敗させれんだよォ!
グフフフファハハハハハハ!!」
←to be continued…