これまでで、読んでいただくにあたり、背景設定の説明があまりにも少ないのでは?と思うところがありました。
よって、33話までの時点で作者が想定している背景の説明をさせていただきます。
なお、ここから先を読むのには、以下の文に目を通す必要はありません。
ドブネズミ(虫喰いでない)がアニマルガール化するまでの経緯について
巨大総合動物園・ジャパリパークにはアニマルガールとセルリアンがいた。
アニマルガールはヒトの女の子を模した姿の動物である。
セルリアンは鉱物が無機物、単純な構造の生物(主に微生物)、生物の遺骸などの形を模して『かがやき』と呼称される概念を集めるため行動する存在である。
共に存在する理由の解明には至っていない。
『かがやき』とは、陰と陽でいえば陽、光と影でいえば光、生と死でいえば生といった希望あるもの、または努力や才能や得意なことと表せる特別なもののことである。
さらに個人が持つものに限らず、友情や愛のような知的生命体同士の関係そのものに至るまで『かがやき』とされ、これらをセルリアンが奪ったとされる記録が存在する。
この『かがやき』には才能の概念も当てはまることから、個人の才能の具現であるスタンド能力もセルリアンの標的に該当する。
よって、スタンド能力を得たセルリアンが発生する可能性が示唆されたことになる。
ただし、人間の生活圏にはアニマルガールやセルリアンやサンドスターがほぼ存在しないためにスタンド使いが関わることは無かった。
一方、自然動植物の保護を目的とした団体・スピードワゴン財団は、太平洋沿岸の海域に生息する海洋生物の生態を調査し保護するべく、日本の大学や動物保護団体との協力のもと活動していた。
そのような区域を動植物園として一般に解放し、動植物保護の理念を広く伝えようという目的で、動植物園『ジャパリパーク』を開業させるべく開発を進めている。
(名前の由来は日本近く&来客に園内を探検してもらう公園であることをイメージしてもらうため)
ジャパリパーク内には特殊動物研究所が置かれ、日夜サンドスターによって引き起こされる不可思議な現象を解明すべく研究が行われている。
コノシマ・マイについて
特殊動物研究所では、スピードワゴン財団の超自然現象を扱う部門の協力によりセルリアン対策がヒトの手で完結する方法を模索する研究チームが存在した。
そこに所属するコノシマ・マイはセルリアン対策の研究に関わっていた。
研究所のある島は未踏の地ばかりであり、全ての研究部門の所員で構成する調査団が結成された。
コノシマ・マイは調査団に入り、ごく普通に島の調査をするつもりであった。
しかし、この調査が運命を狂わせた。
途中で『悪魔のてのひら』に遭遇してしまい、所員はマイと他三人を残し行き倒れてしまった。
生き残った四人は全員スタンド能力を得ていた。
特殊能力が使えることを自覚するやいなや、マイ以外はスタンド能力について共有し合おうとしたがマイは隠し、マイのみ全員の能力を知ることとなった。
後に三人の秘密を握り脅して優位に立ち、事実上の配下とした。
(内二人はマイよりも職務上の上司)
コノシマ・マイは、セルリアンの脅威への対策として、「セルリアンと人が同化することでセルリアンを制御してみせる」と
そのための実験台として誰であろうとも巻き込み犠牲にすることを厭わなくなってゆく。
その様子はまるで、かつての他のセルリアンをも取り込まんとするほど凶暴な新型セルリアンのようであったいう。
たがそのような冷酷な様をひけらかすことなく、表向きは穏やかに実験をしていた。
本性を隠すのは、自らの研究の邪魔を誰にもさせないようにするためである。
だが、実験台に人間を使うには限界が低すぎると感じたコノシマ・マイは、人間でないスタンド使いについて着目した。
スタンドの才能ある動物は珍しく、発見しても捕獲が容易ではないことから、スタンド使いであったことが明白な動物の死体を利用できないかと思い付く。
スピードワゴン財団から様々な死体の提供を受け、アニマルガール化も視野に入れて研究を続けた。
マイの執念は凄まじく、それまでで不可能とされた人工的に動物をアニマルガール化させる技術を確立するほどであった。
当然、確立された技術とは、誰が行っても正しい工程さえ踏んでいれば同じ結果が成るものであり、マイ以外の人間でも等しく動物をアニマルガール化できることは確認されている。
しかしながら、自分が関わらないアニマルガール化実験を妨害することに関しても、それまでの実験にかけるのと同じくらい情熱を注いだ。
それにより、マイが許していない人間には事実上無関係の実験となった。
技術の確立後、マイが初めに着手したのは、『ネズミでありながら歴戦のスタンド使いの人間を相手に善戦した』との謂われ持つ死体であった。
そこに、何事もなければ成功すると思われたこの実験で、一つのミスがあった。
サンドスターにセルリウムが微量に混入していたのだ。
発覚したときには既にアニマルガールの身体が形成されつつあったことから止められることは無かった。
アニマルガールが無事に意識を取り戻したことで成功と思われたのも失敗であったかもしれない。
アニマルガールの周りの人間が次々に何かに『撃たれた』ことで、ようやく人間はこの実験の危険性を認識させられた。
撃たれた人間はもれなく頭部が溶解した後絶命した。
マイは実験の継続の為に、この事件の隠蔽に向けて動かざるを得なくなる。
それ以来このアニマルガールの個体を一方的に恨むこととなった。
マイやその手の者らによって、どうにか事件の隠蔽は成り、アニマルガール化実験を繰り返したところで現在に至る。
ジャパリパークについて
現在の状況としては、ジャパリパークを正式に営業開始することはできず、依然として準備研究段階にある
理由として、セルリアンによる危険性を排除しきることが極めて困難であると判断されたことが挙げられる
セルリアンには成人男性の腰ほどから見上げるほどの巨大さをもつ個体がおり、特殊な行動をすることは稀であるが個々に対処することは困難である
そのほかに、神出鬼没に大量発生する性質があることも挙げられる
ほぼ確実に安全ではないと言える存在が人が集まっている場所かその近辺に突如として出現する可能性を排除できない現状、安全性が確保できないためジャパリパークを開業することはできない。