もしくは一日遅いエイプリルフールネタ。
G市…現在は『悲劇』と呼ばれている
それは何故か?G市警が導入した物が要素として挙げられる。その内二つを紹介しよう。犯罪監視システム『バットアイ』、まるで宵闇を飛ぶコウモリが獲物を見付けるかの如く犯罪を見つけ、町中に設置された監視網でその下手人を何処までも追跡する。対
例に挙げた物だけでも如何に優れた物であるかが分かると思うが、それら全てを開発した企業もまたこのG市に本社を構えている。
そう、『社コーポレーション』(以下社コーポ)だ。今回のコラムでは社コーポの若き社長にインタビューをした模様を記す。
ーーーさて、まず『バットアイ』について、
プライバシーの侵害では?との意見もありますが?
そこまで読んだ所で、私の
「何の用だ?オールマイト」
「君は...いつまでこんな事を続けるんだい?」
「それを聞くことが用なら帰ってくれ、私はこれでも忙しいんだ」
「...済まなかった。あの時君を救う事が出来ずに」
あの時、ヒーローを志した日の事をオールマイトは今日も謝る。彼は何も悪くないと言うのに。あの日を境に私は自らを鍛え上げ、システムを構築し、万全に準備を整え雄英の試験に挑み、結果落ちた。ヒーローを諦め切れる訳もなく、他校の試験を受けるも全敗。
その後私は普通の高校に通っている。
現在は昼は社長として、夜はバットマンとして非認可のヒーロー活動をしている。所謂『ヴィジランテ』というヤツだ。
オールマイトは私の正体を知っている数少ない人間だ。他に知っているのは、母と秘書兼護衛の御堂さん、後は父がスカウトしてきた古参の部長たちだけだ。割と居るな。
「で、用は?」
「...君の力を貸してくれないか?」
「...誘拐された少年に係わる事か?」
「質問に質問で返すのはマナー違反だぜ...あぁ、そうさ」
「...」
誘拐された少年、爆豪勝己は体育祭でも優秀な成績を残していた。だからこそ狙われた訳だが...。
「...今回の
頭を、下げている。
「...やはりダメか?」
「何も言っていないが?」
「なら!?」
「あぁ協力しよう...と言うか、忙しい理由と言うのがそれでね」
「何だって!?」
「既に彼の居場所は特定している。彼は元気だ。今のところは...だがね」
ディスプレイに爆豪の姿を写し出す。
「どうやって!?」
「私の目は何処にでもあるのさ...ほら」
オールマイトにメモリースティックを渡す。
「これは?」
「
「はぁ!?」
そう言って私は席を立つ。
「色々と待ってくれ!と言うか何処に行くんだ!?」
「何処って...助けに行くんだが...あぁ、他のヒーローとの連携を心配しているのか?なら既にデータは送っている。データからある程度作戦の予想は立つ。心配しなくていい。邪魔はしないさ...じゃあ、先に行くが、念のためデータは確認しておいてくれ」
メモリースティック片手に呆けているオールマイトを後に残し私はその場を離れた。
「もうアイツひとりで良いんじゃないかな?」