さてはて、ヒーロー基礎学の授業である。まさかの一発目からの戦闘訓練だ。準備不足だが致し方無いだろう。こと戦闘において完全な準備が出来ている時なんて限られているのだ。今ある装備で、出来るだけやるだけだ。せめて『ショックグローブ』が使えればいいが。
「先生、私はどこまで使って良いので?」
「ん?あぁ、社少年か……とりあえず『1号車』までは許可が出ている」
「『1号車』ですか……」
『ショックグローブ』は使えるが、主に防御面で不安がある。ちょっと交渉してみるか。
「何か不満があるのかい?」
「ええと、先生は私の装備について説明を聞いた事はありますか?」
「(しまった!パワーローダー先生から聞いた事があったが、殆ど寝てしまっていた!!)……聞いてもいいかい?」
「私が受験の際持ち込んだ三台のトラックがありますよね?」
「あぁ」
「あの三台が私の『基本装備』になるのですが……」
「
「ええまぁ、宇宙仕様の装備とかは普段使わないでしょう?」
「宇宙!?」
「それはさておき、あの三台の中でも分類毎に分けて、トラックに納めています。『1号車』がクライムファイト、強盗や引ったくり等比較的脅威度の少ないもの。『2号車』が対凶悪
「……なるほど、つまり今回の戦闘訓練の想定である
「ええ、『2号車』の仕様許可も頂けないでしょうか?」
「ん~~……ダメだ!!」
「分かりました」
「物分かり早いな!!」
「火力が高過ぎますし、ダメ元の相談でしたし、なにより訓練ですしね」
「(理由全部説明されたが)…そうさ!」
やはりダメか、まぁ何とかなるだろう。火力が全てではないのだ。私の憧れる彼らは足りない力を他で補っていた。私もそれに倣うまでだ。
装備の選別と着替えを終わらせ、グラウンドに駐車していた『1号車』から降りると、クラスメイト達が集まっていた。どうも私の装備に興味があったようで、不用意に『1号車』に触った峰田がセキュリティで放たれる電気ショックにやられていたようだ。降りて来た私に腰を抜かしていた峰田が叫ぶ。
「オイ!!何だよこれ!!」
「セキュリティの電気ショックだ。なかなか効くだろう?」
「めっちゃ痛かったぞ!」
「不用意に人の物に触るからだ」
「う……」
「良かったな、蜂の巣にされなくて」
そう言って私は『1号車』の機能を一部解放する。すると側面の装甲が開き、マシンガンが峰田を狙う。勿論、弾はゴム弾だ。装備無しに当たれば骨折位はするが。
「ひぃぃ!」
「ははっ……これに懲りたら注意深くする事だな」
「は、早くこれを仕舞ってくれよ!」
「『ごめんなさい』は?」
「へ?」
「悪い事をしたら『ごめんなさい』だろう?」
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさいぃぃぃ!」
「それは何に対する謝罪かな?」
「ひぃぃ!」
「社さん!!」
「百ちゃん…分かった。悪かった、ほら立てるか?」
私は峰田に手を差し出し、ビビりながらだが峰田も私の手を取る。
「……は?」
「ハハハハ!!引っ掛ったな!!それはオイラのモギモギだ!」
やられた!クソっ、厄介な能力だと分かっていたのに!クソっ!取れん!
「自業自得ですわ」
「授業を始めたいんだがっ……!!!!」
能力は使い方ですよねホント、アメコミ映画では映像で映えるパワー系が目立ちますけど、ちゃんとテクニカル系もいるって事を知ってほしい、地味だけど。映画で言うならスーサイドスクワッドに出てくるデッドショットが好きです。映画には出て無いけれどタスクマスターも大好きです。デスストロークさんとデップーは……あいつら不死身じゃん?デアデビルさんは、すまんね映画とドラマはまだ見てないんだ。